銭湯

先月くらいから銭湯に行くようになった。
一人暮らしを始めて十数年。実家に帰るときくらいにしか湯船に浸かっていなかった。理由はシャワーで事足りるし、何より光熱費の節約。ましてや昨今の公共料金の高騰が節約に拍車をかけている。自宅の浴槽は、たまに洗うがほぼ眠っている。

そして、ここ最近疲れを強く感じる事が多くなった。7月に35歳になる。順調に歳を重ねているのを感じるようになった。これは何か変えないといけないと思い、そのきっかけの一つに銭湯を選んだ。

向かう銭湯はいつも同じ。近所に一軒、またよく飲みに行く下北沢に一軒。最近のサウナブームで、近所の銭湯は利用者が多いけど、下北沢の方は湯船しかない銭湯なので、それなりにゆっくり過ごすことができる。平日の夕方なら、1フロアに私1人だけという日もあったくらいだ。掃除が行き届いていていつも綺麗だし、湯船でゆっくり浸かるのが好きという事もあり、下北にある銭湯はかなり僕の中では重宝している。

また、銭湯での人間観察も捗っている。気泡の出るタイプの浴槽で、スクワットしている常連のお爺さん。滑るタイルを利用して、スピードスケート的なレースをする子ども、それを怒鳴る常連さんと、謝るお父さん。もう公園にボール遊びとか遊具とか無いから、まだそんな文化が残っているのは、ある種貴重な場だよななんて思いながら、僕はほげーっと浴槽で過ごしている。

おそらくこれを読んでくださっている方にも一つや二つ好きな銭湯があると思う。別にこれをきっかけに全国津々浦々の銭湯に行こう!という意気込みは全くない。今までもそうだけども、各々の思うお気に入りの銭湯の話を聞くのは好きなので、ふと気が向いたら伺いたい。

それで言うと、宮前平の湯けむりの庄は友人からの話を聞いて先日向かったのだが、本当に素晴らしかった。美味しい豆腐とご飯とビールが進み、マッサージチェアとかコーヒー牛乳だとか色々嗜んでしまった。入浴料が1500円くらいなのに、最後の支払いは6700円だった。ちょっと反省した。

今まではこのライブがあるから生きれるとか、日常を過ごしていて目標にしてきたものは沢山あるんだけど、入浴後のビールを日々の目標にするのも悪くない。何より疲労回復効果は抜群なので。これを書いてたらさらに行きたくなったので、これから行ってこよう。

お読みいただきありがとうございました。

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