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音楽とことば〜根を同じくするもの

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音楽についてのnoteを集めます。ことばについてのnoteも集めます。どちらも、人間の鳴き声、歌声であるという点で、本質的に同じなので、分離するのが不可能です。
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#日記

今年、うぐいすの初鳴きがみょうに早かっただけでなく、聞いたことないくらい下手くそで、毎朝はらはらしています。また、昼過ぎに初めての谷渡りを聞いたのですが、「けっ、きょっ、けっ、きょっ、けっ……」と空前絶後のたどたどしさに絶句。無事に上達できるか、マジで不安です。がんばってくれ……

邦楽と雪と北海道と

 すばらしく勘の良い方や前のものを読まれた方ならもしかしたらお気づきかもしれませんが、私は北海道に住んでいる者です。これを書いている時にnoteに登録している名前も、北海道の地酒「國稀」からとっています。  北海道に住んでいるとなんとなく聞くラジオの局もほとんど北海道のものとなり、そのラジオから流れてくる曲も自然北海道出身もしくは北海道を拠点に活動している方々のものが多くなります。そうすると、ラジオ経由で新しくミュージシャンを知るとなると北海道出身者が多くなるのです。ラジオ

竹藪の雨

 みなさん、おはようございます。  朝起きたら、今冬の暖冬がうそみたいに見事に雪が積もっていました。もう、数年ぶりの見事な積雪です。  で、日が出て、外でなにか雨音がしているので出ていってみたら……  竹藪から雨が降ってましたー!  藪のむこうにお日様が透けて見えて、めっちゃきらきらしています。  もちろん雪溶け水です。  だけど、雨とは違う、すみきった音がしています。    いい感じに枝垂れている竹があったのでさわってみると、葉が凍ってぱきぱき。  その葉に乗ってい

会議ではこんなこと話してます。アート・美術に対する見方が変わった話

和樂webでは週に1回、編集長の高木さんと常駐スタッフで編集会議を行っています。会議といっても、ほとんど高木さんが話すスタイルなのですが…。そこで繰り広げられるのは運用の改善策や相談ごとだけでなく、日本文化に関するありとあらゆる知識を高木さんから得られる(植え付けられる)場なんです。日本文化初心者の私にとってはどれも興味深い話ばかりで、これはみなさんにもお伝えしなければいけない!と使命感を感じた私は、先日密かに音声を録音してきました。会議でどんなことを話しているのか、文字修正

フルート協奏曲【C.Nielsen】《私的北欧音楽館》

ニールセン (C.Nielsen) 作曲 Koncert for fløjte og orkester (CNW42 /1926年)    フルート協奏曲   こんど、11月10日(日)のクラシック音楽館(NHK)では、パーヴォ・ヤルヴィ指揮で、ニールセンのフルート協奏曲が放送されます。せっかくなので今回も、観賞の参考になることを書いておきたいと思います。 N響第1920回定期公演 (2019年9月825日、サントリーホール) 指揮 パーヴォ・ヤルヴィ   トゥール 「ル

子どもが、長調と短調が聴き分けられない、というので、曲を聴きながら「はいここ、短調……で、今は長調」とかやってるうちに、「いや、あたし、どうして雰囲気で分かるんだ?てか、いつどこで習った?」ってもやもやしてきて、そのうち、ほんとにこれで合ってるのか、自信もぐらついてきたりして……

ショスタコーヴィチを聴きながら、ふと気がつきました。この時代のソ連の芸術家は、「自由に表現したい!」と望めば望むほど、「スターリン、早く死んでくれ!」と呪うしかなかったのかも……。 自由のために一個人の死を待ちわびる、って状況が、出る涙もないくらい不毛で不毛で……やりきれません。

今日もしとしと雨が降っています。ときおり強い風が吹いてくると、竹藪がざわつきます。そしてときならぬ、ばらばらばらばら……っ、という音に耳が驚きます。ああ、葉先にはどれだけの水滴が宿っていたのだろう、と脳が感じます。耳も脳も、こうやってしずかに、あたりの情報を収集するのが好きです。

ひさしぶりにあたりが水色に薄明るい時間に目が覚めました。これでもかというくらい鳥の声があふれていることに、季節の移り変わりを感じます。 思い切り、鳴きたいだけ鳴き交わしたか、いま、潮が引くように静かになってきました。が、まだ何羽かはごきげんでさえずっています。以上、中継でした。

Bøhmisk-Dansk folketone ② 【C.Nielsen】《私的北欧音楽館》

 YouTubeで、再生リストを公開しました。 ニールセン (C.Nielsen) 作曲 Bøhmisk-Dansk folketone Parafrase for strygeorkester (CNW 40 /1928)   弦楽合奏のためのパラフレーズ「ボヘミア-デンマーク民謡」    今回も長編になったので、土日のお休みで、前回の記事と合わせて、ゆっくりお楽しみください。    さて、まずは前回の復習からまいります。 まず大前提として、この Bøhmisk-

Nu sol i øst oprinder mild 【C.Nielsen】《私的北欧音楽館》

YouTubeで、新しい再生リストを公開しました。 ニールセン (C.Nielsen) 作曲 Nu sol i øst oprinder mild (CNW186 /1914年) C.J. Brandt 作詞   (仮訳) いま日は東から穏やかに昇る    べつに今日から年号が「令和」に切り替わったからどうこうとか無いのですが、別の曲を聞こうとして、たまたまこれもついでに聞いたら、曲調が今日という日にどハマリだったので、まあせっかくだから、「令和元年」の初日の今日、公

不調で長文がかけなくなっていました。ひさしぶりにふと長くかけたら、ひさしいあいだ聴くのがしんどくなっていた交響曲が聴きたくなりました。しょぼかった晩ごはんも、おかず多めで出来ました。ということは、この三者はバラバラの事象ではなく、ひとつにつながっているのでしょう。脳の不思議です。

イチローの引退会見、羽生の銀メダルの会見、両者とも国際的な選手だけど、応答に用いた言葉は日本語。 日本語のままでも言葉が届くのは、世界の人口75億のうち、日本列島という小さな範囲に住む1億2000万が、ほぼ全て。英語ならずっと広範囲に届くが、それでも日本語を用いる意味は有るのか?

この冬は思いのほか不調だったらしく、最近やっとなにげに鼻歌を歌っている日が増えてきた。歌は生命維持には直接必要ないから、しんどいときにはなりをひそめるけど、回復するとまっさきに帰ってくる。なるほど、人間ってそもそも歌うようにできているようだ。生きると歌うは切り離せないものらしい。