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ありったけの愛を束ねた花束を


天使こと、ジミンちゃん。

みんなのことを惹きつけて離さない彼は、愛を独り占めしてるようで、何かをもっと求めているようにも見えるときがある。

それは愛なのか、関心なのか、分からない。

僕のこと好き?と見透かしたように笑うときもあれば、僕のことずっと好きでいてくれる?と不安気に瞳を揺らすようにも思う。

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満天の愛

ジミンちゃんが、人の喜怒哀楽に人一倍寄り添う場面をよく見る。

例えば、ジミンちゃんの些細なことでも笑ってくれるコロコロした笑い声が、もしもあらゆる場面から消えたとしたら、物足りなくて仕方ないだろう。
あるいは、最年長のジンくんと年下のテヒョンが喧嘩になった時の話をしたい。私は何故だかこの時のジミンちゃんが無性に好きなのだ。

ジミンちゃんは、自分の言いたかったことがうまく伝わらず寂しくなってしまったテヒョンに、「ジンヒョンが兄だということを忘れてはいけないよ」と嗜めるように言った。
あの時、ジミンちゃん以外は喧嘩になってしまったふたりが傷つけ合おうとしていないことに焦点を当てていた。勿論どちらが悪いという話ではなかったし、ジミンちゃんも同じようにそう思っていたと思う。

でもジンくんは、ジミンちゃんの隣で複雑な表情をしていた。誰に対しても分け隔てなく接するジンくんだからこそ、傷ついた自分の感情と、"こう在りたい自分"の間に立たされていたのではないだろうか。

ジンくんのやりきれない思いに毛布をかけながら、テヒョンを傷つけることなく言うことができたのは、あの場で唯一テヒョンの同学年であるジミンちゃんだけだったと思うのだ。

そして、メンバーの悲しみや涙する場面に遭遇した時もまた、いつも真っ先に駆けつけて寄り添っているのは、やはりジミンちゃんだ。

そんな風に、人の感情に誰よりも寄り添うジミンちゃんは、自分の感情に寄り添えているか不安に思うときがある。ジミンちゃんの感情に寄り添えるのは、ある部分において、ジミンちゃんだけなのではないかと思うからだ。

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朧げな夜

ジミンちゃんが、とろける笑顔の裏で心細そうにするとき、彼がひとりを恐れているように感じるときがある。

最近公開されたBring The Soulの映像では、何度もそんな発言があった。

車の中、ナムジュンさんに"もしひとりでツアーをすることになったら"という話をしたり、ホソクさんには、"この先海外にひとりで行くこともあるのかな"というような話をしたりしていた。
一緒の部屋で良かったと言われた1つ上のホソクさんは、一緒にいてあげなきゃと思ったと陽だまりのような笑顔で言っていた。

一方で、"誰かが僕の全てのことを理解してくれることは限界があると思った"と聞いた1つ下のジョングクは、深刻になりすぎずに、ヒョンの言ってること勿論わかるよと、ご飯を頬張りながら言っていた。

誰よりも自分に求めるレベルが高いジミンちゃん。彼の人知れない努力は、彼の愛しい6人が彼以上に知っているだろう。そこには、頼っていいんだよと言ってくれるお兄ちゃんもいれば、からかうように見せて一番欲しい言葉をくれる人も、唯一無二の友達として抱きしめてくれる人も、彼が無理することをよく知っていて見守る弟もいるだろう。

彼の姿を垣間見る私たちだって、彼のことが大好きだ。

それでも、ジミンちゃんの心に必要なピースのひとつは、やはり彼自身なのだろう。

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約束

彼の自作曲、「約束」は当初、自分で自分を追い詰めるような暗い曲をイメージしていたそうだ。

僕の性格は優柔不断で正直じゃなかった。それが嫌で作ろうと思った。辛くても辛いと素直に言えず、自分自身に苛々していた。でも、友人やメンバーと話したり、公演で皆さんに会いながら感じたのは、「この世の中、自分自身に正直な人は一体どのくらいいるのだろうか?」「僕より辛い人も素直になれない人も沢山いるだろう」という考えだった。
「自分を追い詰めるのも、責めるのも辞めよう」「自分に約束しよう」
そうしてこの曲をたくさんの方々に聴いてもらい、癒しになればと思った。そうして「約束」という曲が誕生した。

歌詞に出てくる「너/君」はジミンちゃん自身のことであるとも話した。
作業を手伝ったナムジュンさんが贈った言葉は、どんな風に心に灯ったのだろう。

"You could be your night"
”be your light/光"、"be your night/夜"  
 この歌詞のように
 「君が君の夜になって欲しい」
「君の光も君の闇も全部自分自身だという事をわかって欲しい」
「君の希望(光)も君の闇も全部君なのに、それを認めず通り過ぎると本当の自分じゃなくなる」
「日が沈むと夜が訪れ、夜が明けるとまた日が昇るように、苦しみも悲しみもすぐに過ぎるだろう」

ジミンちゃんが贈ってくれた「約束」を聴いて癒される私もまた、自分を愛せない夜に、自分自身と約束を交わすのだから、結局救われてしまった。

愛の器を埋める最後のピースが、自分自身の愛であるように、
ジミンちゃんの心を最後に埋めるピースも、彼自身の愛なのかもしれない。

ジミンちゃんが、いつまでも、自分自身の光、自分自身の夜であってほしい。これもまた、私の身勝手な願いだ。

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Happy Birthday!


みんなの心を射止めるジミンちゃん

彼の魅力に惑わされるみんなから、

彼の寄り添う心に救われるみんなから、

もうわかったってば、と目を糸のように細めて、にこにこ笑うくらい

私やみんなが君を大好きなように、

君も、君がもっと好きでありますように

ありったけの愛を束ねた花束を、君に

2019.10.13

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