びーぶる

音楽、特に邦楽ロックが好きです。あとは文章を読むこと書くこと。

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音楽、特に邦楽ロックが好きです。あとは文章を読むこと書くこと。

最近の記事

20191201

文章を書かない理由があるわけじゃなくて、書く理由が無いだけ。 だけど、このまま無駄に生きていても、気付いたら抜け殻みたいな人間になっちゃうんだろうな、とか。 こんなにも文章から離れてる時期って、今までにあったかな。 確か去年は、どこかのSNSで文章を好きなように書いてたんだよね。 色々な人と話せたから、空白みたいなものが紛れたような気がしていた。 だけどやっぱり、何だろう、自分に足りないものって。 あまりにも何も無さすぎて、会社のことくらいしか書けないのだけど。 うちの

    • 20191116

      いつ以来文章を書いてないだろう、って考えたら、ちょうど1ヶ月でした。 理由は、何かこう、色々だけど。 語るべきことは色々あるけれど、語りたいことが何も無くなってしまったというべきか。 ちょうど一年くらい前までは、毎日のように文章を書いていた。誰かに読まれるための文章を。 それが嫌で、もうしばらくは自分以外のために何かを書くのはやめようって思ったんだけど。 考えてみたら、モチベーションにするほど自分が大切な訳じゃなかった。 仕事がバカみたいに忙しいのはまぁいいのだけど。 大

      • September(2)

        9/14(土)川崎クラブチッタ Plastic Tree秋ツアー 公演名は長いので省略。 ずーっとスリーピースバンドばっかり聴いていたので、ツインギターを基軸とする彼らの音楽はものすごく音がリッチ。 今までバゲットを主食としていたのが、突然バターたっぷりのパン・ドゥ・ミを食べ始めたみたいな驚きでした。 People In The Boxの音楽を聴くとき、余白に揺蕩うような感覚を覚えるのですけれど。 Plastic Treeの音楽は轟音に流される感覚。より身体的な音楽なんだ

        • 大停電の夜に

          台風は過ぎ去って、色々なものを吹き飛ばしてしまった。 例えば電気。 4時間くらい、ずーっと停電しています。 さすがにこの規模の停電を体験するのは初めて。 茨城県内でも50000戸くらいが停電しているようで、いつ復旧するかは全く分かりません。 あとは雲とか。 知らなかったけれど、今日は満月の日みたいで。 外が何故か明るいと思ったら、外の世界は月明かりに照らされて昼みたいだった。 忘れがちだけれど、満月の明るさって凄い。これについて行けば、絶対に道には迷わないよ。 街灯も町の

          全感覚祭Tokyo 中止に寄せて

          この土日、台風19号のために多くのイベントが中止されることとなっています。 私が行きたかったイベントもやはり中止のようで。まぁ確かに、千葉県の、駅から徒歩30分の野外で行う音楽フェスなんて出来るわけないって判断なのだろうけれど。とても惜しい。 行きたかったのはこのイベントです。 全感覚祭。gezanという熱いバンドが作り上げたイベント。 良い音楽を聴いて、おいしいご飯を食べて、そこに現れた素晴らしい景色を見る。全ての感覚を使って、生きていることを実感しよう。 入場料なし、

          全感覚祭Tokyo 中止に寄せて

          September

          9月は追いかけているバンドの秋ツアーが集中したので、その参加記録。土日はほとんど休んでいなかったような。 9/7(土) 西川口hearts People In The Box秋ツアー「Tabula Rasa」 大吾さんに聞いたのですが、かなりチケットの抽選落ちも多かったようで。熱気が凄かった。 このツアーは同名のアルバムのリリースツアーだったのですが。 アルバムがあまりにも楽しみすぎたので、敢えて一曲も聴かずに行ってみました。 感想としては。 このアルバムは門戸が大きく開

          新月

          新月を見てみたい。 唐突に思った。 10月に入ってすぐの日。 爪の先みたいな繊月が夜空を漂っていた。 まだ地表近くはオレンジ色、 空に夜を混ぜ込んでいくように。 月は細いほどその姿を際立たせる。 夜空を照らすのではなく、夜に芯を与える。 夜は磨かれていく。 ちりちりと透き通っていく。 それは夜光虫に似ている。 光は陰を形づくる。 海は、 夜は、 光に磨き上げられて暗く輝く。 それは例えば月自身もそう。 磨き上げられた糸みたいな月光に、 月の隠された部分が照らされる。

          ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝、そして言葉の力、あなたの力

          ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝を見てきました。 写真は入場特典のミニ色紙です。 どこまでも透明な映画でした。美しい風景と人物のやさしさ。 ただひたすらに誰かの幸せを願う、そんな世界があってもいいじゃないか。そんな世界に指先だけでも触れられた、それは本当に美しいこと。 このアニメのテーマは一貫して「思いを伝えることの難しさ、伝わることの美しさ」。 色紙に描かれたのは女性3人ですが、この映画の主人公はベネディクトさん(郵便配達人)だったんじゃないのかな、と思います。

          ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝、そして言葉の力、あなたの力

          「君の知らない物語」

          真に美しいものを見たいのであれば、目の前にある全てを一度壊さないといけないのだ、 そう思ったのです。 台風が通り過ぎた後の空は美しい。 本当は翌日の青空がいちばん美しいのだろうけれど。 仕事をしながら、無駄なものを見ながらでは視線の方が濁ってしまうから。 月曜日の夜、外を歩きながら星を眺めていたのです。 気付いたのだけど、本当に空が美しければ、流星群の日じゃなくても星は流れる。 特別な日じゃなくても流れ星って見られる。 別に、流れ星の極大日だからって曇り空の切れ端を眺め

          「君の知らない物語」

          「I Wish」

          あなたの人生と自分の人生が混じり合わないこと。そんなことはずっと前から知ってる。 多分、ちょうど10年前から。 そう考えると色々と長いのだけど。 たまに交差するくらいが丁度いいんだ。 半分盗み見たような言葉の羅列に思う。 あなたは変わったし、それ以上に、中心部分、例えば心臓の鼓動音みたいなものは変わってないんだって思った。 ずっと昔、ちょっとだけ惹かれたその部分は。 本当にちょっとだけね。 あなたは手を伸ばしている。 そして多分、今のあなたが求めているものを自分は間違い

          「I Wish」

          People In The Boxの「Tabula Rasa」

          「Tabula Rasa」とは、完璧な白紙状態であること。元々あった何かを消したわけでも削ぎ落としたわけでもなくて。 生まれたその瞬間から今までずっと何も書かれていない。そんなピュアな状態のことです。 People In The Boxが9月にリリースしたアルバムのタイトルは「Tabula Rasa」。リリースの数日後からはリリースツアーで全国を回っています。 土曜日の西川口、日曜日の水戸と見に行ったのですが、今回は敢えて事前情報を全く入れず、音源も全く聴かずに行きました。

          People In The Boxの「Tabula Rasa」

          台風のあとの空。

          世界を変えるには、ある種、暴力的と捉えられるくらいの力が必要なのかもしれない。 それは、空を削り取り、風を押し流し、目には見えない『空気』なるものを全て新しく作りかえてしまう。 そんな力に畏怖しながらも、 只中に立ち尽くしながら、その強さに目を奪われる。 美しい。 それはまるで災害のように。 台風が過ぎ去った後の空が好きです。 溜まりに溜まった不純物を全てどこかへ消し去ってしまうようで。 本当に透き通った世界って、 そういう瞬間にしか存在し得ないのかもしれない。 何

          台風のあとの空。

          「ハック」

          昔好きだったバンドの話をします。 そのような話をするのはひどく難しい。 だって、全ての物事には理由があるから。 昔それを好きだったことにも、今はそれほどでもないってことにも。 「ザ・カスタネッツ」というバンドがいます。彼らの音楽がとても好き。 彼らが描く、時間という存在。それがとても美しいのです。きっと、彼らの眼に映る“時間”と同じようなものを私もこの目で捉えていたからなのかもしれない。 春になれば「ムーンパレス」を聴きながら、実家の窓から遠く見える海の姿を思い起こしてみ

          「ハック」

          音楽ノート2. 「夏の調べ」

          ずっと昔、そういえば夏に終わりがあることなんて考えてもいなかった。 8月31日は、何かが終わっていく寂しい日ではなくて、慌ただしく夏休みの宿題をやっている日だった気がする。 あるいは、決まって夏の終わりに開かれる地元の夏祭りに行って、数人の友達と100円玉を数えながら、何を買うことが出来るかってわーわー騒ぐような日。 夏休みの終わりは慌ただしく過ぎていき、学校での集団生活に心を浸す、ひたひたになるまでじっとしている間に、気づいたら夏も終わっている。 夏の終わりを眺めた、そんな

          音楽ノート2. 「夏の調べ」

          ヒグチアイさんのライブイベントに行った話、感じたこと

          ヒグチアイさんが主催するライブイベント「氷山〜好きな人の好きな人〜」に行ってきました。 出演者は日食なつこ、mol-74、ヒグチアイ。 音源を定期的に聴くという意味ではmol-74しか知らなかったのですが、日食さんもヒグチさんも、ピアノやキーボード弾き語りを軸にした音楽ということでずっと気になっていたのです。 いちばん好きな楽器なんですよね、ピアノって。それは多分、苦しい時期にずっと聴いてたからなのかも。 ピアノをメインにしたジャズとかロックとか。音源を聴く限り、絶対に好き

          ヒグチアイさんのライブイベントに行った話、感じたこと

          音楽ノート1. 「パラレルスペック」

          「最近、ゲスの極み乙女をよく聞くんだけど。キミ、知ってる?」 ベッドの上、君は突然スマートフォンをいじり始めた。 なんじゃそりゃ。ゲス? ほらこれ、と見せてきたyoutube。 「この歌詞がいいんだよ、私以外私じゃないの、って」 当たり前だけどね。そう言って笑った。 君の心変わりはいつものこと。 ずっと洋楽好きで、確か1週間前にはワンダイレクションのライブに行ったんだってわざわざ電話で報告してきた彼女の心変わり。 だけど。 何じゃこりゃ。 君が好きになるものはいつも、ちょっ

          音楽ノート1. 「パラレルスペック」