#86_【イベント】「発掘された日本列島2023」展
今月5日から、ある特別展のために対馬博物館が休館していました。
本日11月11日(土)から会期がはじまるのですが、6日も休みにして準備するなんでどんなんやろと思っていたところ、前日に内覧させていただきましたf^_^;)。
私は考古学にそれほど興味がありません(そして、「ゴッドハンド事件」以来、あまり良い印象も持っていなかった)ので、まったく事態が飲み込めていなかったのですが、
発掘系マニアのみなさま、お待たせいたしました。
なんと、「発掘された日本列島2023」展が対馬で開催されます(o゚▽゚)o。
●展示名
「発掘された日本列島2023」展
●会場
対馬博物館
●会期
2023年11月11日(土) 〜 2024年1月8日(月)
●開館時間
09:30~17:00
●休館日
木曜日(祝日の場合はその翌平日)、年末年始(12月28日~1月3日)
●観覧料
「中核展示」「地域展示」それぞれ
一般 550円(440円)
高校生・大学生 330円(260円)
小中学生 220円(170円)
※( )内は15人以上の団体料金
※対馬市民は上記観覧料から110円の減額
●その他
会期中の展示替えはないそうです。
考古学といいますと、縄文とか古墳時代の話か、と想像していましたが、もちろんそのあたりが中心ですが、中世、近世も含めた、全国における最新の発掘研究成果が出土品とともに展示されます。
考古学の視点から対馬を述べると、「対馬で採掘されない材料を用いた道具や装身具などが出土するので、島の外との交易が盛んであった」ということが語られますが、ところ変われば出てくるものも変わるということで、例えば土器の文様の付け方に違いがあったり、貝塚から出てくる動物の骨に違いがあったりと、同じ時代であっても地域性の違いに着目することで、新たな発見があるそうです。
そして、もうひとつスゴいことは、全国規模の巡回展が対馬に上陸することです。
対馬には、多くの文化財がありながら、それらを適当な状態で収蔵、管理、展示できる場所がなく、結果島外の施設に移されたり、傷まないよう「お蔵入り」となっていたり、という状況が長らく続いていました。
それが、対馬博物館が開館したことにより、対馬で開催することが可能になった、ということです。
いつもお世話になっている学芸員のOさんに、展示の見どころ以前に、発掘調査の意義について尋ねたところ、
発掘調査は、普段からそのあたりでやっているものではないので、身近ではないとは思う。
ただ、縄文時代など古い時代になると、文字資料が残っていない。その時代の歴史や文化、人々の暮らし、考え方、思想というのを調べようとすると、絶対に考古学という学問を抜いては成り立たない。
文字資料は、あくまでも記録を残した人の目線で、特定の目的のものしか探れないので、具体的に人の生活というものを復元しようと思ったら、発掘調査が必須となる。
というお答えをいただきました。
内覧会は仕事だったこともあり、ゆっくり見ることができなかったので、後日改めて、研究成果を見ながら発掘調査の意味を、自分なりに考えてみたいと思います。
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