信じて、待つのみ
小6次男、以前にも書いたことがあるけれど5年ほどサッカーを続けている。
サッカーがとにかく大好きで、練習や試合があれば早起きも終日拘束されることも厭わず。もちろん将来の夢はサッカー選手になりたくて、幼いころの夢でしょ、と言ってしまえばそれまでだけど、目の前の大好きなことを一生懸命やっときゃいずれ何かに繋がると信じているわたしは、彼がしたいようにしたらいいと思って見守ってきた。
1年ほど前に以前入っていたチームから移籍をしたのは、中学になったら強いクラブチームに入りたい、そのためにも自分をもっと高められる場所に移りたいと自ら決めたのだけど。
チーム移籍して上には上がいると痛感した彼、徐々に自信を失っているのが見ていても分かった。6年生になり、早々にクラブチームの体験会やセレクションの案内を見るたび少し渋い顔になり怖気づいているのが見てとれる。
どうしたいの?と聞いたときに、「こわいねん」と正直な気持ちを吐露したこともあった。
夏が過ぎ、サッカー仲間がザワザワし出したのも、母子ともによく分かってた。いや、母であるわたし以上に彼のほうがもっともっと肌で感じていたんだと思う。繊細ですこぶる空気を読む彼が、試合や練習のたびに交わされる会話から何も感じないはずがないから。
ものすごく悩んでたんだろうな。わたしが事あるごとに「どうする?」と聞くと、いつもになく目を伏せて渋い顔してきた。
クラブチームに入るの、やめようかな。1か月ほど前に、とうとう彼自身がそう決めたことを伝えてきた。
サッカーを続けるとしてもクラブチームがすべてじゃない。それどころか、サッカーがすべてじゃない。魅力的なスポーツも、今後やりたいと思えることもきっとたくさん出てくると思う。あなたがそうしたいなら、それがいいと思うよ。
わたしもそう次男に伝え、一旦はクラブチームを検討する前に終了となったのだけれど。
その1週間後、子どもたちが寝たあとのリビングに行ったら机の上にこの手紙が置かれてた。
その前の週末、試合で久しぶりにシュートを決めた次男。
本当に久しぶりだったそのシュートが、彼に前に進む勇気を与えてくれたらしい。
後に、事情を知っている同じチームのお母さんが、うちの息子があのシュートのあとEくん(次男)の顔つきが変わったと話してたよ、と教えてくれた。
ねえ、そんな変化をつぶさに見てくれてるチームメイトに恵まれているってだけで、あなたはなんて幸せ者なんだ。次男の恵まれた環境が有難くて、危うく泣きそうなほどうれしかった。
自分の至らなさや目の前に立ちはだかる変化への畏怖をまずは受け止めて、味わい尽くして、その上で自らの力で乗り越えようとしてる息子をわたしはとてつもなく尊敬する。
毎度大袈裟なのは十分承知の上だけれど、わたしの場合、怖いという気持ちをまずは認めることができなくて、大体モヤモヤしてしまうもの。
というわけで、遅ればせながら来年からの次男の所属チーム探しが始まることになった。
強豪チームに関しては体験会やセレクションも終盤、提示されているスケジュールを見ると、なかなか厳しい現実であることは否めない。けれど、いつもギリギリ、でもなんだか最後は滑り込みセーフで結果オーライに人生回してきてる彼の様子を見てきたこの12年を振り返ると、なんだかんだ言って彼にとってのベストを決めていくんだろうなと、どこかで信じてるわたしが居る。
何がベストかは、彼自身の、わたし達の気持ち次第でもあり、
そして何より、この岐路を前にして自分の気持ちや本音に向き合う経験はきっと、今後彼がたくさんの選択肢に向き合っていく際に何かしら力になっていくんだろうと思ってる。
自分で決めるって、年齢関係なく大事なことだと今回感じています。
周りでできることは、信じて答えが出てくるのを待ち、見守るだけですね。
頑張れ、次男。
自分を信じて、「自分のいちばん」をつかみ取っておいで。
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