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#1 旅行企画に参加しませんか(o゚▽゚)o

いきなりnoteを始めましたので、簡単に自己紹介を兼ねた感じの話からしたいと思います。

弊社ビーコンつしまは、現在代表をしている私佐藤雄二が、2018年に旅行業として創業しました。
私は対馬と縁もゆかりもなく、神奈川県相模原市出身で、大学卒業を機に東京都練馬区に引っ越し、2014年に対馬市島おこし協働隊(地域おこし協力隊)として移住、任期が終わった後も引き続き対馬にいて現在に至るというところです。

以前別の媒体にも書いた気もしますが、私は対馬に移住する直前まで「観光業なんてチャラいし、別になくてよくね?」くらいに思っていたクチでした。「自分の力で稼ぐことは大事だが、観光業は地域が発展するための手段であり、それ自体が目的になってはならない」という考えは、いまもあります。
振り返ってみますと不思議な気分になりますが、考えが変わる転機となったのは、ある島の方から「外の人が島に来てくれるだけでも、航路が維持されるから、観光だって十分島の役に立っているんじゃないですか」というひとことでした。

とはいえ、創業して5年経つものの、観光産業の社会的意義は思っている以上に浸透していないし、しにくいことを実感します。もう少し観光業が地域社会に役に立っていることを広く伝わるよう表現できないか、と思います。
最近対馬の地域資源や社会課題を発信する方法として「スタディツアー」に力を入れているのもそのような背景からなのですが、あと「ひとひねり」入れられないかと考えているところです。

そのような中、協働隊時代からお世話になっている丸徳水産さんが、磯焼け対策として行っているひじき養殖の現場にお客様をご案内したところ、船長から「ひじきの養殖って、苗作りと刈り取りに人手が必要で大変なんすよねぇ・・・」という話がありました。

【磯焼けの説明をする丸徳水産犬束社長(左)と祐徳船長】
【「海遊記」を案内する祐徳船長】
【3月にアテンドしてもらったときの「鹿尾菜」(ひじき)】

ひじきの刈り取りは4月か・・・

「だったら、地域のお困り事を体験ツアーにしてしまおう!」


ということで、ヒジキの刈り取り作業に混ぜてもらうお願いをしました。
そして、どうせなら、実際にお客さんが来た時のことまで考えたほうが良いと、ダメモトで3日前からSNSで参加者を募ったところ、なんと7名の申し込みがあり(゜o゜;;、4月27日(木)に賑々しく作業をしてきました。

【刈り取りの様子】


【陸に揚げたら、まず乾燥させます】

すっかり記憶の彼方に飛び去っていましたが、私が移住した頃は、連休中に鰐浦や千尋藻を通ると、道路に大量のひじきが干されていたのが季節の風物詩でした。まだ天然ひじきが生えていた頃の話ですから、今や昔ですね。
ちなみに、干すとひじきが縮みますので、そのあとゴミや異物を取り除く作業が待っています(゜o゜;;。

後日談ですが、我々が加勢(手伝い)したことにより、予想外のスピードで作業が進み、その日のうちに刈り取りが終わってしまいました(^_^)v。
参加者からは「普段味わうことができないことが経験でき、楽しかった」など、ご満足の感想をいただきました。
そして祐徳船長からはお礼とともに「我々も有害鳥獣駆除で山に入ったときに、面白いと感じるので、当たり前と思っているひじき養殖の作業や養殖の生け簀も、関係ない人からしたら面白いのかというのが発見でした」という感想もいただきました。
参考までに、以前天然ひじきがわっさと生えていた地区に住む弊社スタッフに聞いたところ「ひじき刈りは地区総出で参加せねばならんもので、女はひたすら刈り、男は海水に浸かりながら刈ったひじきを船に運び出さねばならず、思い出したくもない」という反応でした。
※かつては、ひじきが地区の大事な収入源でした。

このひじき刈り、実は丸徳水産さんの近くにある大船越小学校の地域学習でも行われていますので、いきなり我々のようなド素人が混ざっても受入側に対応できる素地があり、話がすんなりまとまった経緯もありますf^_^;)。最近教育カリキュラムに「総合探究」の時間が加わり、地域の事業者が体験学習を受け入れていることが増えているようです。
地域資源を旅行商品にしようと考えるときに、ゼロから始めると大変ですが、このような実績を応用すると、だいぶハードルが下がるのではないかと思います。

そして、対馬には、島外からのIターン者だけでなく、お仕事で赴任された方やそのご家族も多くいらっしゃいます。
そのような方々とお話していますと、せっかく日本の端まで飛ばされたということで(゚∇゚;)☆\(-_-;)、対馬でないと味わえないことを体験したいという方や、「地元の方」と話がしたいと思う方もいらっしゃるように感じます。

【養殖の生け簀も見学させていただきました】

理想論と片付けられるかもしれませんが、地域のお困り事を交流を通じて愉しく解決することで、事業者さんにとっては参加者が今後のお客様につながる可能性が生まれますし、我々観光業としては誘客のネタを増やすことにつなげられます。
対馬島内の事業者さんでご関心がありましたら、お気軽にご相談いただけると幸いですo(^-^)。

《追伸》
ひじきの苗を付ける作業は例年12~1月頃行っています。
気の早い話ですが、こちらの体験も企画しようと考えておりますので、近くなりましたらお知らせします。

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