「韓国で評価されている “本物" だけを日本に届けたい」
20以上の韓国美容クリニック運営に携わる韓国人姉妹が語る、韓国美容への想い
<参加者>
韓国美容クリニックや美容・健康に関するプロダクトのマーケティングを行う会社を運営しながら日本のお客様に【韓国の本物の美容を届けたい】と日々奮闘する韓国人姉妹。
・まずお二人の自己紹介をお願いします
ユミ:韓国の美容クリニックや美容・健康に関するプロダクトのマーケティングを行う、韓国法人株式会社Beauty CASAの代表を務めているユミと申します。
ユリミ:同じく韓国法人株式会社Beauty CASAの理事を務めているユリミと申します。
・お二人は韓国人ですが日本語が堪能ですね。日本との関係について教えてください
ユミ:私は2003年から16年間日本に住んでいました。当時勤めていた韓国の会社で社長秘書をしていて、社長が日系アメリカ人だったんです。その会社の本社が日本に移ることになり、私も一緒に日本に行くことになりました。当時は本当にがむしゃらで、1日2時間半しか眠らずに働いていましたね。
ユリミ:私は姉が日本に渡った1年後に留学で日本に行くことになりました。そこから10年間日本に住んでいたので、日本の様々な文化や日本人の優しさにたくさん触れてきました。オレンジレンジのイケナイ太陽は青春ソングのひとつです笑
・そこから美容の道に進んだ経緯を教えてください
ユミ:実は日本に住んでいるとき体を壊してしまって。色々試したのですが良くならず、その時に出会ったのが幹細胞でした。それまで何をやっても良くならなかったものがみるみる良くなって...私は自分が試してみて本当に良いと思ったものしか人に勧めないのですが、その考えはこの時の経験も大きいかもしれません。
ユリミ:私も当時姉の様子を側で見ていたのですが、これはすごい!と思った記憶があります。
ユミ:それから韓国に帰国し、色々勉強するうちに、幹細胞が整形にも効果があると知りました。幹細胞を用いると再生機能が良くなり、細胞を綺麗に新しくつくる手助けをしてくれるとともに、脂肪の定着が良くなるなど、美容・健康ともに効果的であることがわかりました。そこでもっと学んでみたいと病院に履歴書を送ったんです。それが美容の道に入ったきっかけです。
ユリミ:それまで姉は美容とは程遠いタイプだったので驚きましたが、研究者のようなところがあって...物事を本質的に捉えて突き詰めるところがあるんですよね。
1ヶ月で売上2億5千万ウォン(約2千800万円)
美容×マーケティングを極めて韓国のクリニックからオファーが殺到
・ユミさんといえば美容の知識とともに「美容×マーケティング」の実績が印象的です
ユミ:当時の韓国の美容クリニックは韓国人と外国人には違う費用のメニューを用意しているところがほとんどでした。また金額を公表していないところも多く、日本から来るお客様は心理的にも金銭的にもハードルが高かったと思います。また今ほど日本語メニューや日本語スタッフもいなかったので代理店が仲介しなければならず、さらに費用が上乗せされ、多額の費用が必要でした。そこで私は韓国人と外国人でメニューを分けることなく、きちんと金額を明示すべきだと話しました。
また高単価のメニューを売りつけるのではなく、お客様ひとりひとりに合わせたサービスをその場でご提案するように努めました。このように病院全体のマーケティングを担い、お客様へのサービスを向上させた結果、1ヶ月で病院の売上が2億5千万ウォン(約2千800万円)まで上がったのです。
ユリミ:当時このようなことをしているクリニックはなかったですし、正直業界からの風当たりが強いこともありました。しかし姉はクリーンでその人に合ったサービス提供こそが、目の前のお客様を幸せにすると信じて突き抜けました。その結果病院の売上も大幅に上がったので側で見ていても嬉しかったですね。
・しかしコロナが立ちはだかりました
ユミ:当時の実績を評価していただき別の病院からヘッドハンティングされたのですが、そのときコロナが来て...韓国に来る人が激減してしまいました。でも私は昔からどんな困難の時も前向きなのが特技なんです。
日本からお客様は来ることができなくなってしまいましたが、オンラインカウンセリングをしてさまざまな患者様と今まで以上に深くお話をしたり、色々な学科のドクターの話も聞くことができました。患者様やドクターから聞いたことをもとに、どうしたらより良い技術とサービスが提供できるのか、さらに学ぶ時間になりました。
そしてコロナが落ち着いてきたタイミングで自分の会社を立ち上げることになりました。
ユリミ:姉の実績と実力が多くのクリニックから評価され、うちのクリニックも手伝って!とオファーが殺到していました。そこで私も姉を助けるべく、姉の会社に参画することになったんです。
運営に携わる美容クリニックは20以上
本物と本質を突き詰め、日本人に恩返しがしたい
・今や運営に携わる美容クリニックは20を超えました
ユミ:ただ単に数を増やしたいとは思っていません。私は日本に住んでいるときにたくさんの日本人に助けてもらいました。そんな日本のみなさんに恩返ししたいという気持ちが根底にあるんです。
だからこそ日本人が気軽に、そして安心して韓国に来ることができるシステムを作りたいと思いました。そこで費用を公開し、ひとりひとりのお客様に寄り添う接客を徹底しました。私自身も勉強を兼ねて色々なクリニックで施術を受けるのですが、その際にこの接客は不十分だな、こうされると不安だな、ということを持ち帰ります。20もクリニックがあるとそこで働くスタッフ全員にこういったことを教育していくのは大変ですが、施術の腕はもちろん、接客も満足度に大きく関わると思っています。
ユリミ:海外に来て施術を受けるってとても勇気のいることですよね。その綺麗になりたい!という想いを応援したいんです。私自身3年間で40キロダイエットしたり、出産・子育てで肌もカサカサだったり、変わりたかった過去を経て今があります。だからこそ正しい施術を受ければ誰でも変わることができると信じています。
・韓国と日本の架け橋のような存在ですね。これから韓国のプロダクトを日本にも送り出していきますが、そのような決意に踏み切った理由はなんでしょうか?
ユミ:クリニックのお客様や、プライベートでも多くの日本の方とお話しする機会があります。そのときいつも「なぜ韓国人の肌はキレイなの?」「なぜそんなに食べるのに痩せているの?」「本当にもうすぐ50歳なの?」と聞かれます。
日本にはないけど韓国にはあるもの。日本人が探しているけどなかなか本物の情報が出回らないこと。それを届けたいと思うようになりました。
ユリミ:たとえば日本で流行っている韓国美容と、韓国で実際に評価されているものが大きく違うことも多いんです。私たちは毎日複数の美容クリニックで最新技術を学び、韓国人同士で最先端の美容情報を交換しています。
ユリ:私自身も美容医療からスキンケア、ヘアケア、漢方までありとあらゆることを試しているので...自分で体験して本当に良かったものだけを日本にお届けすることができるんです。むしろ自分が良いと思ったものしか人には勧めたくないんです。
ユリミ:姉は1回使って良くなかったら絶対2度は使わないので笑 家には常に新しいものが転がっていますよ。
ユミ:私はもうすぐ50歳ですが、ありがたいことに「50歳でそんなに柔軟で行動力がある女性がいるの?!」と驚かれます。外見もとてもその年には見えないとお褒めいただくのですが、年齢にとらわれず、内面・外見ともに輝く女性をもっと増やしていきたいですね。
自分の人生のために美しく、うるおいのある毎日を送る。その結果外見だけでなく、内面や生き方までいきいきと変わっていくお客様を見ることがとても嬉しいんです。
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