東京えんじにあ日記 ♯縁の下の力持ち

デスクワークがメインの仕事をしている。

ほとんど椅子に座りっぱなし。
袖は蛍光ペンがついちゃうからまくりっぱなし。

簡単にちゃんとしている感がでるから、
スカートがすき。
タイトスカートだと女っぽさもでるし、
座るときにしわを気にしなくてなおよし。

(下着のラインがでないように気をつけるのは大事。)

金曜日、仕事終わりに当時の恋人と約束をしていた。
1−2ヶ月ぶりの逢瀬。
ウールのプリーツスカートに白のタートルネックを着た。
持っているスカートのなかで一番高価で、かわいい。
そして座るたびに、
プリーツに変なシワがつかないように気をつける必要がある。

新人といえども、総合職で、エンジニア。
座るたびにスカートを気にするなんて、時間の無駄。
その所作はどの工数が使われるの?なんて怒られそうだ。
現に、前髪を気にしていたら言われたことがある。

でもその金曜日は、腰掛けOLと呼ばれてもいい。
久しぶりの恋人、変なシワのついたスカートでなんて会いたくないじゃない。

座るたびに、姿勢が崩れるたびに、
「ああ、しっかりしないと。今夜はデートだ」
恋人を思った。

そしてこの逢瀬でわたしは別れる。
振られた、のかな?
「自分だけのために、自分の人生を生きていく人間」
と形容された(彼はそうではないらしい)。

1日中、スカートにシワがつかないように気をつけたのは
誰のためだろうか。

思っていることは言葉にしないと伝わらない。
(言葉にしたってちゃんと伝わらないんだから)
わたしのモットーの1つ。

やっぱり隠れた思いやりとか、
隠れた努力なんてものは大嫌いだ。
そんなの自己満足だよ。

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