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第2号:【特集】子どもができて優しくされたこと/【回答】子どもを楽しませる我が家の鉄板術

コラボマガジン『今日子育て』 第2号!

 こんにちは!当コラボマガジン唯一の「まだ親になってない男」あべです。

 今回も子育ての先輩方の記事に刺激を受けつつ自分なりに書けることを書きました。お楽しみいただければ幸いです。

***目次***

1 【特集】子どもができて優しくされたこと

2 質問に答えてみました!のコーナー

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1 【特集】子どもができて優しくされたこと

 当然ですが、僕はまだ「優しくされる」側ではないので、「自分の経験」は書けません。だから、このテーマから感じたこと、それと他のメンバーの記事を読みながら考えたことを書いていきたいと思います。

 エピソード1「会社員が職場で見せた父の顔」

 僕が東京でサラリーマンをしていた時の話です。僕がサラリーマンをやっていて、仕事とは違う部分で本当に感動して、勉強になった話。

 12月、それは世間がとってもきらびやかで、カップルや家族にとって楽しいイベントの季節。だけど、それは同時に、「年末」という忙しさと無理な注文が正当化される世の営業マンにとって大変な季節。そんな12月の、クリスマスを目前に控えたある日のこと、いつものように夕方6時頃、営業を終えて事務所に戻ると、僕より先に戻っていた先輩たちが忙しそうに見積りなどを作っていました。

 僕が「お疲れ様です」と言いながら席につくと、それを合図にしたように数人の先輩たちが顔を上げて、ついでに世間話を始めた。いつものようにしょうもない客とのやり取りや今日の売上の話をしたあと、突然僕らのチームのリーダーがこんなことを言い出した。

 「プレゼント買った?」

 クリスマスプレゼントの話だ。考えてみれば僕以外はほぼ既婚者。半分は子どもがいる。それぞれ子どもの年齢も性別も違うけど、そこからしばらくプレゼントは何にしようか、なんて話で盛り上がってた。

 普段も家庭の話が全く出てこないわけじゃない。だけど、普段はあくまでも世間話というか、同僚との話のネタに多少の苦労話をするだけの、あくまでもサラリーマンの話のネタだったのに、このときばかりは完全に「父親」の顔に見えたのが印象的だった。

 まだまだ終わらない仕事と年末までの少し度を過ぎた忙しさの隙間に見せた「父親」たちの素の表情。それは、一人暮らしを始めたときなんかとは比較にならないくらい「父親」の存在を「凄いな」と思った瞬間でした。

 僕も、子どもができたらそんな風に優しい顔をするようになるのかな。

 その年のクリスマスは平日だったけど、当日は普段の何倍もサクサク仕事をする父親たちと、そういう父親たちに「今日は余計な仕事は持ち込まないようにしよう」と無言で連携した独身者たちの、ふわっと優しい空気が事務所に流れていました。

 エピソード2「『居ること』が仕事の父とその同僚」

 何もしていなくても、そこにいること自体が仕事、という職業が世の中には確かにある。そしてそれは、ノマドワーカーなんて言葉がいくらメジャーになったって、少なくとも数十年はなくならない仕事だと僕は思う。

 例えば警備員や警察官や消防士、自衛官なんかのことだ。

 厳密には「何もしていない」わけではなく、彼らは常に「予期せぬ事態」に備え、「予期せぬ事態を想定する」という矛盾の中でそこにいる。

 営業マンは別に「そこ」にいなくてもいい。だから冠婚葬祭等、様々なことで、仮に会社に行けなくたって別に仕事は止まらない。

 (それは、良いことでも悪いことでもあるけれど)

 だけど、「そこにいること」が求められている彼らはそうではない。人や自然、社会が起こす「予期せぬ事態」に対応するために、「自分の子どもの誕生」という「不確定で突発的な未来」に備えることがなかなかできない。

 少なからずそういう側面を持つ僕の職場でもそれはある。

 昨年僕は、ある同僚の「不確定で突発的な未来」のために週末の仕事を何度か肩代わりした。予定日直前の週末、そしてその翌週の週末、さらにその翌々週。

 結局、僕が交替で仕事に入っている間には生まれなかったけれど、予定日から約ひと月半遅れてその同僚の子が生まれた時には、なんでかわからないけど僕も嬉しかった。

 彼は、毎週毎週、自分の都合で交替を頼むことに本当に申し訳無さそうに頭を下げていたけれど、僕も、僕以外の仲間も、みんな少しずつ自分のプライベートを犠牲にしながら彼の仕事を笑顔で引き受けた。本当に、元気に生まれてくれてよかった。

 生まれたとき、真っ先に写真を見せてくれた。最初にその子に会った時には、まだ日本語なんかわからないのに「この人たちがいなかったら俺はお前が生まれるの見れなかったんだ」と言っていた。

 「優しくする」という日本語はなんとなくしっくりこない。

 誰かが子どもを生み、育てる。そのための苦労を少しずつ分け合うこと。それは、親の喜びをほんの少し分け合うということなのかもしれません。

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3 質問に答えてみました!のコーナー:子どもを楽しませる我が家の鉄板術

 これねぇ、僕は超絶得意なんですよねぇ、実は。

 ま、もちろん「我が家の」ではないですけどね、まだ子どもおらんので。(しつこくてすみません。一応ね。)

 同級生なんかとお花見などで集まる。当然、子どもを連れてくる人もいる。最近は、旦那や嫁を連れてくることも増えた。とりあえずみんなおとなしく父ちゃんや母ちゃんといっしょにご飯食べたりジュース飲んだり…。

 で、大人がようやく気持ちよく酔っ払ってきた頃、いつの間にか僕は全ての父と母の代わりに子守りをしています。なぜか毎回こうなるのです。で、解散の時、みんな言ってくれます。「いや〜あべちゃんいいパパになるよ」って。

 必殺ぷにぷに。

 じゃ、あべはどうやって子どもと遊んでいるのかというと…、それはもう、なんでもやりますが、とりあえず顔をツンツンして遊びます。

 一緒に座ってあいさつしたら、彼らのほっぺたぷにぷにして遊ぶ。僕が笑
 で、そうすると手で払おうとするでしょ?だからその瞬間にその手を…よける!
 もう一度ぷにぷに。手が出てくる、よける!
 さらにぷにぷに。手が出てくる、よける!よける!!よける!!!

 もうね、大抵これですね。幼児なら。

 なんでもこのパターンでいけます。

 ボールでお手玉する。子どもが取りに来る。渡すそぶりで差し出す。取ろうとする。よける!
 もう一度出す。手が出る。よける!!!

 大切なのは、「あれ?予想外な出来事だぞ?」という子どものリアクションをこっちが笑うこと。(というか僕の場合、その様子がかわいくてずっと笑ってますが。)

 これはハイタッチでもできますね。何か一緒にやって、子どもが上手くできたら、「イェーイ」ってハイタッチ。最初は戸惑ってても、大抵の子は必ず覚えて対応してくれます。で、覚えてきたころ…よける!からのぷにぷに!さらによける!

 「遊び方」というよりはちょっとした暇つぶしですかね。ただ、やり過ぎると嫌われるのでご注意を。ちゃんと一緒になって遊ぶ時間があってこその変化球です。

 遊びに意味を求めたら、既に子ども目線ではない!

 お酒の席などで突然「じゃーんけーん…」ってじゃんけん仕掛けられたらどうしますか?

 僕なら「いや、ちょいまち!これなんのじゃんけん?」と聞きます。負けてから罰ゲームとか課されたらやだしね。

 そう、大人にとってじゃんけんは何かの賭けを行う手段。だけど、子どもはそうじゃないんだね。

 もうね、小学校低学年くらいまでの子なら、なぜか「まだやるの?」ってくらいずーっとじゃんけんしたがる。いや、ほんとにもう。で、勝ったからどうとか、負けたからどう、ということはない。ただ、「じゃーんけーん、ぽん!」とやって勝ち負けが決まることだけが純粋に楽しい。それをこっちが一緒に楽しめるかが、大切なのです。

 勝負に意味を求めないこと、それが大人と子どもの差なのかなと思います。

 (だから声出し一つで金を賭けたりするくだらないことになるんです。高校球児を見習えバカども。…いや、まあわからなくもないけどね。)

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 次号のお知らせ

 さて、第2号、お楽しみいただけましたでしょうか。第3号も面白そうな企画が進行中です。なかなか言えないアダルトな話や男性女性ならではの記事など..どうぞご期待ください。

 そして、てんてんこさんによるお試し個人企画として、読者の方からの投稿を募集されています。ぜひチェックしてみてください。

【ゆる募】お試し個人企画:次号特集テーマ「意外と世間は優しかった。子どもができて優しくされたこと」について書きませんか?

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 『今日はこんな子育てしてみました 第2期 10人が紡ぐ子育てマガジン』

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希少種【B型左利き】のナナメのメ』(勝手気ままなコラムです。)

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