エントリーシートに書くことがない学生を就職させたくない


自分の仕事に満足している人で世の中を埋め尽くしたいという個人的理想に向かうための話。

今の時期、大学生は就職先が決まる時期である。進学というパターンにしても、まだ悩んでいる人は少なくなっているだろう。

毎年学生には、1.やりたいことを見つけて、2.自分に適性があることをアピールして、3.採用されろ。という指導をしている。(もちろん大まかな方針であり、細かいことは聞かれたら答える)

一方で何も活動できていない、面接に落ち続ける人もいる。

その中には「熱い思いがあっても口下手、文章に出来ていないだけ」、という学生も多いが、一定数「志望動機が本当にない」、「他人に言いたい強みがない」等、エントリーシートに書くことが不足している学生がいる。上記の1.やりたいことを見つける(=志望動機を書く)と2.自分に適性があることをアピール(=自分の長所を書くなどの自己PR系)ができていないということになる。

簡単に言うと、就職活動をするための能力が不十分であるということである。

そういう学生を押し込むのが教員という意見もあると思うが、そんな学生が働いて果たして幸せなのだろうか。いや、そうではない、そういう人間と自分は一緒に仕事をしたくないのだ。

そういうとき、もうちょっと時間をとって取り組むのは全然「アリ」だと思う。

自分は修士卒が見えてきたときの就活で同様に捻り出して、こじつけないとエントリーシートが書けなかったので、「できないな、やりたいことないな」と直感的に思った。一方でそこから博士課程という「時間と経験と苦労」を買ったあとに就職活動したときは、確かに書く種は増えていた。

だから学生にはみんな、やりたいことを見つける、自分が得意なことを見つけるのに苦労してほしい。

収入がないとかは「知ったことか」である。理想を語らないで何が人生か。


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