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埼玉から茨城に移住して気づいたこと~空の色の美しさ。

知ってるのにわかってないことってたくさんあるんだと思う。
埼玉で育った僕にとって、海はやっぱり少し特別で、
海自体もさることながら、
水平線が空とつながる景色を見たときの

「あー、確かに地球ってまるいな」

ってやつは、
まさに「知ってたけどわかってなかった」ことがわかった瞬間だった。

4年くらい前に茨城に来てわかったこともそういう体験のひとつ。

昔ガッコウで、
夕陽は大気圏を通る距離のために紅く見える、と習った。
つまり夕方、遠くにある光の方が紅くなるってことだ。
一色ではなくグラデーションするってこと。
そして夕陽の反対側(つまり東の空)は夜の色が広がっているってこと。

だけどね、
高いビルはなくたって、
二階建ての家たちは僕の身長より遥かに高くて、
都心の高層ビル群じゃなくたって、
埼玉の地元で僕から見える空はせいぜい100°の扇形くらいしかない。

茨城に初めて来たときは、
思わず「これが関東の景色かよ」ってバカにして笑って、
「なんもねぇぜ笑」って話のネタにしてたけど、
それは間違いだった。

僕は別にロマンチストじゃないけれど、
毎日毎日限りなく180°の半円で空のグラデーションが見れて、

「あーそうか、空って単色じゃねぇんだな」

とか思えるこの土地は
本当にぜいたくなんだなと、思う。

偉大な画家の多くが田舎の出なのも、
人工物より遥かに色彩豊かな自然に触れて生きていたからなんじゃないかなと、
なんとなく思います。

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