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企業の音声メディア活用のポイントは、“商品を売る”ではなく、“仲間を作る”、“同志を探す”

0.はじめに

「音声メディアが盛り上がる!」

ここ数年ずっと言われてきていたことが、Clubhouseの突然の襲来によって、一気に加速したのは、ご承知の通り。
私は過去10年以上、音声メディアのセールスに関わってきましたが、音声と言うジャンルがこんなにも注目されることはありませんでした。

ただ、今盛り上がっているのは、有名経営者、タレント、インフルエンサーといった発信者側とそのコンテンツに触れたいリスナーの話です。

Clubhouseでは、すでにインフルエンサー、そしてD2Cの経営者の方の一部で、マーケティング活動を行い、成果が出ている方もいらっしゃいます。

しかし、まだまだこれらはほんのひと握りの方が行われていることです。

また、インフルエンサーの方、D2Cの経営者の方は、普段から自分自身を商品として、看板として活動をされていることが多いので、非常に相性が良いことは間違いありません。

これから盛り上がるであろうメディアを上手く活用したい!

日々、新しい兆しを掴もうとされている企業のマーケティング担当の方であれば、必ず思うことだと思います。

私も、普段はBtoB SaaSのサービスを提供する会社で、
マーケティング責任者をしておりますので、その気持ち、とてもわかります。

でも「音声メディアってどう活用すれば良いの?」と頭を悩ませる方も多いと思います。
なぜなら、そもそもこれまで習慣的に音声メディア(これまでは特にラジオ)に触れる機会が少なかった方も多く、またマーケティング活動に取り入れられてきたことも少なかったと思います。

そこで、企業の音声メディア活用にお悩みの方の参考に少しでもお役に立てればと思い、これからは企業の担当者目線での記事を書いていこうと思います。

1.企業の担当者の方は、どう音声メディアを活用すべきなのか。

まず、そもそもこれまでのマスメディアとは使い方が大きく異なる、ということを
ご理解を頂いた方がいいです。

これまでのマスメディアは、タレントさん、著名人が出て、制作スタッフがばっちりいて、しっかりと作られたコンテンツ(=番組)がある。
その高いクオリティの番組を聞きたいために、多くの人が集まっている。
そこにCMを流す。
要は、多くの方が集まっているところに、少し時間を頂いて、商品を宣伝させてもらうという構造ですよね。

それはそれで多くの方に商品の情報が届くので、有効なやり方でした。

さらに、この番組は、例えば30代女性がよく聞いている番組だ、といった
リスナーの性別・年齢の情報や、この番組はいつも美容に関する情報を扱っているから、そういった内容に興味がある人が多く聞いているいう、趣味趣向の情報を事前に調べて、なるべく自分たちの商品にマッチするコンテンツの近くで宣伝をさせてもらう、という構造でした。
だから「視聴率」「聴取率」と言うのが重要だったんですよね。

しかし、今のデジタル音声メディアはそういった使い方は難しいです。
まず、そもそもそこまで多くの方が聞いていないです。

そこを期待してはいけません。

では、どういった活用がいいのかで言うと、

①自分たちが良質なコンテンツを発信
②出会いのため
③ユーザーの声を聞くため

だと考えます。

もう少し細かく、一つずつみていきましょう。

2.①自分たちが良質なコンテンツを発信する


→ハードルは高いですが、ひとつのやり方です。
 これまでは、あくまで「番組」と「CM」と分けられていましたが、
 音声メディアではその「番組」部分を自分たちで作ることができます。
 
ただ、「番組」部分で全て「CM(=商品の宣伝に)」をやってはいけません。

「番組」部分は、やはりリスナーの方に有益となる、また聞きたいと思ってもらえる情報を伝えなければなりません。もちろん商品・サービスとの親和性は考慮が必要です。

こう言われると、急に難しく考えてしまうかもしれませんが、大丈夫です。

例えば、化粧品メーカーさんなら、一般の人よりも、美容に関しての
情報・知識は豊富なはずですよね?

それを、きちんと伝えればいいんです。
 
もしそこが足りないとすれば、厳しいようですが、それはまずそもそも宣伝の仕方を悩むのではなく、生活者の方に適切な商品を届けるところにもっと注力すべき、と言うことになります。

繰り返しですが、1つ目が「①自分たちが良質なコンテンツを発信する」です。

今だとVoicyとかがこのやり方に向いていますね。

ちなみに、余談ですが、今、Voicyで企業チャンネルは非常に持ちやすいタイミングです。めちゃくちゃお得です。ご興味ある方はDMいただければ、もう少し詳細、お話しさせて頂きます。

さて、2つ目、3つ目は、少しClubhouseが有利な使い方ですが、

・出会いのために使う
・ユーザーの声を聞くために聞く

です。

Clubhouseは「音声SNS」とされることが多いので、特にその
「SNS」の特性を活かそう、と言うことですね。

3.②出会いのために使う


→SNSの特性として、気軽に交流できることが挙げられます。

わかりやすいのは、著名人、インフルエンサーに気軽に交流できることですね。
今なら、結構な確率で、著名人がモデレーターになっているルームで挙手をすれば、質問ができたりします。ただ、注意点は、いきなりそこで商品を売り込んではいけません。ルームの趣旨を理解した上で、発言をする必要があります。ただし、そこでの内容が適切なものであれば、認知されたり、評価されたりと、関係性が作れるケースがあります。

4.③ユーザーの声を聞くために聞く


これも一種の「出会い」かもしれませんが、企業にとって非常に有用な機会ですね。いわゆる座談会形式で、ユーザーの方、もしくはユーザー候補になり得るかたと接点を持ち、忌憚なき意見、期待、改善要望などと企業側の思いをぶつけ合う場ですね。これはマーケ担当だけでなく、開発担当とかそういった方もいた方がいいと思います。

これは、今食べチョクさんが非常に良い取り組みを続けられているので、是非参考にして頂ければと思います。

5.まとめ

②③の場合、ひとつ注意点があります。それは矛盾するようですが、「企業としてやらない」と言うことです。

そもそもClubhouseではまだ企業アカウントが認められていない、と言うこともありますが、企業の人が、業務時間だけで、業務としてだけやるのは、上手くいきません。

また、この個人、SNSの時代では、スポンサー=お金払うから偉いと、企業側が思ってはいけないですね。商品・サービスを購入する消費者もそうです。お金を払うだけの価値を相手先が生み出していて、それを利用させて頂くから、お金を払うので、立場はイーブン。その価値観がお互い無いと、成立しないことが多いです。

音声メディアはその特性も含めて、商品を売る、ではなく、仲間を作る、同志を探す、そういった活用法のイメージをした方がいいのではないでしょうか。

でも、自分の思いのこもった商品サービスに共感してくれて、応援してくれる人が見つかるって、素敵なことですよね。

それでも具体的にどの音声メディアでどんなことすればいいの?とお悩みの方。お気軽にDMを頂ければ、可能な限り、お答えをさせていただきますので、お気軽にご連絡ください!

音声の活用は、本当に楽しいですよ!

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