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ビーズの「お部屋」へ、ようこそ!│ 福岡 ホスピス住宅ビーズの家

こんにちは。note執筆係の火ノ口です。
福岡では晴れ間も見えてきて、中庭のヤマボウシが生き生きしているように見えます。「晴れたね、寒いけど(笑)」と、ご利用者様も青空を眺めながら、たたずんでおられました。

今回は、ビーズの家に暮らされるご利用者様の「居室」に焦点を当てて、詳しく紹介していきます。ご利用者様が「らしく生きる」ための拠点ともなるような居室について、気になる方は多いのではないでしょうか?
オープンから1か月半が経ち、ご利用者様の生活を支えるスタッフの生の声も混ぜながら、「居室」を紹介します。

113号室(車椅子目線で撮影)
113号室のお部屋の見取り図

今回は、介護チームの松尾さんに「居室」を案内・解説いただきました。

松尾さんは昨年の12月に行われたビーズの家の内覧会にて、ビーズの家のガイドを担当。お越しいただいた方に向け、ビーズの家のこだわりや大切にしていることを伝えられていました。ご利用者様の居室でも生活の支援をされている現場のプロの目線から、居室について教えてくださいました。

お部屋をガイドしてくれた松尾さん (介護チーム)

たくさん紹介したいポイントはありますが、私たちの「こだわり」を5つに絞って紹介していきます。

【こだわりポイント】

その一、 持ち込めるものは自由自在。宝物を身の回りに

ビーズの家は、基本的には何でも持ち込み自由(危険物等除く)です。「自分らしく」生活するために大切な物は、ぜひ身の回りに。例えば、長年、鏡の前で座ってお化粧された方はその大切な化粧台を置いたり、ご先祖様の安寧を大切に祈り続けてきた方であれば、仏壇を置いたり....。ご自宅の一部をそのまま持ち込んでください。もし良ければ、「自分らしく」を形作るものを私たちにも教えてください。一緒にあなたの大切な宝物の話をしましょう。

その二、  ICTを積極的に活用。技術と共に生活を見守り

スタッフが口をそろえて<新しい!>と口にする技術。aams.介護を導入し、ご利用者様の健康状態を見守ります。このaams.介護というICT技術、詳細はまた別の記事で紹介しますが...、心拍数や呼吸など、ベットでお休みしている際も健康管理の状態を確認してくれます。容態が変わりやすいご利用者様は、何かあればすぐにスタッフに通知がいき、必要な支援を早急に受けられる体制を整えています。

ベットの下で感知するaams.介護

その三、 ピクチャーレールで心身の健康を守ります

お部屋のピクチャーレール

このなんの変哲もないピクチャーレール。実は、ご利用者様の心身の健康を支えている優れもの。まずは、お部屋のインテリアとして、ピクチャーレールに思い出の写真を飾ってもよし。ご家族の写真やお孫さんの写真など、大切な人との思い出を壁に飾るのもよし。趣味で作った芸術作品やポスターなどを大事に飾るのもよし。ご利用者様の「大切な何か」を飾ることで、思い出に包まれた空間に。人の笑顔、芸術の美しさ、記憶など、遊び心でお部屋を自由にアレンジできます。そして、極めつけは、ピクチャーレールの機能性。ベットの横についていることで、点滴を吊り下げることができます。スタンド式の点滴が倒れる心配はなく、お部屋の見栄えもスッキリ。心と身体の健康にも欠かせない、ピクチャーレールとなっています。

その四、 お部屋を自由な明るさに

青系の照明
暖色系の照明

実は、このライトにも秘密が。ご利用者様がベッドに寝て仰向けで過ごされている時。天井の照明が直接目に届き、「明るすぎる...」という声を聴くことがあるのだとか。この壁の間接照明は、利用者様の目に負担をかけることなく、ゆっくりお休みいただくことができます。照明も段階的に調節ができるようになっており、お好みの明るさで心と身体を休める環境を提供しています。映画が好きなら、完全消灯。音楽をゆっくり聴くなら間接照明で!光とともにリッチな時間をお過ごしください...。

松尾さんの言う通り、寝てみるとまぶしい…

その五、 ベッドのまま出れる広さで安心

お部屋の広いドア

写真で見る通り、ドアが広い!車いすが通れる広さがあるのはもちろんのこと、なんとベットまでそのまま通ることができます。様々な様態の方々が暮されていることを鑑み、ベットで移動して、必要な支援がスムーズにできるようになっています。わざわざ特注で作っていただいたドアで、ご利用者様もスタッフも快適に暮らせる一因となっています。この幅に込めた心遣いに感謝。実際にベッドでお部屋から移動されている利用者様もいらっしゃいました。

このわずかな幅をオーダーメイド!

【そのほかのポイント】

その一、 室内トイレを完備
トイレは、うれしいウォシュレット付き!わざわざお部屋の外に出ず、室内で済ませることができます。介助が必要な方は、介助に伺います。

お部屋に完備されているトイレ

その二、事務所からでも顔が見えるiPadナースコール
ナースコールはiPadから。ビデオ通話で、お互い顔をみてお話しすることができます。

その三、 室内洗面台を完備
歯磨き、顔洗いなど、身近な清潔を保つために必要な洗面台。全部屋洗面台を設定しているため、朝夕などの洗面等はお部屋の中で完結します。

お部屋に完備されている洗面台

とあるご利用者様の、自分らしいお部屋づくり

あるご利用者様は、テレビと映画がとても好きです。お部屋に大きなTVを置いて、テレビや映画鑑賞を楽しまれています。ビーズの家はネット環境も使用できますので、Amazonプライムやネットフリックスなどのサブスクリプションを契約して、映画鑑賞をすることが出来ます。
ご友人が訪ねてこられるときには、お部屋に案内し、談話を楽しまれたり、お外に外食に行かれたりと、自分らしいお部屋を拠点に楽しく過ごされています。


このように、ビーズの家ではご利用者様の「らしさ」を最大限に支えるためのお部屋をご用意しております。お部屋へ訪問するスタッフが<一人ひとりのお部屋が全然違って、面白い>、<好みと個性が溢れている!><入るのが楽しみ>と口にするくらい、利用者様みなさんがそれぞれのコーディネートをされています。遊び心を持ちながら、ご利用者様がご家族やご友人と一緒に、その人らしい生活を送っていただくための環境を整えていくために、お部屋づくりの側面からもサポートさせていただきます。宝物に囲まれながら、安心安全の暮らしを送りましょう。

部屋の隅々まで教えてくださった、介護チームの松尾さんとコメントいただいたスタッフの皆さんに感謝です!

少しでも心揺さぶられましたら、ぜひ見学にいらしてください!
スタッフ一同、ご連絡をお待ちしております!


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