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| 転職支援日記 | さよならGoogle検索/最強のAIツール【Perplexity】で効率的に企業の情報収集を


はじめに

普段、転職支援を行う中で、「仕事が忙しくて、志望先の企業のことを調べる時間がない•••」というご相談をよくいただきます。その際にオススメしているのが Perplexity (パープレキシティ)という検索系のAIツール。

Perplexity•••2022年8月に設立された若いスタートアップで、チャット形式で様々な情報を検索できる大規模言語モデルをベースとする「回答エンジン」を提供する。2023年1月にシリーズBラウンドで、多数の著名起業家や投資家らから7,360万ドルを獲得し、米メディアにおける注目度が高まっている。


Google vs Perplexity

Googleの検索エンジンでは、検索した言葉に対し上位表示される情報のほとんどがSEO対策されたコンテンツや広告コンテンツで、ユーザーが求める回答が得られないケースが多く、また、Google検索で表示されるのはウェブページであり、直接的な回答ではありません。

一方、Perplexityの回答エンジンは、生成AIがユーザーの質問を理解しつつ、ウェブ上の複数のソースを網羅して、ユーザーが求める回答を直接生成することが可能です。ユーザーの質問に回答するために、複数の記事を網羅的に比較検討するため、その回答は的確で、ソースの鮮度も高くなります。

実際の検索性能を見ていきましょう。
成長著しい企業の最新の事業内容が気になる…ということで、独断と偏見でメドレー社(2019年の株式上場以来、毎年40%以上の売上成長を遂げる)について検索してみます。例えば「株式会社メドレーの最新の事業内容は?」と打ち込んでみると•••

1. 通常のGoogle検索

Google

トップにホームページが出てくるので「そこから検索してね」スタイル。従来の検索エンジンです。

2. Google SGE (AI機能搭載)

Google SGE

Google検索にAIの要約機能が追加されました。ホームページだけでなく、Noteの記事も参照して要約してくれています。

SGE(Search Generative Experience)は、昨年、Googleが公開した新しい検索機能です。SGEはユーザーの検索に対して生成AIを取り入れ、AIが検索者の欲している情報の意図を読み取り、自動的に最適な回答をしてくれるのが特徴です。Googleの設定を変えるだけで無料で利用できます。

3. Perplexity(無料版)

Perplexity

ホームページ以外にも「ビジネスモデル分析」「メドレー特集のNote記事」「実際の導入事例紹介」といった外部サイトの情報を網羅的に収集し、AIが一文に要約してくれています。参照サイトが多いため回答の質が高く、また見出しや箇条書きで表現されていて視覚的にも見みやすいですね。上部にはソースが表示されているので、信頼に足る情報であるか確認できて安心感もあります。

このように、Perplexityを検索ツールとして利用することで、ホームページを含む複数のソースを網羅した質の高い回答を得ることができます。上部のソースから気になる記事に飛んで詳細を確認することができるので、効率的にほしい情報にリーチできて、情報収集を進めるにあたり心強いツールです。個人的には、XやnoteなどSNSの情報も積極的に集めてくれる点が大変魅力です。


ChatGPT vs Perplexity

「検索性に優れているのはわかったけど、ChatGPTとの違いは?」
Perplexityは特定の事実に基づくデータを提供するのに対し、ChatGPTは、質問に対して対話形式で回答を提供することが特徴です。また、Perplexityが質問ごとに最適な答えを検索するのに対し、ChatGPTはユーザーの過去の入力内容も踏まえて結果をカスタマイズしてくれます。

※大前提、 ChatGPTは対話能力が高く、文章生成を得意とするAIです。今回はPerplexityとの比較として登場していただきますが、本来、「〜を教えて」といった具合に、正解のある答えを求めることには向いていません。

⚫️ ChatGPT3.5 (無料版)

ChatGPT3.5

「2022年までの情報しか持っていない」ということで、質問に対する回答をいただくことすらできませんでした。

⚫️ ChatGPT4 (課金版)

ChatGPT4

参考になる外部サイトをできるだけ多く集めてほしいところですが、ソースは4つの内、ホームページとウィキペディアで3つを占めており、回答内容もホームページの要約感があります。具体的なサービス名で紹介してくれるのはわかりやすいですが、網羅性という観点ではPerplexityに劣ります


まとめ

検索系のAIならPerplexity一択。ウェブ上の情報を網羅的に収集し、様々なソースを比較して一文に要約してくれるので、回答の質が高く情報の鮮度も高いです。また、ソースが明示されているので、気になる箇所は情報元のサイトに飛び、すぐに詳細を確認することができます。今後、Googleの検索エンジン利用は頻度が減っていくものと思われます。

転職支援の話に戻ると、求人票やホームページに記載された情報だけでなく、企業公式や社員のSNS発信、外部メディアの特集記事など、網羅的に情報を収集することで、より志望先の企業を理解できて、志望理由や逆質問に厚みが出てきます。それら全ての情報を探しにいくのは大変なので、最小の努力で最大の実を得るAIツール、Perplexityを活用して転職活動を有利に進めましょう。

今回は情報を得るまでの表面的なお話でしたが、その先にはChatGPTを活用したハック思考もあります。例えば、検索性に優れ、ソースを教えてくれるPerplexityで得た情報と、文章生成に優れたchatGPT4、その中でも特にURL読み込みが得意なGPTs "Webplus"を組み合わせて行う企業研究は、面接前の準備に効果的です。また機会があれば記事にさせていただきます。

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