【Inside beBit ~Focus~】6年間の海外赴任、上海生活のリアル - 酒巻さん
ビービットのメンバーに業務内容や、個人のことなどを10問10答形式でインタビューする企画「Inside beBit」。今回は、そこからさらに踏み込んで、充実した自身の体験設計に取り組んでいる人を深掘りしていく新企画「Inside beBit ~Focus~」をお届けします。
今回は、長年上海に駐在されていたUXDの酒巻さんにお答えいただきました！
Read the English version from the link below!
【酒巻さんプロフィール】
部署・職種：UXD、マネージャ
入社年：2007年
１．今までのキャリアについて教えてください。
ビービットへ2007年に新卒入社して今に至ります。
以来、Web改善、ビジネスインパクト創出、NPS、サービスデザインなどと業務の種類は変わってきていますが、ずっと今のUXDと繋がっているコンサルタントとしての仕事を行っています。
2016年7月～2022年12月まで上海で勤務し、2023年1月に日本に戻ってきました。
２．上海に行くことになった経緯を教えてください。
経緯というと難しいのですが…「上海で仕事するのってどう思う？」と偉い誰かから聞かれ、「面白そうですね」って答えたら、1ヶ月後くらいに行くことが決まっていました。（当時、誰か上海に行くことになりそうっていう噂はあった気がします）
「面白そうだな」というのは本心だったので、そのまま「いつからですか？」という感じで受け止めました。
その当時の上海オフィス事情としては、売上を作るためにプロジェクトマネージャが一人必要だった、というところです。
３．上海ではどのような業務を担当されていましたか。
主にクライアント向けのプロジェクトに従事していました。
上海に拠点を持つ日本企業へのコンサルティングプロジェクトや、日本のプロジェクトの一部として中国や香港エリアのリサーチが含まれる場合は、その部分のリサーチを担当したりなどです。
４．上海で大変だったこと、よかったことを教えてください。
【仕事】
■よかったこと
プロジェクト単位なのですが、日系のBtoBメーカーさんのプロジェクトに参画できたこと。
まずはデジタル化が進んでいる中国でのECサイト改善を、というところで始まった活動ですが、中国での取組をモデルに、グローバル全体の活動に波及させることをしており、そこに携われたのは嬉しいなと。10ヶ月くらい半常駐してクライアントのPMOチームの一員的に色々とやっていました。
■大変だったこと
言語問題が多分に原因なのですが、最初の半年、全く価値が出せなかったこと。藤井さんに最初はしんどいよって言われていましたが、あれは色々な意味でめちゃくちゃつらい時期だった…
【プライベート】
■よかったこと
2016－2020年の上海を見られて、いろんな面白い人達と知り合えたこと。チャイナドリームを追いかけてる感じの人が多くて、謎経歴の人とか一攫千金的なのを狙ってる人など、勢いがある空気が好きでした。
■大変だったこと
中国語が本当に全くわからなかった頃の、本当に初期の日常生活。買い物に行って、値段さえ聞けなかったです。（ローカルではHow much?レベルの英語も通じないので）
もう一つは2022年の4月～5月の2ヶ月間のロックダウン中のサバイバル。
５．言語の壁はどのように乗り越えましたか。
英語の音と表記を一致させる練習を色々な方法でやってました。が、日本語が話せず、英語が上手な中国人の彼女ができたのが一番大きかったです。
６．コロナ期間中も上海に駐在されていましたが、特に大変だったことを教えてください。
2020年3月以降ずっと上海にいたのですが、2022年のロックダウンまでは全然大変じゃなかったんですよね。日本のほうが緊急事態宣言などが出ていて大変そうだな、と思ってました。世界から3年遅れて始まったロックダウン期間はめちゃくちゃ大変で、「何の食材（と生活必需品）がいつ手に入るかわからない」＋「60日間家の中に軟禁」っていう、人生初の体験をしました。
７．酒巻さんおすすめのディープな上海を教えてください。
上海科技館駅の地下にあるフェイクマーケットとかは面白かったのですが、ロックダウン後に消えちゃったかもしれません。通路の壁があいて、その奥にさらに表に出してない商品があったりして、FF(ファイナルファンタジー)の隠し通路かって思いました。
ディープな上海はどんどん消えていってます…
８．日本に戻ることになった経緯を教えてください。
2023年は日本側のチームと仕事をすることがチーム編成上決まっていたことから、物理的に上海にいるよりも日本に戻った方がメリットが大きいという判断がなされました。
９．今後の展望を教えてください。
上海からのつなぎという文脈でないのですが…新しい刺激をどんどん受けたい性格なので、現時点だとAI系や、もうしばらく後になるかもしれませんがXR系に触れていければと思っています。
また、手触り感があることがなんだかんだで好きなので、戦略的な部分と具現化部分とを繋ぐワークに携わり続けられればと考えています。