訳をつけてみよう その4(たぶん):I'll Be Seeing You
このシリーズが久々すぎて、ナンバリングが怪しいですが笑
先日のジャズライブで布施さんが歌われていた ”I'll Be Seeing You”が最近頭から離れませんで、訳してみようという気になったのでここに記します。
布施さんが「好きなんだ、この曲」というのなら好きになってしまうミーハーです。
ぶっちゃけていうと、巷に訳は溢れているのですが、布施さんの歌を聴いたあと感じた歌の印象から、意訳をしています。
原詞
拙訳
解説とか補足とか
なお、この曲は大元はRight This Wayというミュージカルの挿入歌として作られたそうです。このミュージカル自体は15回しか上演されず終わってしまいますが、その後この曲のタイトルを冠した映画が1944年に公開になり、それ以来多くのミュージシャンにカバーされるジャズスタンダードとなっています。一番メジャーなのはビリー・ホリデイのカバーでしょうか。
”I'll be seeing you”は直訳すれば「私はあなたを見ていることでしょう」ですが、これだと風情がないかなと思い、ちょっと変えて訳しています。あと、seeは「会う」とも捉えられますが、状況的には「会えない愛しい人のことを、どこにいても何をしていても思い出す」ような意味合いが強いと思い、「会う」は敢えて使いませんでした。
訳の個人的こだわりは、"I'll be looking at the moon"と"But I'll be seeing you" でのlookとseeの意味合いの違いです。lookは見ようとして目線を向けること、に対し、seeは視界に入ってくる、ようなニュアンスと捉えました。
seeとlookの違いについては、下記の記事も参考にしました。
まとめ
布施さんはこの曲を映画「君に読む物語」で聴いて、お好きになれたと2020年のジャズライブのWOWOW放送時のインタビューで知りました。
また布施さんの声でこの曲が聴きたいなと思いつつ、また次のジャズライブを楽しみにしています!
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