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「合コン」はしないし「マッチングアプリ」利用者は1割だけ…「若者の恋愛」の大変化

日本はどうなっちゃうんでしょう?なんて憂えませんけど(私ごときが憂えてもどうなるものでもない!)、しっかし、2005年で大学生の経験率が男女とも6割を越えていたのが、いまや(2017年)、男47%、女36.7%。

合コンもやらない、マッチングアプリ体験も1割。

むろん、地域差、所属する社会でかなりの偏差があるのでしょうが、世の中、彼氏彼女いない歴イコール年齢ってのが、半数以上になる日も近いのでしょう。

スマホを持っていても実声での通話じゃなくてテキストを通してのコミュニケーション。なんなんだろうね?

名画の観察が、子どもの正しい読解を邪魔する「思い込み」を解放してくれる、自分の価値観で解釈すると誤読する」、こういう記事があって、「主観の強い子は、見聞きした物事を自分の価値観で解釈してしまうので、文章の意味内容を誤読することも多い」と書いてありますが、実声でのコミュニケーションを取らず、テキストでそれも短縮形でコミュをとっていると、他人の考えがわからず、主観でしか物事を考えられない若い人がどんどん増えるんじゃないかと。

ツィッターでも文章を誤読している人も多い。NOTEでも書いている文章が見当外れなことになっている場合も多い。副詞の使い方もおかしいなあと。

こんなのを書きましたが、症状はもっと重いようです。

雨の日の美術館Ⅰ

フィクションを書いていて思うのは、自身の実体験もさりながら、他人の体験を肉声で聞くというのが大事だと思います。それがテキストの短縮形でコミュをとっている人は、相対的な物事を考えられるんだろうか?「見聞きした物事を自分の価値観で解釈」してしまいがちになってしまわないか?と思います。

▼「合コン」はしないし「マッチングアプリ」利用者は1割だけ…「若者の恋愛」の大変化

● 高校生・大学生の性行動経験率、
2005年(男女ともにピーク)→ 2017年
高校生男子26.6% → 13.6%
高校生女子30.3% → 19.3%
大学生男子63.0% → 47.0%
大学生女子62.2% → 36.7%
● 合コンに「参加する」、
高校生約1割 → 約1%
大学生約4割 → 約2割
● 出会い系サイト・マッチングアプリの利用率
2017年
大学生男子9.9%
大学生女子7.1%
● ネットやアプリで知り合った異性と直接会う
2017年
高校生男子5.3%
高校生女子9.3%
大学生男子9.9%
大学生女子11.1%
● 『若者の恋愛観』、青少年研究会の2016年調査
「ときめき」を恋愛交際相手に求める若者は12.9%
「一緒にいるときの安心感」は74.1%

見知らぬ相手と出会うマッチングアプリでいきなり「一緒にいるときの安心感」が得られる確率は低い恋愛や交際の出会いをアプリに求めるのはそもそも矛盾しています。そう考えると、「付き合う相手が欲しい」と思っているかどうかとアプリ利用に相関がないのも少し納得ができます。

親密性の内実やバランスが変化していくなかで、今の若者たちの恋愛観、パートナーシップ観は、自分自身を傷つけず、面倒くさいことがなくてお互いに守りあえるような、家族の延長のような関係性を理想としているかもしれません。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95789

▼ 2000年代の合コン参加者は「大学生になったから参加してみてもいいかな」とか「友だちとの付き合いでアタマ数を合わせるために」くらいの動機の人も多かった。

かつての合コン参加者は「積極的に出会いを求める」という人ばかりだけでなく、「大学生になったから参加してみてもいいかな」とか「友だちとの付き合いでアタマ数を合わせるために」くらいの動機でした。合コンは若者文化だったといえます。積極的な動機ではなくとも、そこで恋愛や性行動にかかわる社会化がなされていた可能性が高い。

草食化の要因はいくつかあると思いますが、ひとつにはメディア利用の個人化の加速が挙げられています。人間はたったひとりで大人になることはできません。これまでは、仲の良いピアグループ(友人関係)の中で情報を共有しながら性や恋愛に対して関心を育て、恋愛関係の構築や性行動への挑戦という道筋がありました。若者の合コン文化もかつてはそういうルートの1つでした。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95789

▼ 2010年代、性や恋愛についての世代的な共有の喪失、スマホ利用による情報収集の個人化

しかしそれが廃れることで性や恋愛についての世代的な共有が失われ、スマホ利用による情報収集の個人化が進むことによって性的情報も「自分だけのもの」になり、かつてのように交際相手などを求めて積極的に行動へ踏み出さなくなっていると考えられます。

同世代の人間たちが集まり、親密性の形成可能な場として大学は機能している面があります。その中で大学生文化としての合コンが壊滅的になくなったことは、彼ら/彼女たちが結婚を意識する30歳前後になったときに影響を及ぼすでしょう。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95789

▼ マッチングアプリでは相手の選び方が写真の見た目に一元化

量的調査ではなかなか検証できないのですが、アプリでは相手の選び方が写真の見た目に一元化しているところですね。合コンは非常に複雑なコミュニケーションスキルを必要としていましたが、マッチングアプリで重要なのはまず「見た目」です。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95789

▼ 2000年代以上に性的にアクティブな層、非常に消極的な層の二極化

全体として見ると草食化していると言われますが、すべての人が消極的になっているわけではなく、二極化なんですね。一方にはかつて以上に性的にアクティブな層もいるのが現状です。特に女性は性的な関心がある人がマッチングアプリを利用しています。ただ、男性のアプリ利用者は、大学生では必ずしも性的な関心がある層とは言えません。「相手と会えるかどうか」などにゲーム的なおもしろさを感じているのかもしれません。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95789

▼ マッチングアプリはと偶然性の弱い仲介メディア、よりアクティブな人しか参加/利用しないもの

合コンがかつてどのような目的で行われていたか量的に調べることはもうできませんのではっきりしたことはいえません。ただ合コンも今のマッチングアプリの利用者と同様、目的が交際相手のみだったとはいえません。交際相手がほしくなくても友人との付き合いなどで参加していたケースは多かったと思います。そのなかでたまたまの出会い、「そんなつもりはなかったけれどもお互い気に入って交際に発展した」といったハプニングが起こりやすい場として機能していた。

一方でマッチングアプリは最初から性や恋愛に関心のある利用者に対象を絞って目的合理的に設計されていますので、合コンと比べると偶然性の弱い仲介メディア、よりアクティブな人しか参加/利用しないものなのかなと思います。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95789

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