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海外のマラソン大会は当日参加できる|クアラルンプールのマラソン大会で8位になった話

2024年6月15日。
クアラルンプールのムルデカ広場で10Kのマラソン大会が行われた。
今回はその大会のお話。

KUALA LUMPUR 10K RACE

6月14日。せっかく海外に来たのだからどうにか大会に参加したりランニングのコミュニティに入れないかと探していた時、1つのマラソン大会を見つけた。
KUALA LUMPUR 10K RACE
日時は6月15日、つまり明日だ!
しかも宿から2.5km先が会場!
しかしオンラインでの申し込みはもちろん終了しており、もっと調べていればと悔やんだ。
でもまてよ、海外のマラソン大会って日本ほど厳密ではなく意外と当日参加できたりすると聞いたことがある。
もちろん大規模大会では話が違うけど、ローカルな大会であれば可能かもしれない。
これはダメ元で行ってみるしかない、そう思った。
が、なんとスタート時間が4時45分。
早すぎやしないか?
そんな早いスタートは日本だとウルトラマラソンくらいしかないぞ。
これが海外との違いか。
起きれるか不安なのもそうだし、夜も明けない時間に2.5km先まで歩いていくのは危ないんじゃないかと思った。
タクシーもつかまるかわからないし。。

寝るに寝れず、結局目を瞑った気がするのは午前1時過ぎ。
そして3時のアラーム1分前に目を覚す。
一応起きたが、行くかどうか。
しばらく葛藤し、一応準備していた服に着替えて向かうことにした。
走っていけば変なやつがいてもよってこないだろうと、起きて早々重い身体を叩き起こしながら走ることにした。

途中明け方3時過ぎと思えないほどの賑わいの通りがあったり、1人で夜中に歩いていたらやばそうな道を颯爽とビビりながら駆け抜け、無事会場到着。

ローカル大会と思いきや意外としっかりした設営でびっくり。

まだほとんど人が集まっていなかったけどちゃんと設営してあり、どうやらちゃんと開催されるようだ。

当日参加は可能だった

受付に行き、なんとなく事前に考えていた英語を伝えてみる。
するとちょっと苦笑いされたが、パスポートはあるかと聞かれ、PC上で参加者名簿らしきものを見ながら入力を始めてくれた。
名前、電話番号、緊急連絡先などを聞かれ、最後に100RMを払い、無事申し込みが完了した!
当日参加できるというのは本当だった。
参加賞のTシャツももらえたし、早起きした甲斐があった。

急遽発行してもらったゼッケンと参加賞Tシャツ

が、実はこの大会、Roadの部とHillの部があり、どちらがいいかと聞かれたのでRoadと答えたのだが、途中からHillに変更してもらえないかと聞かれ仕方なく承諾した。
Hillはその名の通り坂が多いようなので、どのような坂が待ち受けているかわからず正直不安だった。
しかもスタート時間が6時45分ということで2時間以上も待たねばならない。
一度宿に戻ろうかとも思ったけど、2.5km往復したら疲れてしまうので仕方なくRoadのスタートだけ見送り会場付近で過ごすことに。

Roadの部のスタート。黄色の人たちはペーサー。10kmのレースなのに豪華すぎる。
近くにあった7イレブンのイートインスペース。店員さんが優しかった。

マレーシアで初のマラソン大会スタート

2時間の待ち時間は想像以上に過酷だった。寝たのが遅すぎたせいで眠くなるし暇だしお腹の調子悪くなってくるし。
会場に戻るとRoadの部でゴールした人たちがたくさんいた。
制限時間が2時間もあるのでまだまだたくさんのランナーが走っているようだ。
Hillの部らしきランナーも続々と集まってきて気持ちも高まってきた。
人数は少なそうな割に明らかに異次元のスピードを持っていそうなランナーが数名、シリアスランナーが20名ほど。

風貌がプロ選手。見るからに異次元ランナー。

ローカル大会であれば自分にも入賞チャンスがあるかと思っていたがこれは厳しそうだ。
坂もあるしとりあえずは様子を見ながら走ることにしようと決める。
マレー語での司会進行は全く何を言っているかわからなかったが、時々英語が挟まれるので少しだけ聞き取れた。

そしていよいよスタート!
同時に異次元ランナーは案の定異次元のスピードで前へいき、僕は無理をせずついていけそうなペースの集団についた。

やっぱりガチランナーはタンクトップしかいない

この後の坂がどのくらいかわからないので抑えるべきか攻めるべきかがわからなかったが、とりあえず気持ちよく走る。
意外と前の方の集団に付くことができ、さらに坂が始まると少しずつ前の人を捉えることができた。
日本では坂道をよく走っていたので多少の耐性はあるようだ。

しかし汗の量がとんでもない。
湿度と坂のダブルパンチで速くも水が欲しくなる。
10kmの大会でこの汗の量、ハーフやフルだと死ぬのではないかと思うくらい。
5km付近の給水エリアで水を飲んだが、スピードも出ているので軽くしかのめず、さらにすでに体力が尽き始めていた。
坂で攻めすぎたようだ。

あと半分、たったの5kmだと自分に言い聞かせ、これ以上登り坂はこないでほしいと願いながら走る。
周りもきつくなっているであろう時、しばらく近くを走っていたランナーが「どこから来たの」と声をかけてくれた。
「Japan」と言うと、「一緒に走ろう」と声をかけてくれたので、踏ん張りながら一緒に走ることにした。
スタートから10人に満たないくらいの人を抜いてきたが、ラスト2km付近で抜いた2人に抜き返された。
せっかく抜いたのに抜かされるのは嫌だ!と、最後に抜き返せそうな位置を必死に保つ。
一緒に走っていたランナーは坂で落ちていってしまったが、僕は抜かれた2人を必至に追いかけた。

ラスト1km、距離が縮まってきた。スパートがどこまで保つかわからないからラスト500mくらいで抜くつもりで走る。

ゴール会場の司会の声が聞こえてきた。

いける!
スパートをかけ2人を抜き返す。
抜かれたら抜き返そうとスパートをかけられるだろうと思ったので、絶対に追いつかれまいと全力疾走。

2人はついてこれなさそうだ。むしろもう1人前にいる人を抜きたい!

最後のダッシュは3:05/kmくらいまで上げたが前の1人は抜けずゴール。

辛すぎた。。

汗かきすぎて頭はぼーっとするし全てを使い果たした。

ゴールするとすぐにメダルか何かをかけられ、とりあえず給水所で水分を摂りまくった。

実は8位だった

ようやく体力が回復してきたので、参加賞としてもらったものを眺めていた。
食べ物や飲み物、そしてメダルが袋の中にあった。

10kmの大会なのにこんなにメダルまでもらえるってすごない?

あれ?さっきメダルかけてもらってなかったけ?

と首にぶら下がっているものを見たら9位と書いてある。
マジか!!

ワレ9位やん!とびっくりした瞬間

まさかの9位だった。10位以内に入れるとは思っていなかったのでテンションが上がった。
もちろん異次元ランナーには歯が立たなかったが、他にもシリアスランナーが多かった中でJapaneseランナーも健闘したのではないか。

しばらくして10位以内に入った人たちがもらえる何かがあるということでよくわからず列に並ぶ。
どうやらボードともう1つメダルがもらえるようだ。
自分の番が来ると、どうやら9位ではなく8位だったようだ。
まさかそんな良い順位だったとは!

9位でも十分嬉しかったけど8位はさらに嬉しい

入賞ではないので表彰などはなかったけど、多少の結果を残せたと思うととても嬉しかった。

ダメ元で来てみて良かった。

次はもっとローカルのレースで入賞してみたい。

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