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控えめなジャンがめずらしくオススメしてきたワイン #声なき大地の歌

1584年からヴィニュロン(ブドウ栽培者・ワイン生産者)としての歴史を持っているドメーヌ フィッシュバック。実はしかし、様々な家族の事情からその歴史は途絶えかけていました。それを一念発起して再開させたのが、若き当主ジャン ドレフュスです。

2017年が初ヴィンテージですが、ドメーヌの再開にあたって自然派ワイン造りを軸とすることを定め、年々その品質に磨きをかけています。

ぱっと見だと、強面というか貫禄のある風貌のジャンですが、その瞳を覗いてみるとわかるように、実は繊細で柔らかな人柄で、仕事ぶりもとても丁寧です。そんな彼の人柄が、やはり彼の手掛けるワインからは感じられ、ピュアな味わいの自然派ワインであっても、安心して色んな方にオススメできる安定感があります。

そんな、少し控えめなジャンがめずらしく「このワインはオススメだよ!」とプッシュしてきたワインがあります。

コロナ禍でなかなか訪問がかなわず、どんなワインかは彼を信頼して買ってみるしかないのですが、ここ数年の着実な進化を感じているなかで、当然ノールックでお願いしました。

それが今回ご紹介する「イック エール 2019」です。

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ドメーヌ:Domaine Fischbach / ドメーヌ フィシュバック
造り手:Jean Dreyfuss / ジャン ドレフュス
ワイン:hic![are] / イックエール
ヴィンテージ:2019
タイプ:白
産地:フランス アルザス地方
品種:ゲヴェルツトラミネール 100%

いつも控えめな人柄のジャンが「このワインは自信あるんだ。」とオススメしてくれたのが、このイック エールです。

ゲヴェルツトラミネールという華やかな風味を持つ品種を用いて造られたワインですが、白ブドウであるゲヴェルツトラミネールを果皮や種ごと36日もの間、果汁と接触させ続けるマセレーション(醸し)を行い、果皮などから色調と香りとタンニン分を引き出しました。

少し甘い風味をまとうことの多いゲヴェルツトラミネールですが、このマセレーションによって完全にドライな味わいになり、華やかでスパイシーな香りがいきいきと感じられます。

艶っぽいフレーバーとボリュームを感じさせない飲み心地、複雑で重奏的な余韻など、風格たっぷりのワインで、ジャンが自信たっぷりオススメしてくれるだけはあるワインです。

このワインは、ビオロジックで栽培されたブドウを手摘みで収穫し、自然酵母のみで発酵。厳密な濾過(ろか)や清澄も行わず、瓶詰め時に至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)も無添加で造られます。

おわりに

be a good friend は、ヨーロッパを中心に自然派ワインを輸入し、造り手の想いに共感してくださる全国のワインショップさんなどに販売するワインインポーターです。

また自然派ワインの部門とは別に、国内の自然栽培の農家さんのお野菜を全国の飲食店さんや、個人の方にインターネット販売を行う八百屋部門のポム・ド・テールも活動中。



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