だるまさんが転んだ

日本語のクラスで教えることの中に、「だるま」があります。だるまなんて子どもの頃から身近にあったのに、だるまを日本の文化のひとつとして教えようと思った時にいろいろ調べるまで、知らないことばかりでした。群馬の高崎市がだるまの生産量第一位とか、眉毛が鶴、ひげが亀をかたどっていること、両眼が塗られたら年末にお寺でお焚き上げをするとか、瞑想中に寝てしまったことに腹を立てた達磨禅師が、もう寝てしまわないようにまぶたを切り取って、落ちたまぶたからお茶の芽が生えてきたという伝説とか。

卵の殻を使って生徒達にだるまを作ってもらいます(知り合いの日本語の先生から私が教え始めた頃に教えてもらいました)。卵の中身を出して、石膏つきのメッシュで包んで形どります。手作業なので生徒たちは大喜びです。今はリモート授業中なので、作り方をビデオに撮って見せました。

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生徒には家で作って写真を提出してもらいました。色はまだ塗ってません。歴史や色の関係などを調べてから好きな色を選んで塗ってもらう予定です。昔は赤いだるまがほとんどだった気がするけど、今はいろんな色のだるまがあるんですねぇ。生徒のだるまの中にはちょっと笑っちゃうのもありますが、毎年生徒のだるまを見るのが楽しみになっています。

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本当なら、だるまの勉強が終わった後に「だるま落とし」や、「だるまさんが転んだ」もして遊びたい。

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【text&photo by Mina from Hawaii Big Island 】

成田水奈 愛知県出身。27歳の時に米国アイオワ州に留学。小学校教員免許を取得後公立小学校で教える。結婚を機に全く興味のなかったハワイ島コナに移住。しかしコナでフラダンスと出会いフラを通してハワイの歴史や文化、自然との関わり方や生き方を学びながら、日系人協会に所属し日系人移民の歴史、功績も学ぶ。離婚後もハワイ島が気に入り引き続き公立中学校で日本語とEL (English Learners)クラスを教える。通訳をきっかけにタマラエネルギーと出会う。自分らしく生きるサポートエネルギーを広めるためアクティベーターとなる。

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