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「はじめからなかったこと」と同義にしたくない日々のこと

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なまものの自分と向き合う時間をつくるための日記
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2017年10月の記事一覧

ささやかだけれど、意味のあるもの

ささやかだけれど、意味のあるもの

みーさん(夫)は、食べたものを毎日日記につけている。

「10月25日 夜:ごはん、鱈の幽庵焼き、豚汁、きゅうりの浅漬け」みたいに、食べたものを淡々とメモしている。

それをときどき一緒に見返して、「この日は映画見に行ったね」とか、「これは出張から帰ってきた日だね」とか、「この日はすごく寒かったね」とか、思い出しながら話したりする。

ごはんの記憶をたぐり寄せると、不思議とそのときに考えていたこと

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満員電車で、恋をしてみる

満員電車で、恋をしてみる

「“この人の子ども時代が知りたい”と思ったら、それは恋だ」

そのことばを聞いて、そうかもしれないなあと思った記憶がある。(誰が言ったのかは、忘れてしまった)

想像力を掻き立てられたら、それは恋になる。

「今何してるのかな」に始まり、「今日は何を食べたのかな」「いつもどんな本を読んでいるのかな」、連絡が来なければ「忙しいのかな」……想像には実体がないから、それは頭の中でどんどん膨らんで、とどま

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失恋の処方箋(いつかの日記の加筆修正)

失恋の処方箋(いつかの日記の加筆修正)

失恋の威力はすごい。仕事がある、家族がいる、友達もいる、でもたかが恋一つ手放しただけで、自分の存在価値が0になったみたいに思える。

立ち直るために、誰しもいろんなことをする。占いに行く。お酒を飲む。買い物をする。悲しい映画を観る。「彼氏 別れた後 連絡」でググる。ダサくてみじめで不毛で、だけど必死にいろんなことをする。

それで、いろんな方法はあるけれど、私はこれがいいと思う。

好きだった人の

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