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早起きと出ない朝焼け、自転車と転倒

「避けれる」と思った瞬間には、身体は宙を舞っていた。


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部活の友達と後輩の3人で近くの低山を登りに行った。友達の朝焼けを見ようという提案で、5時半に集合。暁の中、一時間ほど自転車を漕いで目的の山に到着した。

その山は半島の先っちょにある。海水浴場の隣が登山口になっていて、友達によれば山頂までは30分で着くという。とてもお手軽な山だ。

朝の海辺には、これから山を登る僕たちと、それに乗って釣りにでも行くのかゴムボートを膨らましているおじさんが一人いるだけ。

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海の上は朝早くから忙しそうで、何艘もの船が忙しなく動き回っていた。

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残念ながら雲に覆われて、朝日は顔を出さなかった。


一時間もかけて半島の先っちょに来たので、せっかくだから大回りをして帰ろうということになった。この辺りは、ドライブコースで検索すると、上位にあがるくらいの観光地らしい。この街に住んで2年になるけれど、実は僕は半島の先っちょに来たことがなかった。

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帰り道、まだ朝が早くて車もあまり通っていなかったので、友達と喋りながら自転車を漕いだ。僕は二番目を走っていて、前の友達の真後ろをほとんど車間距離もあけずに走っていた。

突然前を走る友達が、ふっ、と何かを避けた。カラーコーンのポールがあった。

「避けれる」と思った瞬間には、身体は宙を舞っていた。

そのまま地面に叩きつけられ、左足のすねはズボンが破れてその下に着ていたヒートテックまでも破れて、血が出ていた。幸い擦り傷と打撲で済んだけど、後ろから車が来ていたらと思うとぞっとする。あぶないあぶない。

家に帰っても10時くらいだったけど、身体の痛みと久しぶりに転んだ衝撃が強くて、家から出る気にはなれなかった。でも、久々に早起きをして、自転車を漕いで、山に登って、写真を撮って、とても充実した気持ちだ。外に出ると、うまくいかないことも多いし、日の出を見に行って日が出ないかもしれないし、怪我するかもしれない。だけれども外に出ることは楽しい。

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