新夢十夜 第四夜~釣り堀~
こんな夢を見た。
釣り堀に来ている。
小学校のプールくらいの大きさの堀池が幾つも一列に並んでいて、堀の向こうには木々が鬱蒼と茂っている。
溜水は深緑色に澱んでいて、魚の気配はまるでない。
天気は良いはずだが、なんだかどんよりと暗い感じがする。
私のほかに人は誰もいない。
私は、風変わりな釣り堀だなと思いながら、堀池の縁をぼんやりと歩いている。
足下には古びた簀が敷いてあり、歩くとキィキィ音を立てる。それがなんだか懐かしいような感じがして、心地よい。
暫く歩いていると、人