見出し画像

【ポケモンカード】レジギガスを使ったわけ

PJCS2022に参加してきましたので、その備忘録となります。
長いシーズンでしたが、一つの区切りとなりました。

PJCS 2022

日時:2022/6/11〜12
開催地:幕張メッセ
レギュレーション:スタンダード(S1〜S10a)

デッキレシピ

デッキコード:RUpy2M-mLq6yV-yypypM

対戦結果

Day1
1回戦:パルキアVSTARインテレオン 先攻 6−1
2回戦:ハピナスVミルタンク 先攻 6−3
3回戦:ハピナスVミルタンク 後攻 6−0
4回戦:ハピナスVミルタンク 後攻 6−5
5回戦:ハピナスVミルタンク 後攻 6−1
6回戦:パルキアVSTARインテレオン 後攻 2-6
7回戦:ミュウVMAX 先攻 6-1
8回戦:パルキアVSTARインテレオン 先攻 3-0
9回戦:パルキアVSTARインテレオン 先攻 6−4
10回戦:ゾロアークVSTAR 後攻 6−2
結果:9勝1敗 3位通過

Day2
1回戦:ミュウVMAX 後○後○
2回戦:ミュウVMAX 後○後○
3回戦:アルセウスVSTARインテレオン 先×先○後×
結果:Best16

デッキの条件

この大会のルールと環境を考えると下記の条件を満たしていないと勝ちきれないと考えました。

・ミュウVMAXとパルキアVSTARに5分以上戦えること
・ミルタンクを相手に詰まないこと
・ルールに合ったデッキであること

ミュウVMAXとパルキアVSTARに5分以上戦えること

こちらについては下記記事のものと同様です。

弱点か頂への雪道の採用か一撃で倒すことができるカードを選択する必要がありました。

ミルタンクを相手に詰まないこと

2021年のPJCSにてみつりんめいさいのジュナイパーで詰んで負けたゲームがありました。10回試合があり、その1ゲームを簡単に負けてしまうのはあまりにも悔しいと思ったため、このカードを倒せるカードを採用することを条件に加えました。
ミルタンク対策はキャンセルコロンや効果に関係なくダメージを与えられるポケモン、非ルールのポケモンとなります。

ルールに合ったデッキになっていること

Day1はBo1、Day2はBo3とそれぞれルールが違い、Bo3に至っては必ず後攻が回ってきます。さらにBo3は時間切れの場合、勝利条件がサイド差で決まるため、後攻1ターン目からでもサイドを取れるとなお良いと考えました。
これらを満たすために、Bo1を抜けるための安定感、Bo3を戦い抜くために後攻からでも強く出れることを条件としました。

なぜこのデッキを選択したのか

上位条件を安定して満たしたのがレジギガスでした。
CL横浜以降、いろいろなデッキを作成して、調整していきましたが、納得行くものができませんでした。
折角なので、レジギガスに行き着く前のボツになったデッキを紹介します。

パルキアVSTAR

基本エネルギー構築で最も扱いやすくミラー対策は必須でした。
ミラー戦は割と自信はありましたが、構築的にアタッカーが1ターン目に来ないことが多く、ゲームの安定性を上げるとミラー対策が消えてしまうため、今回は使用しませんでした。

デッキコード:G84xG8-xUQahi-8x488c

ディアルガVSTAR

Bo3では非常に強力なデッキです。
対ミルタンクの対応がキャンセルコロンとシマボシしかなく、安定しなかったため今回は使用しませんでした。

デッキコード:gngH99-zqXcFU-nLnnHH

ヒスイゾロアークVSTAR

新弾の目玉デッキです。
瞬間火力は素晴らしいもので、対ミルタンクはヒスイジュナイパーVやキャンセルコロン、かがやくサーナイトなど割と入れることができます。
ただ、このデッキの問題は2ターン目にゾロアークVSTARに進化し、場のポケモン全てにダメカンをのせ、技を使わないといけないところです。
博士の研究の7枚やファントムスター、ナイトアセットを駆使しても揃わないことが結構合ったため、今回は見送りました。

デッキコード:g9LHgn-LtULMJ-nNNLLn

カプ・コケコVMAX

CL横浜から使っていたデッキです。
VMAXポケモンは1撃で倒されないことを前提に作りましたが、ゾロアークが如何せん重く、ミルタンクも厳しいです。
後攻を取るデッキのため、Bo3では先攻を取らされる事も想定できたため、今回は見送りました。

デッキコード:88xD48-FqnmWR-48DaGc

ガラルマタドガス・クロバットVMAX

特性頼りのデッキが多いため、作ってみました。
毒を押し付けていくため、ハマれば強いですが、ガラルマタドガスを簡単に突破されてしまうとあっという間に負けてしまいます。
ターンが長引くと逆転されることも多く、相手の動き次第なところがあるため、見送りました。

デッキコード:515kVv-amE7Gi-fbkFkk

結局のところ

他にもハピナスVやミュウVMAXなど検討しましたが、どれも納得できませんでした。そんなこんなでPJCSまで残り2日となっていました。
仕事を終え、21時に帰宅し、22時半に友人に相談することにしました。
前回のCL横浜でレジギガスを使用して、完走したExplorer氏に色々とデッキのことを聞きました。その結果、相性の良さそうなデッキを紹介して頂きました。

一つは彼の記事にもあるレシピです。
特徴はバトルVIPパスとウッウロボです。
場を素早く作ることを重視していて、エネルギーもウッウロボやレジドラゴの特性で少しでも早く集めようとしています。

2つ目はこちらのレシピです。
こちらはサポートでしっかり回し、ゲームで必要なものを多く採用して、堅実にゲームをしていくデッキです。ふつうの釣竿4枚と頂の雪道を3枚入れているのが特徴です。

3つ目はレジドラゴを強く使おうとしたレシピです。
レジドラゴに必要なエネルギーを優先し、キャプチャーエネルギーを入れていないことが特徴です。

時間も全然なかったため、これらのデッキレシピをまとめて、自分が考える条件に当てはめて作ったものがこちらになります。

3つを混ぜたものになるので、結構ピーキーなデッキに見えます。
実際に問題がありそうだと不安がありました。さらに、レジギガスデッキを使われる経験はあっても、自分で使うことは初めてでもありました。
そんな中、電話をしながら練習を開始しました。
弱点を突けないディアルガVSTARと2戦、ミュウVMAXと3戦、パルキアVSTARと2戦の合計8戦を全て後攻で行ないました。
練習は負け越しでした。敗因は終盤のふつうの釣竿を引けなかったり、序盤の博士の研究でトラッシュすることが多く、リソースが足りなくなってしまったことでした。
この結果から、ふつうの釣竿を4枚にし、山札を引き直せるシバに差し替えました。
残りは調整する時間がなく、自分が回しやすくなるカードの配分と不利な相手に対しての対策カードの配分を考えることだけしました。

それが今回使用したものになります。

実際に使用したデッキ

Day1は苦手なデッキに当たることなく、堅実なゲームができたと思っています。また、後攻は5回ありましたが、1ターン目から攻撃を2回できたので、出来過ぎ感がありました。

デッキ相性

相性についてはExplorer氏の記事を読んだ方が読み応えがあります。

ざっと説明すると弱点をつけるデッキは有利、VMAXポケモンがメインの場合も有利です。

不利なデッキは特殊エネデッキに滅法強いジュラルドンVMAX、弱点が消えるノコッチが入ったデッキ、特性が消えてしまうガラルマタドガスのデッキです。

これら以外は5分くらいだと思います。

個別解説

ポケモン(14枚)
このデッキは全てアタッカーのため、他のデッキにたまに発生するアタッカーが出なくて出遅れるなんてことがありません。

3:レジエレキ(S7R)
パルキアVSTARが環境に多いため、弱点込みで一撃で倒すために多めの3枚採用。
テラスパークはベンチ2体に40ダメージを与えることができ、こだわりベルトの節約や非ルールのポケモンを倒せることができる。

2:レジドラゴ(S10P)
特性のりゅうのひほうで4枚になるように手札を引くことができるポケモン。
3エネで160と意外と高く、他のポケモンで削った後にこのポケモンで倒すことが多い。
サイド3枚目を取るときにこのポケモンで攻撃することは極力させた方が良く、ツツジのカウンターとしてベンチでいて欲しいことが多い。

1:レジドラゴ(S7R, SI)
エネルギーの色拘束が厳しいが240ダメージ出せるカード。
他のレジでは200以上のダメージが出せないため、1枚採用。
弱点以外のデッキと当たらなかった時、このポケモンは非常に頼りになる。
ミュウVMAX対面でゲノセクトVで戦ってくると2:2交換になってしまうがこのカードがあるとサイド差で有利になれる。
Bo3を意識したカードでもあり、時間切れでサイドを取れば勝ちの場面でこのカードを使うことを検討し、採用した。
キラではないカードが存在するため、こちらを使うことにした。

2:レジアイス(S10P)
最低限の2体採用。
スターポータルを使った後のパルキアVSTARやジュラルドンVMAX単騎の場合はこのポケモンを積極的に使っていく。
1ターン耐えつつ、削りたい時にオススメ。

2:レジロック(S10P)
最低限の2体採用。
闘弱点ポケモンを倒す時や140以下のポケモンを倒すときに使用する。
ハピナスVやアルセウスVSTARと戦うに使いたい。
弱点を消してくるノコッチは天敵。

2:レジスチル(S10D)
最低限の2体採用。
鋼弱点のポケモンはあまりいないが、逃げるコスト1以下のポケモンと戦うときに使う。
裏工作インテレオンやミュウVを倒すときに使う。

2:レジギガス(S10D)
最低限の2枚採用。
トラッシュのエネルギーをつける特性を持つ。
1ターンに1回の制限がないため、回収ネットを使い、再度使うことも可能。
ポケモンVMAXを相手にすると150+150、計300ダメージを与えることができる。レジエレキのテラスパークで予め削ったり、こだわりベルトをつけて一撃で倒せるポーズを見せると与えるプレッシャーは大きい。

エネルギー(10枚)
特性のりゅうのひほうで縦引きを高めたかったため、最低限の10枚。

4:オーロラエネルギー
このデッキの重要なエネルギー、フル採用。
このエネルギーを2枚トラッシュに送ることがこのデッキの全て。
縦引きカードやウッウロボで引き込みたい。

3:スピード雷エネルギー
レジエレキの枚数に合わせて3枚採用。
枠があれば、キャプチャーエネルギーの採用枚数と要検討。
今回は博士の研究の7枚では解決できないことが多かったため、このカードを入れた。手札に引き入れたいカードは多い。

2:ツインエネルギー
レジギガスのために2枚採用。
こだいのえいちでこのカード2枚と他のエネルギーをつけるということはあまりない。このエネルギー1枚と他のエネルギー2枚がほとんでではあるため、1枚は手札からつけることを意識したい。
レジエレキに1枚つけておくと逃げるコストに役立つ。

1:基本草エネルギー
ドラゴンエナジーのレジドラゴのコストを下げるために1枚だけ採用。
オーロラエネルギー4枚中3枚揃えるより、このエネルギーを含めて5枚中3枚揃えるようが、確率上高い。

サポート(8枚)
このデッキのゲーム上、ゲームは6ターンまで、7ターン目まで消えてしまうとこちらは負けている。
先攻はサポートを使えないため、5枚サポートを使用できれば良しとした。

4:博士の研究
序盤動くためにフル採用。
多少のカードの巻き込みは許容、ふつうの釣竿は巻き込みたくはない。
エネルギーは積極的にトラッシュに送る。

2:マリィ
レジギガスではあまり採用されていないが、裏工作を回収ネットで使用され続けると滅法不利になることがあったので2枚採用。
手札干渉は結構重要で相手の事故誘発にもつながる。
頂への雪道も採用しているため、このカードは対戦の影響度が高い。
捨てたくないカードも山に戻せる利点もある。

1:シバ
序盤きても嬉しくはないが、中盤以降は強力なサポート。
1枚だけ採用。
シロナの覇気の方が採用されているが、ゲームをしていると手札のレジポケモンや釣竿などで手札が嵩張っていることがある。今回はこの状態がよくないと考えたため、手札を戻して引き直しができるこのカードを採用した。

1:ボスの指令
このデッキは正面を倒すことが多いため、最低限の1枚だけ採用。
Bo1であれば2枚欲しいところであるが、Bo3のゲームもあったため、そこは割り切った。

グッズ(24枚)
Bo3は後攻の強い動きを求められるため、上振れ要素を入れる必要がありました。上振れの中にも安定感は必要。

4:クイックボール
ポケモンを並べたいため、フル採用。
基本はエネルギーをコストにポケモンを持ってくる。

2:ハイパーボール
クイックポールのかさましとして2枚採用。
割と捨てる2枚目のカードは迷うことが多い。

2:バトルVIPパス
今回Bo3のルールと長期戦を戦うために採用したカード。
2枚採用なのは長期的に見て、10試合中1回は上振れて欲しいため採用。
後攻の場合、サポートによる手札補充ができるため、このカードを引く可能性はそれなりにある。
友人らはこのカードを御神体と呼ばれていることがある。

1:ヒスイのヘビーボール
サイドに行ってしまったたねポケモンを救出するために1枚採用。
場に並べたいポケモンが1枚落ちているとリカバリーが大変になるため、早めに救出したい。
サイドから引いたこのカードはウッウロボやクイックボールのコストになることが多い。

1:ウッウロボ
このデッキの自由枠。
グッズをコストにオーロラエネルギーやふつうの釣竿に変わることがある。
あと1枚カードがあれば、場を変えられる場面があると想定して、不安定ながら1枚採用。
友人らはこのカードをアイドルと呼んでいることがある。

4:ふつうの釣竿
コストや倒されたレジポケモンを山札に戻すためフル採用。
3枚で回すと博士の研究で早々トラッシュしてしまうことがあるため、長期戦を見据えて4枚にした。

4:トレッキングシューズ
エネルギーを引きに行ったり、釣竿やポケモンを引きにいくためにフル採用。このカードでオーロラエネルギーがめくれたらトラッシュに落としておく。
スピード雷エネルギーと合わせるとよく引けるのは前回のCL横浜で実証済み。
博士の研究の7枚で解決できないのがスタンダードだと思っているため、このカードの登場は非常に大きい。

3:回収ネット
使いたいレジを場に繰り出したり、ボスで縛られても解消できるカード。
元々4枚だったが、他に入れたいカードがあったため、3枚採用。
このカードを減らしたためにローテーションバトルをすることが多いため、場に出すポケモンやゲームプランはしっかりと定めておく。

3:こだわりベルト
弱点込みで倒せないため、追加でダメージも伸ばすために3枚採用。
2枚では引き込めないため、3枚以上推奨。
弱点以外にもテラスパークの120とベルト込みのきょだいなキバ190で310まで出せる。
ドラゴンエネジーのレジドラゴなら270以下のポケモンVは一撃で倒せる。

スタジアム(4枚)
ベンチにポケモンを並べる嵐の山脈とジュラルドンVMAX意識の頂への雪道を採用した。

2:嵐の山脈
レジエレキとレジドラゴをサーチすることができる。
どちらも序盤にアタッカーとして使うことが多く、場にスタジアムが残っていれば、リカバリーしやすい。
このカードが入っているため、クイックボールは上記2枚以外を持ってくることが多い。

2:頂への雪道
苦手なジュラルドンVMAX対策のために2枚採用。
一応、ミュウVMAXやパルキアVSTAR相手にも効果がある。
マリィとセットで使うと相手が止まってくれることがある。

サイドボード
キャプチャエネルギー
ベンチにポケモンを置くことでき、便利ではあるが、今回はスピード雷で縦引きに振ったため非採用。
釣竿と組み合わせるとリカバリーが簡単になるため、枠があれば入れたい。

エネくじ
オーロラエネルギーを探しにいくことができる。
このカードも強力で枠があれば採用したい。
オーロラエネルギーを2枚揃えることがこのデッキの本質であるため、2枚以上入れたい。

ポケギア3.0
サポートはメインで動かすならこのカードを採用していたかもしれない。
トレッキングシューズのところにも書いたように、サポート1枚で解決しないことが多いため、この枠はトレッキングシューズとなった。

ピオニー
手札全捨てで今欲しいトレーナーズを加えれるが、全捨てのデメリットが大きかったため、今回は非採用。

レジエレキ(S10D)
ベンチにダメージを与えたり、トラッシュのトレーナーズを回収できたり結構器用なカード。
今回はパルキアVSTARを倒すことを念頭に置いたため、不採用。
コオリッポを倒すためにあなぬけのひもとセットで採用したい。

ばつぐんグラス
パルキアVSTARピンポイントのところがあり、ベルトを増やした方が他のデッキにも通りが良かったため、今回は非採用。

ヒガナの決意
相手の場ができていない序盤で引いてもあまり展開ができないため、非採用。

シロナの決意
手札がかなり消費されていることがあまりなく、引いても4枚のことがあるため、シバの方が有用とした。

終わりに

今回のPJCSは色々な方々にお世話になりました。
デッキもかなり悩み、逃げのデッキも用意していましたが、最終的に自分の納得のいくデッキでゲームをすることができました。

当日も少しの上振れと安定したゲームをすることができ、上々の結果を出すことができました。
Day2は当たり運とじゃんけんには恵まれませんでしたが、なんとかWCSの権利まで届きました。WCSは5年ぶりに参加できるので、しっかり準備して楽しんでいこうと思います。
また、手が届く範囲でジュニアとシニアの育成も頑張ろうと思います。

運営の皆様、対戦してくれたプレイヤーの方々、この記事を読んでくれた皆様、ありがとうございました。

転載元
ポケモンカードゲーム公式ホームページ トレーナーズウェブサイト
https://www.pokemon-card.com/

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?