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VINAIOTA|ビアンコ ムーニ 2019 #ある日のワインのスナップショット

自然栽培の八百屋 ポム・ド・テールも
自然派ワイン輸入の be a good friend も

その拠点は茨城県つくば市。

様々なご縁もありこの場所を選んだのは、ここには美味しいものを心から愛するコミュニティがあったから。

「美味しい」の形にも様々な形があると思いますが、中でもつくばでは、素材のシンプルな味わいが素直に感じられ、その美味しさの源泉が、豊かな自然環境に由来するものと多く出会うことができます。

ワインの世界で言うと、長年様々な常識と戦い、日本における自然派ワイン(とは彼らは呼ばないでしょうが)、その文化の礎の一端を築いてきた輸入元ヴィナイオータさんの存在は大きいです。

ご近所のよしみもあって、ポム・ド・テールで販売している「季節のおすすめ果実酒&野菜BOX」には、自社で輸入したワインだけでなく、ヴィナイオータさんのワインも登場します。

今日はそんなワインのご紹介。

Daniele Piccinin / ダニエーレ ピッチニン

イタリアの北東部、「水の都」や「アドリア海の女王」と呼ばれる街ヴェネツィアを有するヴェネト州でワイン造りに人生を捧げるダニエーレ ピッチニン。

実は、彼のワインには絶大の信頼と期待を持っていて、レストランのリストで見かけると思わず頼んでしまうほどの大ファンの造り手です。

彼のワインの特徴は、細部いたるまで丁寧な仕事を積み重ねたのだと味わいから感じられるほどの緻密でクリーンな風味。それでいて、奥行きと柔らかさを感じる果実の旨味にも満ちていて、満足度の高いリッチな飲み心地を感じます。クリーンでリッチな味わいを目指したワインというのは実は多いのですが、作り込んだような印象を受けないで、実直でナチュラルなワインを生み出しているのは、造り手の実力だと感じます。

ソムリエから転身してワインの造り手となったダニエーレ ピッチニン。実際にお会いしても、繊細、謙虚、実直な人柄がにじみ出ているように感じます。それでいて、神経質な感じというわけでなく、明るさもあり、地に足ついた印象は、彼のワインから感じる印象と重なります。

丁寧に栽培され、よく熟したブドウから得られるゴールドがかった色調と複雑な風味は、多くの方が白ワインに抱く透明でスッキリとしたシャープな味わいのイメージとは異なる、遠くイタリアの畑の風景が思い浮かぶような様々な表現と表情に満ちています。

ワイン:Bianco / ビアンコ
ヴィンテージ:2019
タイプ:白
産地:イタリア ヴェネト州
品種:シャルドネ、ピノ グリージョ、ドゥレッラ

毎年毎年楽しみにしているダニエーレ ピッチニンのビアンコ。一年を通して折々に飲みたいワインですが、どのタイミングで飲むかによっても味わいがしっかりと変化しており、決してシンプルなワインではなく、大きなポテンシャルを備えた素晴らしい品質のワインだと思っています。

2019年もリリース当初は少しむっちりとした内向的な風味がありましたが、わずか1~2ヶ月のうちに硬質なミネラル感とフォーカスの定まったシャープな果実味が際立ってきていて、厚みのあるコクと爽やかな余韻が非常にバランスの良いワインに成長してきました。

本当は何本か取っておいて熟成を楽しみたいぐらい奥深いワインですが、どんな食事にも寄り添ってくれて日常を彩ってくれるため、ついついと手を伸ばしてストックを開けてしまう罪深いワインでもあります。

刺身はカルパッチョのような魚介にも合いますし、ハーブを効かせた肉料理などにも合います。まさに万能選手のようなタイプのワインです。

おわりに

be a good friend は、ヨーロッパを中心に自然派ワインを輸入し、造り手の想いに共感してくださる全国のワインショップさんなどに販売するワインインポーターです。

また自然派ワインの部門とは別に、国内の自然栽培の農家さんのお野菜を全国の飲食店さんや、個人の方にインターネット販売を行う八百屋部門のポム・ド・テールも活動中。




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