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DJ CONFESSIONS 〜あの時こんな事考えて選曲してました〜 Vol.1

さてさて前回の投稿から半年近く経ってしまいました。
今年から再開するぞ!と意気込んだものの踏み出せず、じゃあ今年度から頑張るぞと決意したものの、もう4月26日。
人生こんなもんだよなと観念しつつ、そろそろ重い腰上げて執筆業を再開しようと思います。

はじめに

今回から新シリーズを始動させます!
題して「DJ CONFESSIONS 〜あの時こんな事考えて選曲してました〜」。
20代前半の頃、「DJってただ人の曲を掛けてるだけだろ」と同級生に言われて殺意に満ち溢れたことがありましたが、DJってただ曲を掛けてる訳じゃないんです。
お客様のニーズ、その日の流れ、世間の流行、お店やイベントのコンセプトなどなど色々な事を考えて選曲しているんですよね。
勢いとビジュアルだけで乗り切れちゃうよなアーティスト性溢れるスター選手や、何も考えずにのうのうと選曲する天然の方も中にはいらっしゃいますが、大半の方は頭をフル回転させながらDJブースに立っているのです。

「告白」を意味する「CONFESSIONS」。
ある日のDJのプレイリストを公開し、その日のどんな事を考えてDJブースに立っていたのかを赤裸々に語っていくコーナーです。
DJってこんな事考えてるんだと知って頂き、よりクラブ遊びを楽しんでいただけたら幸いです。

お話するクラブ、パートについて

それでは今回は私が毎週土曜日プレイさせて頂いてるCLUB CAMELOTでの4/23のDJについてお話しさせて頂きます。

CLUB CAMELOTはジャンルが異なるフロア(B3,B2,B1)が3つある都内最大級のBIG CLUBの一つです。全フロアを開放している金土の営業では若い日本人のお客様から海外のお客様まで色んな層のお客さんがフロアを回遊しながらワイワイ楽しんでるイメージです。
僕は毎週B2フロアでやらせてもらっていて、B2は日本人のお客様よりも外国人のお客様の方が多いんじゃないかと思うくらいインターナショナルな雰囲気のフロアで、HIPHOPと洋楽のHIT曲で毎週ワイワイ盛り上がっています。

その日の客層もやはり外国人のお客様が大半でその中に若い日本人のお客様や、常連のHIPHOP好きのお客様がいるイメージでした。
僕が到着したのは1時前くらいで、すでにフロアの前の方が埋まっている状態でした。そこから順調にお客様が増えてフロアの熱量が増していきGUEST DJの時間を迎え、その後が僕という流れです。

昨夜のGUEST DJはMA$Aさん。振り切ってブチ上げられる思いきりのいいDJと勢いのあるMCでどの現場でもフロアを盛り上げてる印象のDJさんです。
この日も鉄板の曲でバッチリと盛り上げつつ、トレンドでもしっかり踊らせていました。Armani WhiteとかFivio Foreign,21 Savage辺りでも結構お客さんが歌ったりしていてHIPHOPもウケてる印象。いい雰囲気のまま僕の時間に。

前置きがかなり長くなりましたが、これがこの日かけた曲です!

プレイリスト


ここからは友人のササガワ君によるインタビュー形式でお送り致します。


インタビュー

ササガワ君 : DJ SASAさんこの度はお忙しい中お時間頂きありがとうございます!
今回のパートはGUSET DJの後であり、さらにラストパートの前のいわゆる「ラス前」の時間でしたが、「ラス前」をやる時に意識してる事はありますか?

DJ SASA : 店やイベントによって変わって来ますけど、この日はまだ流れてないトレンドの曲かけたり、通好みの曲をかけたりしつつ、フロアをキープしてラストパートの盛り上がりに繋げたいと思ってブースに立ちました。

ササガワ君 : DJブースに立つ前にどんなプランを立てていたんですか?

DJ SASA : 前のDJを見ててHIPHOPが受けそうな雰囲気だったので、HIPHOP好きが喜びそうなライン並べてドヤりたいなって思ったのと、あとラテン系とアフロが全然かかってないなと思ったのでそこも突いていこうと思いましたね

ササガワ君 : ドヤりたい(笑)で前のMA$Aさんからのパスはどんなパスだったんですか?

DJ SASA : 最後の1曲だけレゲトンっぽい感じの曲でした。懐かしい感じの曲だった気がしますね。で曲調も年代も近いPon De Replayをチョイスしましたね。そこからはこの辺かけようかなって思ってた曲を中心に選んでかけました

ササガワ君 : MA$Aさんのお陰でプラン通りのスタートが切れた訳ですね

DJ SASA :
はい、MA$Aさん様様ですね、でそこから流れでアフロもいこうって事で鉄板のCalm Down / Remaをかけました

ササガワ君 : この時の反応はどうでしたか?

DJ SASA : うーん、ポイントポイントで歌ってる人達いるなって思ったけど、一体感が生まれる感じでもなかったですね、でもせっかく行ったから何曲か並べてアフロ好きを楽しませようって思ったんですけど、、

ササガワ君 : ですけど、、?

DJ SASA : 3曲だけで変えちゃいました。最新の曲とかもかけようって思っちゃったんですけど、なんかビビっちゃいましたね

ササガワ君 : そんな時もありますよね

DJ SASA : でこの辺りから一回フワッと盛り上げてHIPHOPいきました!普段だったらUp Town Funkの後にもう少しパーティーチューン行ってたかもですけど、HIPHOP好きが多かったし、これ以上上げちゃうとHIPHOPで上がらなくなるかなって思って、すぐにHIPHOPに展開しましたね

ササガワ君 : Denzel Curryかけてた時ちょっとドヤってましたね〜

DJ SASA : 恥ずっ(照)Denzel Curryはカッコつけられる&盛り上がるから重宝してますね

ササガワ君 : その数曲後にかけた「goosebumps / Travis Scott」では大盛りあがりでしたね

DJ SASA : はい!抜けるぞって思って思いっきり抜いてやりましたね

ササガワ君 : え、ヌいたんですか!?!?

DJ SASA : ちょっっ、、、音を抜いたって意味ですよ
みんなが歌うフレーズの時に音を抜いてお客さんに歌ってもらうっていう

ササガワ君 : あっっ 失礼しました

DJ SASA : 僕が回してる時、MCのBULLさんがサイドMCで入ってくれてたんですけど、抜群のタイミングで煽ってくれるので、いつも以上に歌ってるイメージでしたね

ササガワ君 : なるほど、でこの流れでJust Wanna Rockいきましたね

DJ SASA : まだ流れてなかったんでいきましたね。どの現場でも大体盛り上がるんで今おいしい曲の一つですね。でこのあとのDo it Again辺りからHIPHOP好き以外のお客さんの気持ちがちょっと離れてるように感じたので、POPSとかROCKの並べて一回ブチ上げようかなって思いました

ササガワ君 : 80sのROCK(Kenny Loggins)までかけてましたね

DJ SASA : DJ AMさんのMIXを最近聞き直してて、完全に影響されてますね

ササガワ君 : (笑)

DJ SASA : でそこから懐かしいHIPHOP,R&B並べてちょっと均そうとしましたね

ササガワ君 : でUmbrera辺りからステージにダンサーが登場しましたね。なんか途中ステージで寝っ転がってませんでした?笑

DJ SASA : ブルさんが「チップ渡して来いっ」って言って2000円くれて、それを一枚ずつ追って口に挟んで仰向けに寝っ転がりました。でGOGOダンサーの二人が同時にチップを取りに来てドキドキしちゃいましたね

ササガワ君 : ブルさんのお陰で良い思いが出来たんですね笑

DJ SASA : はい(笑)これブルさんがよくやるんですけど、ただ面白がってるだけじゃなくてこれにはちゃんと意味があって、一回演者とか関係者がダンサーにチップを渡す事によって、それがキッカケとなってお客さんも真似して渡すようになるんですよね

ササガワ君 : なるほど〜 お客さんにこういう遊び方もあるんですよって提示してあげてる訳ですね

DJ SASA : はい、流石ですよね

ササガワ君 : でここからウェッサイを並べてましたね

DJ SASA : まだあの辺かかってなかったし、昔の常連客とかが前の方で踊ってくれてたのでいきましたね。でB""ch Please辺りから、ダンサー映えしそうな
女性ラッパーの曲とかTwerkの曲とかいきたいなって思ったんですけど、B""ch Pleaseからどう持っていこうか全然思い付かず、Young, Wild & Freeから女性ウケしそうなPOPな展開にいっちゃいました。
今思うと元ネタがEAZY-Eなんで「Girls In The Hood / Megan Thee Stallion」いってそこから展開すれば良かったです

ササガワ君 : なるほど、そんな葛藤があったんですね

DJ SASA : でここから女性のお客さんが前の方に多くなってきたので、女性しそうな歌える曲を並べました

ササガワ君 : 最後はモテに行ったって訳ですね(笑)

DJ SASA : こらこら

ササガワ君 : では今回のプレイリストを振り返ってみてどうでした?

DJ SASA : そうですね、前半は良い流れと展開作れたかなって思ったんですけど、後半ちょっと無難にいき過ぎので、スパイスとして間にもっと新譜とかいきたかったですね。次回の反省点として活かします

ササガワ君 : これからのご活躍も期待しております!ありがとうございました

DJ SASA : ありがとうございましたー!


以上です。
このシリーズが定着したら僕以外のDJの方のお話を聞いていきたいと思っています。形になるまでコツコツ頑張っていきます

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最後まで読んで頂きありがとうございました。





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