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今が一番幸せ

93歳になる義母、昭和4年生まれ
女男男男と4人兄弟の長女として生まれた。
海の近くで生まれたので、父親は魚売りの行商が仕事だった。義母もその影響で娘の頃は海人さんになり、今ではとても貴重ない雲丹など捨てるものだと思っていたらしい位の魚が豊富だった海に潜っていたらしい。

小学生の何年生かに、弟を地震でなくしたらしい。その頃は戦争の始まりで、憲兵さんの真似をしていた弟さんの姿が思い出になっているらしい。

その後、戦争が始まり、小学生までしか通う事が出来なかった。貧しいながらも戦争が終わり後の私の主人の父親と結婚の話しがあり、結婚した。結婚式のその日、隣に初めて旦那になる方の顔を見たそうだ。

今の時代だと、交際したいと思う人がいたら、ある程度知り合ってから決めて結婚、又は、破局などとなるのが普通だと思っていた自分の時代とは随分違う事を知らされた。

結婚しても、姑、小姑達にいびられる毎日だったらしく、近所の人は、よくトイレで泣いている義母を見る事が、あったらしい。

その後も、5人いる自分の子を2人亡くしても、たんたんと辛さを見せる訳でもなく過ごし、自分の息子が亡くなった後も義理の嫁になる方と過ごし、その後三男になる私の主人となる家族と過ごしている。

ただ、過ごすと言っても隣の住まいの為、夜ごはんを私が作り持っていくほかは、お風呂、掃除🧹、洗濯は、自分でしている、
まぁ、この年になると病院のスケジュールは、忙しくそれに伴って我が家も振り回されてしまう事は、仕方ない。

そんな、当たり前の日々の中で出た言葉が
「今が、1番幸せ」と言う言葉だった。

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