庶民はこうしてメディアに洗脳されてゆく
季節は冬。
地方の降雪、積雪の報道をメディアが流す機会が増えてきた。
そんな報道を目にしたUYが、こう言った。
「北海道って、毎年冬になると雪が降るのは当たり前なんだけど。なんでそういう、無意味な報道を流す必要があるのかな。雪の降らない地域で、積雪があったっていうニュースなら、まだわかるんだけど……。」
彼女は、雪深い雪国の生まれである。
そんな彼女からすると、
・雪国の人たちにとって、冬に雪が降るのは当たり前だし、そういう冬に慣れているから、緊急性がない。誰もそんな報道に興味がない
ということらしい。
しかし、メディアが存在している目的は、視聴者である庶民を洗脳することである。こういった天気に関する事実報道にも、ちゃんと目的がある。
どこそこで雪が降っている、雪が積もっている。
これは事実だ。映像を見れば、誰でも、起こっている現象がすぐにわかる。
そのほかにも、
たとえば、
可愛い動物の映像は、動物が可愛いという事実を伝えている。
どこそこで販売されているお菓子がおいしい、
どこそこで販売されているグッズが面白い、
など、
事実を事実として報道する。
事実報道を、毎日まいにち、何年も、何十年も流す。それらを毎日視聴している人たちは、少しずつ、テレビやマスコミは、常に事実を教えてくれるものだと思うようになるだろう。日常的な刷り込みだ。
いつも書いているが、詐欺師や悪人、工作員というのは、常に100パーセントの嘘を言うわけではない。それではバレてしまうからだ。彼らは、もっともらしい事実や真実のなかに、ほんの数パーセントの致命的な毒を混ぜこんでくる。だから、配慮や慎重さのない人たちは、簡単に騙されてしまう。
だから、
どこそこで、大雪が降っていて、たくさん積もっています。
こういう報道の裏には、視聴者からの信頼や親和性を獲得する目的がある。僕はそう思っている。
視聴者は、いつしか、
詐欺師でしかない報道やメディアを、
「いつも事実を伝えてくれるテレビやメディアが、嘘をつくわけないじゃないか」
と信じるようになっていく。
こうなれば、あとは簡単だ。
「おかしな新型ウィルスが流行しています。」
「マスクは感染症を予防する効果があります。」
目では見えない、映像だけでは事実が確認できない報道であっても、視聴者は、最も簡単に、信用してしまう。
その先にも、メディアの罪は複数ある。
男だか女だかわからない、なんとかデラックスとかいう巨漢を毎日たくさんの番組で起用する。ご意見番となって、有名になる。
ヤクザだか、チピラだか、半グレだかわからない、やさぐれた歌手もどきのグループの特集番組をたくさん組んで、話題にする。お茶の間の顔となって、有名になる。
「いつも正しい情報や事実を教えてくれるテレビさん。そこに出てくる人なのだから、信頼できる人に決まっている。」
メディアが意図的に、権威を生み出した瞬間だ。
そして、
あんな、男か女かわからないような人も、
こんな、ヤクザかチンピラかもわからない人も、
みんなテレビに出ているじゃないか。
立派にやっているじゃないか。
有名になって、
お金持ちになって、
たくさんのファンがいる。
こういう生き方だって、こういうあり方だっていいじゃないか。
そうやって、異常なものへの親和性が作り出され、やがて、異常が、正常にされていく。
彼らの役割は、秩序破壊。
テレビというのは、そういうレベルのものです。
だから、無意味な天気の情報も、実は、報道する側にとっては、意味があるんですよね。