プロトタイプ#1

表現をしたい。
なにを、なにで、表現したい?と自分に問いかけるが、
てを動かしてからわかってくることもある。

去年草木染めに出会った。

特に桜は、はなびらでもなく枝でもなく、
その木から、やわらかなさくら色が抽出される。
いつ、どの桜かでも、色味が全く変わってくる。

静けさをたたえたその枝からでてくる色のちからに惹かれ、
一時期は毎週のように草木染めをしていた。
気がつくと、いろとりどりの糸を手にしていた。

その糸たちを使った織りももちろん楽しい。
でも、
ここそこにひそんでいる、そのちからを、うつくしさを、
もっと何か別の方法でできないか、今模索している。

伐採されたさくらの枝と、さくらいとで。


植物にひそんでいるうつくしさを、わたしはどうして表現したいのだろう?
なぜ、植物なのだろう。

まだわからないので、てをうごかしつづけてみる。

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