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#106_【事業】2023年暮れのご挨拶

もうすぐ2023年が終わろうとしています。
本年も多くの方々からお世話になりました。
いままで取り組んだことがなかったことに挑戦し、不慣れでご迷惑をおかけしたこともありますが、温かく応じていただき大変ありがたく存じます。

そんな2023年で印象に残った出来事を、振り返ってみたいと思います。


ガイド団体の承継

いままで活動していた観光ガイドの団体が、諸事情によりそのままの体制で活動を継続できず、弊社で事務局機能を担うことになりました。
組織の移行にかけられる時間がなく、運営に関わる人員も限られた中で進めましたが、様々な経験をへて幅広く機転が利かせられる所属ガイドさんと、シフト管理や業務連絡などの後方業務を色々なツールを駆使して効率よく回せる仕組みを考えてくれたHさんのおかげで、1年を乗り切れました。

情報検索能力の向上、コミュニケーション方法の変化といった情報への向き合い方や、旅行者の属性の変化などにより、従来の観光ガイドのあり方としてヨシ!とされていたことが敬遠されたり、逆に非常識と思われそうなことが許容されたりと変化を感じます。
まずは常にお客様としての肌感覚を忘れずにしたいものです。

人とモノの移動

あまり意識していませんでしたが、今年は新型コロナウイルスが5類に移行し、移動について考えることが多かった年でした。
といっても、海外に行ったとか、どんなへき地に行ったのかという話ではありません。
まず、今年2月に対馬(比田勝)-釜山間の航路が再開したことで、厳原や近隣地区にあるゲストハウスの周辺でも韓国人観光客を見掛けるのが当たり前という感じになりました。

【釜山との国際航路が再開した日】
【観光人観光客が乗り込む路線バス】

それとは裏腹に、コロナ禍で「巣ごもり消費」という言葉がよく出てきましたが、観光が賑わっていようが沈んでいようが、日々黙々と、島に物資を運び込む海運会社さんがいて生活が維持できている、というのも感じた年でした。

【博多港と対馬を結ぶフェリー】

対馬にいても、移動においては車社会ですが、島に住んでいるからこそ、船や海上交通のことは、深く知っておかねばと感じます。

【観光でご来島の方に時間が合えばおススメする「うみさちひこ」】
【対馬で最初に建造された三島灯台です。背後は朝鮮半島になります。】

移動のネタでいえば、もうひとつ。
対州馬(たいしゅうば:対馬の在来馬)の普及活動をしている吉原知子さんと、ようやく今年、まとまった時間をとって話す機会ができました。

ドメスティックアニマル(家畜やペットなど人間とともに暮らす生き物)であるウマが、人の暮らしにどのような役割を果たしてきたのかという話をあれこれ聞く中で、ウマの登場が戦争の行方や物流(兵站)に大きな影響を与えた、という話が非常に衝撃でした。
たしかに、対州馬は、農耕や運搬に活躍していましたし、対馬の馬であるかは別として陸軍の砲台に続く道は、馬が登れることを考えて傾斜が設計されたと言われています。

かくいう私も、乗り物好きではありながら、ここ数年移動手段のほとんどは青い飛行機か鉄道ですが、船や馬といった視点も入れながら乗り物を考えるのは面白そうです。

狂犬ツアーの視察、教育旅行の受注

今年も、視察で色々なところにおじゃましましたが、一番インパクトが大きかったのは、木下斉さんの「狂犬ツアー@釧路」でした。
自らも高校在学中に起業し手から現在まで「まちづくり」事業に取り組みながら、全国各地で活動する事業者と連携し、その方々の活動や地方の実態を紹介するのも「狂犬ツアー」として事業化してしまうという、その発想と行動力を目の当たりにして、驚きの連続でした。

【狂犬ツアー@釧路】
【釧路の街中も歩きました。】

ブログからはじまり、様々なITなどのツールを駆使した発信活動や、四半世紀にわたり続いている「クソジジイ」との格闘の積み重ねなどにより、人や情報を引き寄せ、集合知のうねりを起こしているのが、とにかくスゴいと感じます。

毎日続けることは実に難しいですが、何もしないよりはマシということで、木下さんから刺激をいただき、今後できるだけ高頻度に情報発信をするとともに、note以外の発信の機会も考えています。

そして今年は、どこの馬の骨かも分からないような状況でありながら、ドルトン東京学園の安居校長から、対馬での教育旅行を提案できる機会をいただき、12名の生徒さんに、8月対馬までお越しいただきました。
アンケート調査の結果から、海洋ゴミや漁業現場のことなど、生徒さんからの興味関心に対しおおむね満足していただけた反応があり、地方の零細企業でも受け入れができるという自信は得られましたが、まだまだ楽しくできるぞ!という欲求も生まれました。
この内容であれば、来年も良いですよとおっしゃっていただけたので、さらにパワーアップした内容の企画を練ろうと考えています。

まとめ

そんな2023年だったことを踏まえ、2024年は以下の目標を掲げて活動をしていこうと考えています。

  • 土木遺産・景観保全活動を考えるプロジェクトの発足

  • 島から人とモノの動きを考える

  • 自分の発信と学びの機会を創り出す

具体的な内容は、年が改まってから、新年の抱負として宣言します!

ひとまずは、佳いお年を~o(^-^)。

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