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「自由」を良いことだと、思い込んでませんか?

こんにちは、bebeです。

皆さんは「もっと自由が欲しい」と思うことはありませんか?

私は常に思っています笑


でも、サイドプロジェクトや集中力の研究を通して、「もしかしたら不自由もわるくないかも」と思い始めてきました。今日はそんな話。


なぜ意見が出せないのか?

仕事やプライベートで、いろんな人と会話をすることがあると思いますが、「いいアイデアが浮かばない」「議論が活発にならない」「意見がなかなか出てこない」と感じることはありませんか?

私はしょっちゅう感じています。


集中力のこととか副業のことばかりを投稿していますが、普段はIT企業勤務のサラリーマン。営業部門の企画職が本業で、営業スキルや業務効率の改善に勤しんでます。

「部門のどこにどんな課題があるのか?」「その課題の解決策は何か?」「解決策を上手く実行するにはどうすればいいのか?」なんてことを毎日毎日チームで考えながら、施策を一つ一つ形にしては実行し、また考えて形を作っては実践するのが仕事。

こんな仕事をやっているのですが、ふと感じた疑問が「なんで意見やアイデアが出てくる時と出てこない時があるのか?」というものでした。

同じチームで同じような取り組み・議論をしているはずなのに、意見・アイデアが出てくる時と出てこない時がある。

しかも、その差はかなり大きくて、出てくる時はとめどなくアイデアが出てくるんです。

しかもしかも、そういう時は私だけじゃなくて同じ場に居合わせた他の人からもアイデアがあふれてくる。

特殊なスキルがある人たちが集まっているからか?というとそうでもない。なぜなら同じメンバーで議論していても、アイデアが出てくる時と出てこない時があるから。

他の人の意見や情報が刺激になってアイデアが降ってくるのかと漠然と思っていたのですが、どうやらそうじゃないのかもしれない。

何が条件なんだろう?


アイデアがあふれ出てくる時って、どんな時?

ついこの前、投降したのですが、サイドプロジェクトを始めました。

医師の友人と共に医療に関する新規ビジネスの検討プロジェクトです。


このプロジェクトを進めるときも同じような場面に遭遇しました。

「ターゲットになる顧客ってどんな人なんだろうね?」「顧客が抱えている課題ってどんなものなんだろうか?」なんて議論をしているときは全然アイデアが出てこなくて、議論も活性化しない。

でも「○○っていう課題がもし本当にあるとしたらどんなことができそう?」「こんなこと (ソリューション) できたら面白いかな?」と議論しているときはアイデアがあふれ出てくる。出てきすぎて、あふれまくって、予定を2時間もオーバーして、深夜までZoomで大盛り上がりしてました笑


実は、社内で新規事業を検討した際も同じように、議論の対象によって盛り上がるときと盛り上がらない時がある。


今振り返ってみると、「「顧客」や「課題」を検討しているときは盛り上がらず、「ソリューション」を検討しているときは大盛り上がりする」というのがどうやら共通点みたい。 


これはどういう理屈なんだろうか?単純にソリューションを検討している方が楽しいってこと?それもあるだろうけど、そう単純な話でもなさそうだな。。。なんてことを考えているときに、集中力に関する書籍を読んで、ある一節が目に飛び込んできました。

脳は自由を求めていない?

「集中力は自由なときよりも制限のある状態の方が高まっていくのです」
※DaiGoさん著「自分を操る超集中力」より

これだ!と思いました笑

顧客や課題というのは、前提条件が無い もしくは 限りなく少なくて、検討の自由度が限りなく広い。一方で、ソリューションというのは、意識的にしろ無意識的にしろ、前提となる顧客や課題が存在したうえで、検討されることがほとんど。つまりソリューションは検討の自由度がかなり制限されている

例えば、「食べたものの名前を挙げて」と言われるよりも「白い食べ物の名前を挙げて」と言われた方が考えが浮かびやすかったり、
「どこかに旅行に行こう」と考えるよりも、「国内で美味しいものが食べられる場所に旅行に行こう」と考える方が、旅行先が選びやすかったりするかもしれません。(ちなみに、私は断然後者の方がやりやすいです笑)


よく聞く「ジャムの法則」=「選択肢が多すぎると人は選べなくなる」という現象もまさに同じ理屈なんだと思います。

つまり、脳は (適度に) 制限がある方が集中しやすくパフォーマンスが良い

社内の業務改善でも、サイドプロジェクトの新規事業でもアイデアがあふれてくる時は何かしらの制限がかかっているときでした


感情では「もっと自由が欲しい」と願っても、脳からしたら「不自由な方が自由自在なんだけどな。。。」ということなのかもしれません。


ルーティーンとは「不自由を作ることで、自由を広げていく」ということ

ルーティーンの効力が注目されて久しいですが、今現在も本屋に行くと「習慣を作る方法」「習慣化の効果」といったテーマの本が数多く出版されています。

このルーティーンとはつまり、「自分の生活や行動に決まったルールを設ける」ということですが、これは「ルーティーンとはあえて意識的に自分の決めたルールで自由を制限すること」とも言えそうです。

「自由な発想や創意工夫を促すために、不自由を創り出し、制限された中でアイデアを発散させる」

そんな効果がルーティーンには隠されているのかもしれません。

「集中力・パフォーマンスとルーティーンの関係」これを研究してみるのも面白いかもしれません。



「不自由を創り出すことで、脳は自由自在に動き始める」そんなことを考えた今日この頃。

以上


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