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レイダース/失われたアーク《聖櫃》

現在、午前十時の映画祭14というイベントが行われている。
数々の名作映画がデジタルとなって現在のスクリーンでリバイバル上映されるというイベントだ。

名作映画を1年間かけて1作品1~2週間限定で変わりばんこで上映されるというこのイベントは、シネコンをメインに毎年行われおり、今年で14回目だ。
今回は「ティファニーで朝食を」や「アメリカン・グラフティ」などが上映予定となっている。

高校生の時、午前十時の映画祭が始まった時の時の第一回上映作品は「ショーシャンクの空に」だった。
当時はど田舎に住んでいたので、何時間も電車を乗り継いで六本木ヒルズまで見に行った記憶がある。
そう考えると東京に住むのは非常に便利だ。

今回の第一回目の上映作品は、スティーヴン・スピルバーグ監督、ハリソンフォード主演の「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」しかも4K上映とのことだったので、さっそく見に行ってきた。

「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」はインディ・ジョーンズシリーズの第一作であり、この後2作作られてシリーズは一旦終了。2008年の「クリスタルスカルの王国」からシリーズが再スタートしている。

自分はインディ・ジョーンズの大ファンで、小学生の頃にテレビで見た時から、「考古学や歴史はこんなに面白いのか」と思い知らされた作品である。
東京ディズニーシーが開園すると知った時(多分小学2年くらい)、インディ・ジョーンズのアトラクションができるとクラスのみんなに言って回ったらインディ・ジョーンズを知らない友人が多く「何それ?」って感想しか出てこなく、疎外感を感じた事がある。

小学6年生の時の誕生日プレゼントも、クラスのみんながゲームボーイアドバンスやプレステ2などのゲームを買ってもらっている中、自分だけインディ・ジョーンズのDVD BOXを買ってもらったほどだ。
それだけクラスになじめていなかったのかもしれないが、自分だけの世界があったのも確かである。

高校2年生の時にシリーズが再開されると、当時の彼女(2歳年上の大学生)に車を出してもらって初日に見に行ったほどだ。
その後も何を拗らせたのか大学も歴史学科を専攻してしまうなど、インディ・ジョーンズに人生を狂わされたと言っても過言ではないと思っている。

レイダースから初期3作品はまだ劇場で見た事がなく、ちょうど近くのシネコンで上映がされているのを見つけたので、さっそく見に行ってきた。

感想はというと、わかっている事だが本当に面白い。
話のテンポも良く、朝早くの上映なのについつい引き込まれてしまった。
主人公のインディ・ジョーンズも、普段は考古学者で大学教授、恩師の娘に手を出してしまうようなダンディな男なのにヘビが大っ嫌いというお茶目な性格を持つ彼は非常にユーモアのあるキャラクターで愛着が湧く。

昨今の映画は主人公の内面を色濃く描いたり、楽観的なのに少し影があるような主人公が流行りだったり。バックストーリが理解できていないと一度見ただけでは内容が完全に分からない映画が非常に多いが、前情報なしでこの映画だけで完結し、両手を上げて面白かったと言える映画が少なくなったような気がする。

先日見に行った新海誠監督の「秒速5センチメートル」は真逆の発想になるが、冒険活劇は単純明快で面白い事をしみじみと感じた。

今週の金曜日から「インディ・ジョーンズ 魔球の伝説」来週の金曜日から「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」がリバイバル上映されるので、ぜひ劇場に足を運びたいと思う。

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