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金沢市のオススメお土産5選

お店のお客様から、オススメのお土産を尋ねられることが多いので、記事にしてみました。

いきなりの結論(条件分岐)

  • 甘いものNGなら「1.宝の麩/不室屋」一択。

  • おせんべいOKなら「3.金沢百縁煎餅/今屋」を。

  • 甘いものOKで、そこまで日持ちしなくていいなら「2.月よみ山路・比咩くるみ/松葉屋」。

  • 甘いものOK、シナモンOKで、日持ち重視なら「4.愛香菓/金沢うら田」。

  • 甘いものOK、シナモンNGで、日持ち重視なら「5.もりの音・地の香/茶菓工房たろう」。

  • 金沢駅あんとでほとんど網羅できるので、電車でお越しならそちらへ。ただし「3.金沢百縁煎餅/今屋」だけは、金沢エムザのご利用を。

注:記事の情報は執筆時点(2022年11月)のものです。特に店舗情報は最新のものをご自身でご確認ください。


オススメの基準

  • 買いやすい(金沢駅・近江町市場・ひがし茶屋街などで買える)

  • 荷物にならない(軽い・かさばらない)

  • 日持ちする

  • 相手を選ばない

オススメにあたっては、上記四点を重視しました。

1.宝の麩/不室屋

宝の麩/不室屋

お湯を注げばお手軽に本格的なお吸いもの。
手のひらに収まるほどの小さくて可愛らしいふやきの中に、
色とりどりの麩や野菜をたっぷりと詰め込み、宝箱に見立てた「ふやき御汁 宝の麩」。
日々の食卓に、特別な日の一椀に、美味しい笑顔と華を添えます。
香ばしいふやきの香りとともに、加賀のやわらかな色彩をお楽しみください。

https://www.fumuroya.co.jp/products/takara-no-fu/

金沢は、実は、麩(ふ)の文化。
ほら、代表的な郷土料理・治部煮(じぶに)にも。というわけで「宝の麩」は、そのユニークさもさることながら、ちゃんと金沢らしいお土産なのです。
不室屋さんは金沢駅あんと・ひがし茶屋街・金沢エムザ・香林坊大和などに実店舗があります。

甘いものが苦手だったり禁忌だったり、特に年配のかたに多いとおもうので、「お土産をなにか一種類だけ」と訊かれたら、迷わずこれをオスメスします。

とはいえ、金沢は、アイスクリーム、チョコレート、和菓子、洋菓子の消費量が軒並み全国トップ(と記憶していますが詳しい情報や統計をお持ちのかたはご連絡ください)、意外なところではコーヒーの消費量も上位(ちなみに全国トップは意外にも京都。モーニング文化発祥の名古屋ではないんですよ。このあたりはお茶文化の影響が大きいのだそう)。

そんなわけで、金沢は一大和菓子大国で老舗の和菓子処も市内外に多数あり、とてもすべては紹介できないのですが、先述の「買いやすく、荷物にならず、日持ちし、相手を選ばない」の指針のもと、いくつかご紹介します。


2.月よみ山路・比咩くるみ/松葉屋

月よみ山路/松葉屋

いきなり金沢じゃなくお隣の小松市なんですが(大丈夫、後述のとおり、金沢市内に実店舗があります)、それだけオススメ。
「月よみ山路(やまじ)」は、どこで切っても必ず栗にヒットする、金太郎飴もビックリの、世界最強の蒸し羊羹です。

ほのかな竹の香りが立ちのぼり葛を加え蒸し上げた餡が独得の歯ごたえを残す。ほどよい甘さが口の中に広がり、ほっこりとくずれた栗が香ばしさと共に季節の風味を添える。味は言うに及ばず素材、かたち、色、香りが絶妙に溶け合った「伝統の味」

http://www.matsubaya.jp
比咩くるみ/松葉屋

「比咩(ひめ)くるみ」は同様に、どこで切っても必ず胡桃(くるみ)にヒット。

加賀一の宮 白山比咩神社への奉納菓子。名物の栗とはまた一味違う、味噌とくるみの芳ばしい一品。

http://www.matsubaya.jp

全国の白山神社の総本山、白山比咩(ひめ)神社の奉納品でもある比咩くるみ。製造個数が少ないのか、経験上、月よみ山路より早く売り切れることが多いので、ご注意を。

松葉屋さんは本店こそ小松市ですが、金沢駅あんと・金沢エムザなどに実店舗があります。月よみ山路の賞味期限は製造日より10日間、比咩くるみは製造日より12日間なので、いずれもお土産には充分な日数でしょう。

ところで、ご覧ください、このシンプル極まりないホームページ。ますます応援したくなりますね。


3.金沢百縁煎餅/今屋

金沢百縁煎餅/今屋

各種サイトやサービス、インフルエンサーが紹介することがなぜか少ないのが、本当に不思議。

(略)
カステラやビスケットに近く、味は甘いものが多いです。甘味煎餅は唐菓子の伝統を受け継いでおり、こちらが煎餅の原型とされています。小麦粉と卵を使った、柔らかい自然な甘さが特徴で、かた過ぎずサクサク食べられます。金沢、京都や関西では馴染みの深い小麦粉煎餅ですが、関東の方は食べなれないお煎餅かもしれません。
甘いお煎餅なので、見方を変えて「クッキーのようなお煎餅」という感覚で召し上がるといいかもしれません。

https://www.hyakuyoko.com/shopdetail/027006000049/

金沢百縁煎餅(せんべい)は、味のバリエーションがありすぎて書けないんですが、金沢らしい「かに」や、「うに」「えび」「いかと青じそ」あたりが選ばれることが多そうなイメージです。
でも個人的にオススメなのは「ごぼう」「わさび」「塩付きかぼちゃ」「黒豆」「ごまごま」「ごま」(左記のふたつ、ちゃんと違う種類です)「胡麻きなこ」「黒糖ピーナッツ」「そば茶」「玄米」「梅せん」「わかめ」あたりですかね。ほら、書ききれない。

そして燦然と輝く私的ベストは「たま葱(ねぎ)」です。

今屋さん、観光のかたが行きやすい実店舗は金沢エムザでしょう。
近江町市場から横断歩道を渡るだけ。

おせんべいなので、比較的かさばる(もちろん軽いんですが)のが難ですが、その場合は店頭から発送ですね。
ただそうなると、上記のオンライン購入で充分では、となりますが、まあそれはこのページのすべてのお土産においてそうなわけで、いま、ご覧のかたで気になってしまったそこのあなた、その勢いで、それぞれのオンラインショップを是非。


4.愛香菓/金沢うら田

愛香菓/金沢うら田

口の中でふわっと広がるやさしい甘さと香り。
その可憐で素朴なたたずまいは、城下町の美しい雪化粧のように。口に入れた瞬間にふわっとひろがる奥ゆかしい味わいは、うら田の菓子職人が金沢の雪解けをイメージしてこさえました。
アーモンドとレモン、シナモンの香りがしなやかに溶けあった、甘くてふしぎな、奥ゆかしい風味の逸品です。

https://urata-k-store.shop-pro.jp/?pid=139128245

「愛香菓(あいこうか)」は、シナモンがほのかなアクセントの、モダンな落雁です。

落雁(らくがん)は、米や豆、蕎麦、栗などから作った澱粉質の粉に水飴や砂糖を混ぜて着色し、型に押して固めて乾燥させた“打ちもの”と呼ばれる干菓子である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%BD%E9%9B%81

うら田さんは金沢駅あんと金沢エムザ香林坊大和などに実店舗があり、愛香菓は8個・12個・20個・30個・40個・55個入と内容量のバリエーションが多いので、大人数相手でも大丈夫。

一口かじれば口の中いっぱいに味と香りが広がるので、たとえば、休憩時間に和気あいあいとコーヒーを飲むような職場へのお土産などには最適かと。

ただ、シナモンが苦手なかたは意外といらっしゃるので、そのかたのお口には合わない可能性が。そんなかたには、次がオススメ。


5.もりの音・地の香/茶菓工房たろう

もりの音/茶菓工房たろう

たろうのキューブはここから始まりました。ブルーベリー、抹茶、黒糖、プレーンの琥珀糖。丹羽糸寒天の食感をお楽しみ下さい。

https://twitter.com/sakakobo_taro/status/1264338063267729408
地の香/茶菓工房たろう

ひきたてのきな粉を水飴で練りあげ粗く刻んだマカダミアナッツを混ぜ込みました。
和三盆糖の素朴な甘さが嬉しい上質なお干菓子です。

https://twitter.com/sakakobo_taro/status/1264338063267729408

「もりの音(おと)」「地(ち)の香(か)」は、愛香菓と同様、干菓子ですが、より繊細な味わいなので、紅茶・ストレートティーがお好きなかたにはこちらでしょうか。
茶菓工房たろうさんは金沢駅あんとなどに実店舗があり、もりの音・地の香はそれぞれでも購入できますが、このふたつがセットになったものがあるので、個人相手ならこちらがお手頃かと。




では皆様、金沢で、よい時間を。


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