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#56_【アテンド】離島から持続可能な社会を考える_その3

※過去の記事はこちらから。

おとといからご紹介していますビーコンつしまの「スタディツアー」、3回目は水産以外の事業者さんを、3ヶ所一気にご紹介したいと思います。

一般社団法人daidai

厳原町今屋敷にありますdaidaiさんの事務所兼工房で、代表の齊藤ももこさんにお話をしていただきました。

【笑顔が素敵なももこさん(左)】

動物が好きだったということで、大学は獣医学部に進学したものの、学んでいくうちに色々思うところが出てきてしまい、全国あちこちにインターンをし、対馬に来たら「ヤマネコよりシカやイノシシをなんとかしてくれんね!」と言われたりもしながら、いつの間にやら猟師になっていた話や、対馬の有害鳥獣対策の現状、「獣害から獣財へ」の取り組み、今後の企みをご紹介いただきました。

上対馬まで行ってきたあとだったこともあり、山の荒廃やそれによる海への影響について気にかけてくださる方や、ジビエ肉の商品価値を高めるアイデア、島にいると実感が湧きにくい流通の仕組みのことなど、様々な視点から意見交換をしていただきました。

【アットホームな感じで意見交換をしていただきました】

ちなみに、山と海と言いますと、昨日の記事でご紹介した丸徳水産さんと、月に1回海と山の食害生物を材料にしたコラボ弁当が販売されています。
丸徳(FoodLaboまるとく)さんの献立表に、コラボ弁当の日が書いてありますので、対馬のみなさんは要チェックですo(^-^)。

【daidaiさんの事務所前で集合写真】


おひさま育ちしおづくりの会

noteを書きはじめた頃にご紹介しました「おひさま育ちしおづくりの会」の平山剛規さん(たけちゃん)に、天日塩作りの現場をご紹介いただきました。
ちなみに、訪問したのは8月4日。気配りができる男たけちゃんから、再三にわたり「加工場の中は暑いから、来る前に必ず飲み物を買ってくるように!」という注意がありましたが、いざ加工場に訪問すると、もはやサウナ(゚_゚;)。野外は猛暑なのに、加工場から外に出ると心地いい(苦笑)。なんでも、日中は50~60℃くらいまで上昇するとか。
あまりに暑すぎて、私のスマホは機能しなくなったので、撮れ高で視察の様子をご紹介します。

【汲み上げた海水を濃縮する流下式塩田です。】
【説明をするたけちゃん(一番左)。参加者の背後にある建屋が加工場です。】
【スマホが気絶する前に撮影できた加工場の様子です。】
【粒による食感の違いを感じてもらうために試食をしていただきました。】
【流下式塩田の前で集合写真。】

5月に訪問したときは、じっくり見学できておりますので、こちらの記事もご参照ください。


河内酒造合名会社

そしてもう1ヶ所は、対馬唯一の酒蔵、美津島町雞知にあります河内酒造さんです。
島に1軒しかありませんが、100年以上の歴史がある蔵で、全国新酒鑑評会では令和3年から3年連続で金賞を受賞しています(^_^)b。

ご案内くださったのは、東京の大学で醸造学を学び、対馬にUターンした伊藤真太郎専務です。

【伊藤真太郎さん(左)】

お酒の仕込みをしている時期は蔵が忙しいのですが、今はその時期ではないので見学させいていただけました。
さらっと、製造器具類をご紹介いただきましたが、こんなに間近で見られるのは、酒好きからすると垂涎もののレベルかもしれません(^^ )。

【お酒の貯蔵タンクです。】
【薮田式自動圧搾機です。】
【麹室の入口です。】
【蒸留用のタンクです。焼酎も造っています。】

蔵見学したら中身が気になる、という方も多いと思います。
なんと、蔵見学に続いて、有料で利き酒クイズにもチャレンジできます。
そして、全問正解すると商品も出ます(o゚▽゚)o。

【ルールの説明。】
【まずは味の確認。】
【続いて透明の容器に入っている液体の銘柄を当てます】
【これでどうかなぁ・・・。】

日本酒4種類、焼酎3種類の計7種類ですので、端で見ていると簡単そうに思えるのですが、残念ながらどなたも全問正解しませんでした(-_-;)。蔵開きの日にも行われますが、全問正解の率は1割にも満たないそうです。
正解を当てにいこうとしたら方法はあるのですが、明かすと場がシラけてしまいますので、黙っておきます(゚∇゚;)☆\(-_-;)。

字数を見て、いつもよりたっぷり書いていることに気付きましたが、それでも、まだまだほんの一部にすぎないくらい、対馬には色々なものがあります。
そして、手配しているときに意識していなかったのですが、以前あるお客様から「対馬は、若い人がこうやって表に出てきて、自分の言葉で説明してくれるのっていいじゃないですか!」という感想をいただいたことがあります。実際、今回紹介している方々は、40半ばの私よりも全員ひと世代以上若いです。
過疎だとか、少子高齢化とか色々いわれますので、どんな大御所が出てくるのだろうかという先入観を持たれた方もいらっしゃるかもしれませんが、若い世代も頑張っています。ぜひ島外から新たなワクワクが生まれそうなアイデアを投げかけてくださるとありがたいです。

弊社のスタディツアーや視察旅行では、こんな感じに一から企画を作り上げていく流れとなりますので、他にも気になるものがありましたら、お気軽にお問い合わせくださいo(^-^)。


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