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挑戦とは

1年前の僕はギラギラしていた。夢と期待に胸をふくらませて始まった大学生活。テレビやネットには大学生起業家や、現役大学生が〇〇の文字が踊り、大学生になる前の僕と、大学生になってすぐの僕は自分もそんな風になれると無邪気に思っていたし、チャンスはそこら中に転がっていると思っていた。

少し焦ってもいたのだと思う。
何かしなければ、という気持ちだけが先行して、目に入るたいていのものに条件反射的にとびついていた。セミナー、勉強会、キックオフミーティング、ボランティア、トークイベント、、、やたらと横文字の並んだそれらが当時の僕にはまぶしく見えた。

そんな調子で、あれもこれもと手を出した1年生の春から半年後、それは突然やってきた。参加すると手をあげていたものたちの開催が秋に一気にやってきたのだ。そこから僕は連日そうしたイベントや勉強会に参加することになる。

連日違うテーマでセミナーを受けて、はじめましての人たちとディスカッションをする。その瞬間は、なんだか自分は崇高なことをしているような感覚があった。

だけど、ある日ふと虚しくなった。

なんだか自分が自分でなくなるような感覚があった。周りの色を取り入れ続けた結果、真っ黒になってしまった。

なんでもかんでもやってみる気持ちは大切だと思うけど、それを挑戦とは呼ばない、と最近は思っている。「考える前に動け」みたいなことも大切だと思うけど、それと同じくらい考えることも大切だ。

自分の軸はぶらさずに、よく考えてよく動く。こんな当たり前のことが1番大事だと思う。

先日もとても魅力的なインターンの募集があって、条件反射的に飛びつきそうになったけど、やめた。自分が1番やりたいこととは違うと思ったし、今は力を入れてやりたいことがあるから、そのインターンに行くのは今じゃないとも思った。

この1年で僕は少しは前に進めているようだ。
「人生なんでもできるが、全てはできない」という言葉が身にしみる。

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