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野望は【丁寧なごはんを手抜きして作る】こと

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病気やアレルギーやメンタルが落ち込んでたりで日々の料理が苦痛な自分のための、毎日それなりのものを食べていくための、なにかコツのようなものを書いたり集めたりしたものです。 だってね… もっと読む
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#ひとりごと

茎だけブロッコリー

 義父が冬のうちから家庭菜園に植えていてくれたブロッコリー。春が来て、隣のうねの菜花が収…

昨夜、夫が「今年は冷やし中華(インスタント)がまだ特売になってない。変だ」と。まだ酷暑だし、特売したら損じゃん、というと、「この暑さもこの1週間くらいで終わるはず!」とえらい自信。たしかに、今朝は急に冷え込み、予言的中。でも、季節の変わり目をラーメンの特売で感じるのはちょっと……

ボウルのなかにツナの空き缶が2つも入っていたので、ぽいっ!ってしたら、帰ってきた夫に「缶が無い!」ってしかられました。なんでも、トウモロコシを蒸すための「道具」なのだそうです……広めの鍋に浅く水を入れて、空き缶の上にトウモロコシを1本ずつのせて……的な。夫、案外、アタマいいかも。

義父宅は裏の藪でたけのこを掘る、という究極の産直が可能です。が、実態は、たけのこを放置していると、地下茎が伸びてきて庭が竹藪になり、床下からたけのこが!という危機と隣り合わせ。だから、たけのこを収穫することで、義父は家を竹から守ってきました。春が来るたびに、数十年もの間、ずっと。

たけのこの皮の重なり目は、着物の襟の重なり方と全く同じビジュアルです。だから、1枚ずつ丁寧に皮を剥いでいると、かぐや姫をヌードにしているような気分になってきます。それにこの重ね着具合い、剥いでも剥いでも中身が出てこないところは、まさに十二単……孟宗ならぬ妄想が姫を生んだのかも。

夫と義父が裏のたけのこを掘ってきたのが昼過ぎ。すぐにぜんぶ皮をむき、いましがた茹であがりました。めっちゃやわらかくて、めっちゃあまい。えぐみもぜんぜん残っていません。こんなに旨いたけのこは初めてです。目の前で掘ったものをすぐに料理するというだけで、ここまで味わいが違うとは!

白菜を蒸すだけで餃子感が楽しめる!?って、マジで興味津々……だけど、それ以上に、阿古さんがうつとたたかいながらたどり着いた「料理」であることが激しく尊くて、なんか、涙がじわる。 阿古真理さん《うつのおかげで考案した時短料理》 https://note.mu/acomari/n/n02b5891acfaa

不調で長文がかけなくなっていました。ひさしぶりにふと長くかけたら、ひさしいあいだ聴くのがしんどくなっていた交響曲が聴きたくなりました。しょぼかった晩ごはんも、おかず多めで出来ました。ということは、この三者はバラバラの事象ではなく、ひとつにつながっているのでしょう。脳の不思議です。

夫がサラダを作るといって、アボカドを角切りに、新タマネギときゅうりを薄切りにした。え、その組み合わせ、味が想像できん……と横目で見ていたら「ドレッシングとか作って」と私にまさかのアウトソーシング!
ふつうの味では無理ゲーなので、キムチで和えたら「え!?」って……ほな、自分でせい!

実を言うと義父の家庭菜園には大根も2畝、植えられていますが、手が出せていません。なので、せめてもと思って、これもまたつぼみと柔葉を摘んでおひたしに。人間の都合で種をまき、生やしたものなので、食べられるだけ食べてあげるのは人間の責任です。
あ……でも、植えたのはお義父さんやけど……

義父の家庭菜園、本日の青虫目撃情報はこの春最多の3匹。ま、1cmたらずのほっそいヤツだけど、それでも見つけてしまったら、「きゃーっ!」とかさけんで作業の手は止まるし、子どもは「もういや〜(-_-;)」とびびりだすし。虫食いの葉との遭遇率も高くなってきた。これ以上、増えるな!青虫!

2日連続の肌寒さに菜っ葉もひるんだか、今日の義父の家庭菜園、花がほとんどありません。寒いということはモンシロチョウの出現もまだ先。青虫に食い尽くされる前に菜っ葉を収穫し、食べ終えられる見込みが少し大きくなったかも。
人間は、他の生き物から食べ物を奪いながら食べて、生きています。

春なので当たり前なのですが、義父の家庭菜園、今日も順調に菜っ葉に黄色い花が咲いています。だから今日も悉皆摘み取っておひたしにします。葉っぱもどんどん硬くなってきているので急いで食べてあげないといけないけど、晩御飯に食べるだけ取る、というのがやっぱりちょうどいい。冷蔵庫いらずです。

今宵は朧月夜。けど、義父の家庭菜園の菜っ葉は、すこしでもつぼみがほころんでいたら片っぱしから摘み取って、おひたしにして食べてしまった。だから、黄色い菜の花畑は腹の中に。菜畑には、つぼみと、つぼみの無くなった茎だけが青々と並んでいる。明日になればまた花咲くだろうけど、当然、食べる。