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「超長寿の霊薬」という名のワインと「不老不死のクラゲ」 #声なき大地の詩

造り手:Xavier Marchais / グザヴィエ マルシェ
ワイン:Elixir de Tre Longue Vie / エリクシール ドゥ トレ ロング ヴィ
ヴィンテージ:NV (2019)
タイプ:赤
産地:フランス ロワール地方
品種:カベルネ フラン 100%

エチケットのデザインが変わった。

なんでだろうと考えるのは当然のことなのに、この当然のことをいつも抜けてしまう。

造り手のもとを訪問しているときは、色々なことを受け止めようと精一杯で、とはいえ受け取ったものを全部しまえているわけでなく、いや、そもそも全部受け取れているはずもなく。

なので、クラゲと長寿で調べてみたら、面白い話があった。

クラゲのなかでもベニクラゲと呼ばれる種は、成熟個体から外部からの刺激などをきっかけに若返ることができて、しかもそのサイクルを繰り返すことができる。

そのため「不老不死のクラゲ」と呼ばれていたりもして、一説によると5億年前からこのサイクルを繰り返しているクラゲもいるとか、いないとか。

まさに「超長寿」の命。

でも、水の温度や汚れの度合いなど、海の状態によって、不老不死の能力を発揮できないこともあると言われており、あれ!?これって、自然環境を守っていかないと、その神秘的な不老不死の命を守ることができないよってことかな。

そんなグザヴィエ マルシェからのメッセージを夢想する真紅のクラゲ。

彼らは僕たち人類よりも長く、この地球で生きている。

このワインについてもう少し。

2019年は、グザヴィエ マルシェにとって天候に恵まれたヴィンテージで、質・量ともに満足のいく年。そのブドウをいかしたワイン造りをとマセレーション(醸し)の期間を短くした、フレッシュでスムーズな飲み心地の赤ワインと仕上げたのが、このワイン。

味わいは、山葡萄や黒スグリといった果実の鮮やかな風味がまず印象的で、フレッシュかつ柔らかなタッチの果実味が、スムーズな飲み心地を感じさせてくれる。

いきいきとした果実の風味があり、カベルネ フランにありがちな収斂性はなく、青さは感じない。

木の実や胡椒といったスパイシーさがあり、森深い山の熟れた野生の果実のニュアンスを感じさせてくれるような初秋の趣を感じるバランス。

キノコ、蓮根、ゴボウ、その他の根菜、猪、鹿、身の引き締まった地鶏や野鳥、脂身の甘い豚肉など、赤ワインとの相性が良さそうな秋冬の食材とはもちろん抜群の相性ですが、パセリやパプリカを使ったソースなど、夏の名残を感じさせる野菜やハーブを使った料理とも良いハーモニーを奏でてくれる。

このワインは、瓶詰めに至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)無添加で造られていて、また厳密な濾過(ろか)も行われていないため瓶内には細かな澱(おり)が見られる。

瓶に最後に残ったワインを飲む際には、澱(おり)が混じるようになるのですが、もちろんブドウのみから造られる純粋なワインで、飲用に問題はありません。気になる場合は、瓶底に近づくにつれ、そっとグラスに注ぐようにして瓶内に澱(おり)を残すことができます。

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be a good friend は、ヨーロッパを中心に自然派ワインを輸入し、造り手の想いに共感してくださる全国のワインショップさんなどに販売するワインインポーターです。

また自然派ワインの部門とは別に、国内の自然栽培の農家さんのお野菜を全国の飲食店さんや、個人の方にインターネット販売を行う八百屋部門のポム・ド・テールも活動中。


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