実はハードな舞台裏?美容部員の仕事に関する悩み・大変なこと
華やかなイメージの美容業界ですが、そこに従事する美容部員(BA、ビューティーアドバイザー、ビューティーカウンセラー)の仕事内容や職場環境は結構ハード。美への追求、体力、売り上げ目標、人間関係……、
単純に「美容が好き」「化粧品が好き」という気持ちだけでは続けていけない厳しさもあります。
ここでは、美容部員のよくある悩みをご紹介します。
【 美しさを追求しなければいけない 】
美容部員はブランドの顔。美のスペシャリストとして、常に容姿や身だしなみに気をつけて、美しさを追求しなければいけません。
・美容代がかかる
コスメ・化粧品に関しては、自社の商品であれば社割で買える場合が多いですが、美容部員は美意識が高く、常に新作コスメをチェックして他社の商品でも積極的に試している方が多数。
また、美容院、脱毛、エステティックサロン、美容鍼、ネイル、まつげエクステ、美容サプリなど、流行を意識したトータルコーディネートや自分磨きのための美容代がかかります。
・肌へのストレスが大きい
常にしっかりメイクで、1日何度もメイク直し。店舗勤務の場合、遅番シフトだと終業時刻が遅く、不規則な生活になってしまいます。
また、新人時代はマッサージの練習が何度もある場合もあり、肌が休まる時間がありません。
夏の日焼けや、冬の乾燥にも要注意。荒れた肌では接客に説得力が無くなってしまうため、美肌キープのための念入りな保湿やスキンケアが必須。
それでも肌荒れが起こってしまうため、皮膚科へ通う方もいます。
【 精神的なプレッシャーがある 】
ノルマに人間関係、精神的なプレッシャーが大きく、ときに忍耐力も必要となります。
・ノルマ(販売目標)がある
近年は厳しいノルマを課せるブラックなブランドやメーカーは少なくなってきているようですが、個人やチームに販売目標があるケースが大半です。目標達成するとインセンティブが支給される場合もあり、数字に敏感になりがち。「自分だけが達成できず肩身が狭い思いをしたことがある」という声もありました。
・女性だらけの人間関係
就職先によってさまざまですが、基本的に女性だらけの職場なので、厳しい上下関係や派閥など、ドロドロした人間関係の問題が起こりがち。キャリア意識派とプライベート重視派で対立することも少なくありません。先輩のターゲットとなった未経験者や新卒社員がすぐに辞めてしまうなど、離職率も高い業界です。
・コミュニケーション能力が問われる
美容部員は接客販売業なのでコミュニケーション能力が必須。お客様の美容に対する悩みをカウンセリングしながら、楽しく有意義な時間を過ごしていただくための気配りや会話力、そして笑顔が求められます。
また、狭い化粧品カウンターで働くことが多いので、同僚とのコミュニケーションも大切になります。
【 自分の体力との戦い 】
花形の仕事ですが、実は肉体労働。現場では自分の体力との戦いになります。
・足のむくみや腰痛
接客をはじめ、検品や品出しなど、基本的に立ち仕事がメインで、ヒールを履いて一日中立ちっぱなしでいると、足がむくんでパンパンになってしまいます。
また、タッチアップ(※)の際は中腰の姿勢になることもあり、腰痛に悩む方も少なくありません。
※タッチアップ……お客様の肌に直接、スキンケアやメイクを行ってアドバイスを行うこと。
・休憩時間が少ない
インバウンドの旅行客が多い百貨店や大型ショッピングモールなどでは、客足が止まず休憩時間がゆっくり取れないことも。また人手不足の現場では、繁忙期には早番から遅番までの通し勤務になり拘束時間が長くなることもあるそうです。
【 学ぶ姿勢を忘れてはいけない 】
お客様の心を掴む美容部員になるため、学ぶ姿勢を忘れず、日々成長していくことが必要不可欠です。
・他社製品の知識も必要
メイクの流行はシーズン毎に変化するもの。お客様の美容に関する悩みに対して的確なアドバイスをするためには、常にアンテナを張って、自社の商品だけではなく他社の商品の特徴も知っておかなければなりません。
また、メイクだけではなく、ファッション全体のトレンドを抑えておくことも必要です。
・技術磨きを怠らない
単に美容や関する知識があれば良いわけではなく、美容のプロフェッショナルとして、メイクアップやスキンケアの技術磨きも怠ってはいけません。
本や雑誌で情報収集したり、研修やセミナーに参加したり、努力が売り上げに反映される業界です。売り上げ成績の良い美容部員は感性やセンス磨きにも余念がありません。
【 理想と現実のギャップ 】
美容業界や人気ブランドに憧れを抱き、いざ就職してみると、激しい社内競争や肉体労働、そのうえ低収入……。理想と現実のギャップに悩む美容専門学校生や派遣社員が多いようです。
まとめ
美容部員の仕事に関する悩みやハードな舞台裏をご紹介しました。
実情はさまざまであり、仕事のやりがいやメリットもたくさんあります。
未経験でも始められて、女性が美しく輝ける職種。
美容業界へ就職・転職をお考えの方は事前にしっかり情報収集をして、慎重に応募先を選びましょう!
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