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高齢の猫と暮らす方へ

愛猫の死を経験して、もっと早く不調に気づいてあげて治療を始めていたら、もっと長く生きられたのではないかと自分を責めました。
16歳と高齢ではありましたが、昨年血液検査をしたときは、多少基準値から離れている項目があったものの治療するほどの異常はありませんでした。
父の話しでは、振り返るとおかしいなと思った行動がいくつかあったようです。
この記事が、愛猫の健康チェックの参考になれば幸いです。
「いつもと違う行動」をとったり、「なんかおかしいな?」と感じたら気を付けて見てあげてください。

やたら甘えてくる

チョビはご飯が欲しい以外はあまり甘えない猫だったのですが、食べなくなる少し前、意味もなく父と母のそばにいたことがあったそうです。
気づいたら横にいたりして、ご飯が欲しいわけでも水が飲みたいわけでもなく、気づいたらチョビが近くにいることが多かったそうです。

好きだったものを食べなくなる

老猫用の缶詰やチュールなどを時々あげていて、喜んで食べていたそうですが、あるときから食べなくなったそうです。父は、飽きたのかなくらいにしか思わなかったとのことでした。

黄疸

食欲がなくなって病院へ行ったとき、獣医さんは一目見て黄疸が出ていると気づいたそうです。猫の黄疸は耳の中や白目の部分が黄色くなるのですが、健康な時の耳の色を見ていないと気が付かないかもしれません。
耳の毛の生えていない部分が黄色(黄土色)になっていたらすぐに病院へ行ってください。
人間と同様、肝臓が悪くなると黄疸が出ます。チョビは耳だけで白目の部分に黄疸は出ていませんでした。

血液検査

血液検査の結果が異常値(少し悪い程度ではなく一桁違うくらい異常でした)だったのですが、2019年に検査したときは多少悪い項目もあったものの特に治療の対象にはなりませんでした。
今年に入って悪くなったのだと思いますが、原因はわかりません。
高齢(10歳以上)になったら年に1度は血液検査をした方が良いと思います。

何も食べなくなる

猫は絶食状態が続くと肝臓が悪くなっていくそうです。
何も食べなくなったらできるだけ早く病院へ行ってください。
また、食べられるものがあれば食べさせてあげてください。
病院へ行った際、食べないとどんどん悪くなるのでなんでもいいので食べさせてくださいと言われました。

水を飲まなくなる

水分を取っているうちは生きる力がありますが、チョビは水分もまったくとらなくなりました。死に備えて体の中を空にするためだと思います。

チョビが死ぬ前に取った行動

〇やたら甘えてくる(死期を悟ったための挨拶)
〇食欲が落ちていく
〇食事と水分を断つ(少し食べても吐いていました)
〇食事と水分を断ったあともうんちやおしっこをして体内を空にする
(特におしっこは亡くなる2日前までしていました)
〇体を冷やしたがる
(毛布を掛けたりヒーターで温めるとフローリングへ移動しました)
〇人目がつかないところへ行きたがる
(ソファの後ろ、洗面台の下など一目につかないところへ行きました)
〇人恋しくなるのか悲しそうな声で鳴きました
〇ヨダレが出る、呼吸が荒くなる、痙攣発作が起きる

治療について

点滴や注射を続けたり、入院したりしたら、もしかしたらもう少し生きられたかもしれませんが、私はそれらをしませんでした。
病院が嫌いなチョビにこれ以上嫌な思いや痛い思いをさせたくなかったし、できるだけ側にいたかったからです。考え方は人それぞれなので、よく考えてできるだけ後悔のない選択をしてほしいです。


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