ムスコの就学⑧小学校決めました。ムスコの人生を「普通」の犠牲にしたくないから。

候補の小学校とすべて就学相談を終えてから、悩みまくっていたわたくし。
ついに進学先を決めました。

相談した相手①ムスメ

悩みすぎて、思わずガチで相談したのは現在小6のムスメ。
わたし「ねえ、ムスメが今年長さんなら、1年生150人の学校と100人の学校と50人の学校どこに行きたい?保育園の友達はだいたい100人の学校に行くとして。150人の学校は家に近くて、50人の学校はバスに乗って行く遠さだけど一番校舎がきれい」
ムスメ「校舎がきれいなとこ!」
即答。そうなんだ!?新鮮な意見。
うちのムスメ、保育園の友達と今あんまり繋がってないしなぁ(笑)

わたし「じゃあさー、ムスコを150人の学校(A小)に行かせるのと100人の学校(B小)に行かせるのと50人の学校(C小)に行かせるのとはどう思う?」
ムスメ「それは50人だねー」
わたし「32人のクラスと20人のクラスなら」
ムスメ「20人でしょ」
わたし「A小かB小だと◯◯中で一緒になるからさらに人数増えるんだよね、C小だとそのまま50人だけど」
ムスメ「ぜったいC小がいいと思うわ」
ムスメが夫よりよほど相談相手として頼もしいんですけど。

今A小に通うムスメのクラスにも支援学級所属の子がいて、先生はどんな感じで来る?と聞くと、やはりいろいろな先生が入れ替わり立ち替わりだそうです。
「あっ、でも◯◯先生は毎日1回は来るよ」
それは支援担の先生ですな。
1日1回かぁ。びっちりつくのは難しいだろうけどねえ。5クラスあるもんねえ。
そう考えるとやはり、担任+支援担+固定の補助員さんのチーム制で1年間支援していくという義務教育学校に心が傾く。
ただ、せっかく保育園で時間をかけて関係を作ったお友達と一緒というのも捨てがたいんだよなぁ。

ちなみにムスメに「ムスメも中学から校舎のきれいな学校に行きたいと思ったら行けるけど」と聞いてみると、(校区関係ない特認校なので)
「うーん……◯◯中(校区の中学)でいいわ!」と断られました。(笑)
ママもムスメは大勢の中で注目を集めることで輝くタイプだと思うから、それがいいと思うよ……(笑)

(一瞬ムスメも行ってくれたら楽だと思っちゃいましたが、ムスメをヤングケアラーにするのは本意ではないので却下)

相談した相手②カウンセラーの先生

そんな折、抜毛で通っているメンタルクリニックのカウンセリングの日が来ます。
カウンセラーの先生(大好き)に髪の対策そっちのけで小学校についての話を聞いてもらうわたし。
先生「たくさん条件はあると思いますけど、何が一番優先したいかを考えてみたらどうですか?」
そう聞かれ、改めて考えると……やっぱり、ムスコのことをよくわかってくれている、わかろうとしてくれる先生に、丁寧に見てもらいたい。これが一番だと思ったのです。
入れ替わり立ち替わり手の空いている人ではなく。
学年のはじめから学年の終わりまで担当する生徒として支援してほしい。

そう考えると答えはシンプルで、やっぱりC小がわたしの第一希望だと思いを新たにしました。

ネックの通学時間は……わたしの仕事を調整すればなんとかなる!
バスで20分は疲れるのでは?という療育の先生の意見もありましたが、よく考えたら支援学校を選んでたら親と離れてスクールバスで30分です。
B小も歩きで15分くらいかかるし。雨とか大変。
むしろ親と一緒でバス20分なら楽なのでは?

あとはただひたすら親の覚悟だけです。

運動会を見て、感じたこと

そんな中ムスメの通うA小の運動会が開催されました。
全校生徒800人揃うとやはりすんごい数です。
保護者も入れ替え制とはいえ、ものすごい、人だらけ。むーん。
そして、競技を見る中でもついつい支援学級所属と思われる子に目がいくわたし。競技を終え先生?補助員さん?に抱き抱えられて退場している子。車椅子の子もいました。なんせプログラムが多くて、大きな流れがありそこについて行かせるのに先生方も懸命な様子。
「あー、こりゃムスコには無理だ」と確信するわたし。
イヤ、先生方は一生懸命やっていらっしゃると思うんですけど。
全体の人数が多いぶん、運動会で主役になるべき子が多すぎて、支援学級の子はなんとかついていってるだけに、見えちゃったんですよね。
あくまで想像でしかありませんが。

そんな中ムスメはリレーで2位から1位になる大役を果たし、ダンスではなぜか最前列センターに配置されて、見事に主役の1人といえる活躍をしていました。(親バカ)
ムスメはこの学校に通えてよかったと素直に思います。
きょうだいでも全然違うので、無理に同じ学校に通うことないよな、と思ったり。

そして翌週の保育園の運動会。
ムスコ、なんとリレーも先生の誘導ありですが一番走者でちゃんと走り、年長さんのメインイベント組体操もきちんと自ら動いてやりとげました。
もちろんポーズの完成度は低いし配置は負担が少ない場所で工夫してもらってましたが、クラスの一員としてしっかり参加できていてわたしはビデオを撮りながら号泣。
この保育園の環境が本当にありがたくて。行事に力の入った園だけど、担当の先生がうまく参加できる方法を考えてくれて、悪目立ちさせない。ちゃんとムスコなりのゴールを用意してくれて褒めてくれる。
わたしはこれからもこうして欲しいんだよなぁ。
ムスコの加配についてくれた歴代の先生たちと泣いて喜び合いながら、さらにC小への思いを募らせるわたし。もはや恋。

ムスコの人生を「普通」の犠牲にしないために

そんなわけで、わたしの心は決まり、夫とムスコと3人でC小への入学説明会にも参加し、
夫の同意も無事に得られました。
説明会では校舎内の案内をしてもらえて、入ったことない建物にいきなり4月から、にならなくて済んで、安心。これは特認校制度利用ならではのラッキー。
このあとややこしい手続きはいくつかありますが、ここに決めることになりそうです。

ムスメには楽しむことができたA小の環境だけど、それはムスメがいわゆる普通小学校の想定する普通の子の能力がある程度あったからこそ。
そこに「校区だから」という理由だけで入学させるには、ムスコが頑張れる範囲を超えている。
しかし、校区を越えて検討するにはムスメの犠牲を伴う。
その狭間で、なんとかムスコに無理のない選択をすることができたのではないかな……?と思います。
初めからムスコに最適と思えた環境はC小だけで、B小も「ここならなんとか行ってくれるかもしれない」「そうしたら仕事の環境をあまり変えなくて済む」という思いが強かった気がするし。

組体操もそうだったように、ムスコだってやればできるんです。
その到達点や進度が、国の考える「普通」に届かないだけで。

国の基準に届かないだけで、劣等感を感じたり、挫折を味わったり、そういった場面、可能性をできるだけ排除したい。
そのために必要なのは丁寧な関わりと、支援のつながり。
そう考えた上での結論です。

実際どうなるかは、わからないですけど……
わたしは、「自分の人生を子供の犠牲にしたくない」と思っているけど、同じくらい、「子供の人生をなにかの犠牲にしたくない」とも思っている。
何かとは、親の就労状況だったり、国の考える「普通」だったり。
ムスコはそのためのハードルが少し他の子より多い子ですが、手を貸してもらえる環境を、選べた、たぶん。

そう信じて進んでみます。

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