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【ベアラボ事務局メンバー他己紹介vol.3】高原義輝さん

このnoteでは、オンラインコミュニティ「ベアラボ」を運営する事務局メンバーを、一人ずつご紹介してゆきます。

今日ご紹介するのは、vol.2でご紹介した遠藤くんと同じ、下川町生まれ&下川町育ちの、高原義輝さんです。

高原さんは主に、起業支援や町外の民間企業との企業連携をおこなっています。

下川町内での産業振興や、新しい事業に対するサポートをしており、高原さんに相談して芽が出た事業や、実現に向けて走り出した案件などが、町内にはいくつも存在します。

さらに、移住・交流の窓口やPRを担う「タウンプロモーション推進部」の統括も兼任しています。多忙!

3人のお子さんのお父さんでもあり、おやすみの日は洗濯物を干しているそうです。「高原家は、夏になると毎日、自宅のお庭でBBQをしている」という目撃情報も、筆者のもとには届いております。

かつては若さゆえ、ヤンチャしたこともあったらしい高原さん。

今では役場一筋で、20年以上お勤めしています。

長いあいだ、地元である下川町を見つめ、町のために奔走してきた高原さんに、地域で仕事をつくることや「ベアラボ」が持つ可能性について、うかがいます。

高原さんプチインタビュー

─ 高原さんが役場に就職したころ、下川町はどんな町という印象でしたか?

高原 良くも悪くも、行政主導な町という印象が強いです。

今は、行政とか関係なく、7月に開催される「森ジャム」みたいに、町の人が主体的に動いて作っているものも多いし、地域の人が町のことに参加してくれる地域に変わっていっている気がします。ちょうど過渡期なのかもしれません。

─ もともと下川町は、町民主体という意識は強い地域だというのが、わたしの印象でした。

高原 そうですね。毎年2月に開催されるイベント「アイスキャンドルミュージアム」は、マイナス30度まで冷える下川の気候を活かそうと、町民が始めたイベントですし、「コロンブスの卵」という地域のことを考えたい、思いを持った町民有志の集まりも、ずいぶん前からありました。

行政主導のトップダウンのまちづくりが変わってきているのは、下川だけでなくて、全国的な傾向なのかもしれません。

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(「アイスキャンドルミュージアム」の様子)

─ 高原さんは、下川町に参入したい企業さんの相談や、新事業の提案を受けることが多いですよね。

ご自身が相談を受けた案件の中で、実際に今、動き出している具体例を一つ、教えてください。

高原 名古屋に本社があるIT企業の「株式会社 アイ・セプト」さんと、一緒に農業のIoT化を進めています。

一番はじめにつながりができたのは2018年で、一年後には下川町内にサテライトオフィスを構えてくれました。もちろん、具体的に連携する事業はまだ始まったばかりですし、それがゴールではないですが、一歩前に進んだ感じがして、うれしかったですね。

町内もそうですが町外からも、いろんな人からいろんなお話をもらう機会が多いんです。

やりたい事業を相談しにきてくれた時「高原さんが話を聞いてくれてよかった」と、感謝される経験が重なったんですよね。

求められると、答えたくなるから(笑)もちろん相談には乗ります。それに、新しい動きが生まれることで、少しでも下川町が良くなればいいなと思っています。

─ 今回始める「ベアラボ」が、その“新しい動き”に、どう影響すると思いますか?

高原 よく、突然全然知らない企業さんから電話が来たり視察の問い合わせが来たりするんです。

企業さんが下川町を初めて訪問して、その場ですぐに何か一緒にできることが見つかることもあります。

でももうちょっと、下川の現状をこちらから紹介したり、企業側で下川町に関連した事業内容を練る時間があったりしたら、もっとうまく接点を作れたなと思うことが、ありました。

─ 確かに、町外の人が良かれと思って提案したことも、町内の人にとっては「それはべつに困ってない。それよりこっちをどうにかしたい」というふうに、ズレが生じることもありますしね。逆もまた然りで。

高原 そうそう。地域との関わり方をコンテンツとして見える化できているのとそうでないのでは、事前の心構えとか、提案内容も違ってくるだろうと思うんです。

下川町にとって、問い合わせをくれた企業や個人が、どういう余白があるのか。

相手の人や企業にとって、下川町にはどういう余白があるのか。

「ベアラボ」が、そういうお互いの余白をうまく見つけらる場になったらいいなと思います。そうすれば、提案できることも増えるし具体性が増すんじゃないかなって。

─ 「ベアラボ」では、下川町の余白をどんどん紹介できればと思います。

高原 提案してくれる側に、何か思いがあるように、地域にも「こうなりたい」「こうしたい」という思いがあるわけで。

お互いにそれが満たされると、うれしいなと思います。

(聞き手&書き手:立花実咲)

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