Get Back

予告編

とうとう待ちに待ったビートルズのドキュメンタリー映画が11/26~28の3日間に分けて公開された。


昨年2時間ほどに編集され映画館で上映されるという話だったがコロナ禍ということで延期され、そうこうしてるうちに2時間じゃ収まらなくて、ディズニー+で配信されることになったらしい。

この映像は51年間お蔵入りしていたものでその一部が陽の目をみたわけだ。

このフィルムは当初1970年に映画「レットイットビー」として上映された。
この時はビートルズ解散のタイミングで、映画では解散に至る状況、例えばポールマッカートニーの横暴な態度、いつもスタジオに現れるヨーコの存在、やる気のないジョン、ジョージの卑屈な態度、ただ黙って見つめているリンゴ、プロデューサー不在でバラバラなバンド等々、雰囲気の悪いところをたっぷりチョイスして描かれた暗い映画だった。
しかしラストシーンで映し出されたライブではその雰囲気の悪さから一変、演奏もチームワークも素晴らしくて、このギャップの大きさは何だろうと、長年違和感を抱いていた。

それが今回の編集により見事にその違和感が解明された、つまりスッキリしたということ!

このフィルムは元々57時間以上あると言われているが、1970年の映画はテーマを「解散の理由」として1時間20分に編集、あの暗い雰囲気を作り出したと思えてならない作りだった。

しかし今回のテーマは「ライブショー実現までの日々を追う」という感じで、1969年の1月2日から締め切りの1月31日までのスタジオでの日々を順を追って、8時間弱に編集して公開されている。

つまりテーマの違いとゴールの明確さにより、ラストシーンに行きつくまでをスッキリ観せてくれたのである。

今回の映画の中にも、前映画で観せたネガティブなシーンがたっぷり出てくるが、個々の考え方の違いなどはバンドにはよくある諍いで、メンバー間に温度差はあるものの、全員がゴールに向かおうとはしているし、いい音楽を作ろうとする意欲やお互い楽しもうとする意識、プロデューサーや映画監督がしっかり役目を果たしているシーンもたくさん出てくる。

このスタジオでの1カ月間、産みの苦しみを味わいながら、ゴールのライブショーはひょんなことから、街中にあるスタジオの屋上での演奏することになり、元々ビートルズが持っている実力に、入念なリハーサルが加わったことで、高いレベルでの演奏が表現されている(今回手を入れてると思うが音のバランスも良い!)

とにかくPART1~PART3全部見終えるまで長い時間だけど、ビートルズが好きな人はなるべく早く見るべき仕上がり。
「生きててよかった」と思ったよ🤣

ビートルズをそれほど好きではないけど音楽好きという人にも見どころはたくさんある。例えばツインリバーブが新品同様であるとか(今スタジオやライブハウスでとかでみるツインリバーブはほとんどがボロボロだから(笑))ビートルズの使っていた楽器や録音機材がめちゃきれいな映像で観られるのもうれしいし、1曲をいろんなスタイルで試みる姿も楽しい。

音楽、ビートルズに興味のない人もPART3の後半の屋上のライブシーンだけでも是非ご覧ください!
ロックの歴史の一コマとして。

これを映画館で観たいという思いあるが、インターミッション入れて10時間くらいになりそうだから、1日1上映で1万円以上は取らないと割に合わないだろうな~😆

いいというシーンがたくさんあるけどネタバレになるので、是非見た人と語りたいですね!

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