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とにかく俺は人生を続けたいんだアイラブユー

(冒頭、謎の赤さん)


矢継ぎ早 過ぎ去る流行 そんなの今更言ってもね
とにかくおれは人生を続けたいんだ アイラブユー

挫・人間「セルアウト禅問答」

表題は漏れが最近一番聴いている挫・人間というバンドの代表曲、「セルアウト禅問答」の中の一節だ。

バンドの名が体を表しているように、音楽性としてはとにかくルサンチマン・焦燥・劣等感・ダメ人間の叫び、そして意地が詰まっている。
2022年7月20日に大阪・心斎橋で行われる彼らのライヴ(ライブをライヴと書くとなんとなくかっこいい)にも参加して「救済」されてくる予定だ。


ダメ人間であるところの俺は、音楽に限らずありとあらゆる文化に対して「救い」そして「教え」を求めているように感じることがある。表題の一節からは俺が言語化出来ていなかった人生観を端的に表現されたような気がした。勝手に。
身体を貫く一本筋というものがあるようでないようで、のらりくらり生き長らえピーポー、俺を含むその「その他大勢たち」がそれでも何かのため(今のところゲームや酒や漫画)に生きているのがこの世界であって、それが時として惨めで哀れなものであろうとも、好むと好まざるとに関わらず俺たちはその状態を肯定しないわけにはいかない。自分の愚かさ社会の厳しさを浴びた上でそれが出来なくなってしまった人間が自死を選ぶことになるのだと最近思った。淘汰とも言われるやつだ。


「自殺をするのは悟った賢者か考えすぎた愚者だけだ、九分九厘後者だがな」という俺の好きなゲームの一節が思い起こされる。かなり乱暴な物言いであるがやはり好きな言葉だ、たとえ乱暴でも大雑把でも生そのものはどうあっても肯定されるべきだという価値観は漏れの中で根強くある。


就職活動に目を向けているようで背けてもいるザコ大学生であるところのあーしごときはまだ本当の苦労というものを知らないだけ、なのかもしれないが、ただひとつ心に決めておきたいことは、この曲のように、10年後でも20年後でもやけくそ気味な「アイラブユー」と共に、たとえカスな人生でもそれを肯定する気概を持っていたい、ということだ。その精神状態があれば社会的地位などとは関係なく「人間的勝利」を得られると思うので。


やるせないぜ こんな夜は 本当は自分が嫌いで
たまらない たまらない
でもごめんね 未来がすきです

挫・人間「卑屈人間 踊ってみた」


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