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地磁気逆転 ー 最後の日

地球は巨大な磁石である。北極はS極、南極がN極である。この地磁気は方位を示すだけでなく、太陽から降りそそぐ放射線や有害な紫外線などから地球を守ってくれている。地球は磁気フィールド(ヴァン・アレン帯)という巨大で強力な盾を持っている。

地磁気逆転の最後の日は、ガンマ線バースト飛来とほぼ同じだ。もう書く気がないので、ガンマ線バースト飛来による最後の日を引用しておく。

A piece of rum raisin 第 20 章 第三ユニバース:神岡鉱山(1)

Game Over (2)

地磁気逆転 ー 4万2000年前の地磁気逆転が地球環境を大きく変化させた

地磁気逆転 ー 地磁気を邪魔する巨大な岩

地磁気逆転 ー 地磁気逆転は百年もあれば完了

何が起きる?

その地磁気は、過去360万年の間に十一回逆転している。逆転現象が始まってから落ち着くまでのあいだ、地球は磁気フィールドを喪失してしまう

逆転中の地磁気の変化によって保護機能が低下するため、地上やその上空に届く放射線レベルは高まる。その被害は、電力供給やGPS衛星など現代文明を構成してきたライフラインが長期間ストップする。地球に到達する荷電粒子が増加し、人工衛星、航空機、地上の電気インフラに対するリスクは増加する。それだけではない。放射線や紫外線が地表に降りそそぐため、健康被害も出てくる。

地磁気の逆転が起きている間、地磁気がなくなることはない。だが、地磁気は弱まり、より複雑な形状になる。現在の地磁気の磁力の10パーセントにまで低下し、磁極が赤道にあったり、北と南の磁極が複数出現する可能性がある。

ブルン-松山地磁気逆転』と
ラシャンプ地磁気エクスカーション

最後に完全な逆転が起こったのはおよそ78万年前のことで、『ブルン-松山地磁気逆転』という。また4万1,000年前には一時的な逆転である『ラシャンプ地磁気エクスカーション』が起きた。それは1,000年にも満たない変化で、250年の間極性が実際に変わっていたネアンデルタール人は緯度の高いところに住んでいた白肌系のヒト属だった。四万年前に絶滅したとき、地磁気は『ラシャンプ地磁気エクスカーション』にあった。

現在、この160年間、地磁気は一貫して減少しつづけている。さらに北磁極もふらついていて、1100kmも移動している

南大西洋異常帯(South Atlantic Anomaly, SAA)

下図、左上の図は、地磁気が極端に低い位置にあるSAA(South Atlantic Anomaly, 南大西洋異常帯)付近と他のエリアのヴァン・アレン帯の下がってくる高度を示したものである。

右上の画像は、南大西洋異常帯でヴァン・アレン帯が下がっている様子をイメージした画像。

下の画像は、ヴァン・アレン帯の内殻と外殻の断面図である。

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南大西洋異常帯付近と通常のヴァン・アレン帯の高度

ヴァン・アレン帯の内殻、普通は赤道上高度2,000 - 5,000kmにある。ところが、「南大西洋異常帯」というブラジル上空付近の範囲は、地球の磁場が最も弱くなっている。ヴァン・アレン帯の内側ドーナツがここで落ち込んで、高度300から400kmと地球に最も接近している。この「南大西洋異常帯」は、ヴァン・アレン帯が発見された時にすでにスプートニク1号のデータからわかっていた。

下図は、南大西洋異常帯付近と他のエリアのヴァン・アレン帯の下がってくる高度を示したものである。南大西洋異常帯上空のヴァン・アレン帯がいかに下がっているかがわかる。

高度 400kmに浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)は、地球を約 90 分で一周するスピードで移動しながら、実験、研究、地球や天体の観測を行っている。つまり、一日に数回、国際宇宙ステーション(ISS)は、南大西洋異常帯上空のヴァン・アレン帯を突っ切るのである。

ヴァン・アレン帯の高度1

約100年もあればぐるんと反転完了?

これまで地球磁場の逆転は7,000年もの長い年月をかけて完了するものと思われていました(アメリカ国立科学財団(NSF)が行った2004年の調査より)。
しかし、ここ数年の科学者たちの研究によって、これまで考えも及ばなかったようなスピードで南北の地磁気が入れ替わっていたことがわかってきました。
今回発表された論文では、「一体どれぐらいのスピードだったのか? 」という部分にさらに踏み込んでいます。たとえば前回の地球磁場逆転は約100年で完了したという驚くべき数字も発表しているのです。
「次の逆転が前回のような急激なスピードで起こるかどうかはわからない。が、起こらないと言い切ることもできない」と、UCバークレイの共同執筆者Paul Renne氏は言ってますよ。

次回の地磁気逆転で百年間で反転完了するかどうか、保証の限りではない。千年かもしれず、数千年、地磁気が現在の10%の時期が続くかもしれず。

地磁気逆転2

南大西洋異常帯付近のヴァン・アレン帯の高度 (1)

ヴァン・アレン帯の高度2

南大西洋異常帯付近のヴァン・アレン帯の高度 (2)

ヴァン・アレン帯の高度3

南大西洋異常帯と外殻コア

ヴァン・アレン帯の高度4

Global Catastrophe 42,000 Years Ago, Magnetic Pole Reversal & the Origins of Cave Art


マガジン「縄文海進と古神道、神社、天皇制」


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