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犯罪を「なぜ防げなかったのか」と議論することのアホさ。

毎年、いろんなことが起こる。

歩行者天国に車で突っ込む奴、施設や学校に乗り込む奴、バスや電車で暴れる奴に、人質取って立てこもる奴。

はっきり言ってこういう奴は大嫌いです。当たり前の話ですが。

嫌悪感や怒り、場合によっては殺意しか出てきません。

ただ、こういう世間の耳目を集める事件があったとき、必ずワイドショーなどで行われる「なぜ防げなかったのか」という議論もまた腹立ちませんか。

ま、わかっててやってんのかな、と思うこともあるんですけどね。

例えばライオンやサルやカラスが人間を襲うことを、「どうやって防ぐか」って考えますか?被害を食い止めることは考えるかもしれないけど、猛獣が人間に対して牙をむくこと自体は誰も問題にしないでしょう。それは火山や台風とおんなじですよ。被害者側が何かきちんと対策を打っていれば、それが防げるってのは、レイプされた女性に対して「護身術ならってれば、被害に遭わなかったんじゃないか」というのと同じだろ。

そもそも健全な人間の理屈じゃないんだから、どんな働きかけをしたって、その場では止まらんのだよ。殺意を持って、最初から人を殺す目的で動き出した奴を、止めることなんて被害者の側にできるわけないでしょ。

生まれついての犯罪者などいません。そういう意味で、犯人が、なぜそんな行動を起こすに至ったのか、には考察の余地があるだろう。だけど、それは、被害者側がどうこうという問題じゃない。

被害を受けた人や学校や施設に対策の不備を問うような議論は、根本的に間違っている、と思う今日この頃です。

ご一読ありがとうございました。

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