用語集:  「公益通報」

今回は「公益通報」について見てきましょう。

公益通報とは?

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「公益通報」: 企業や組織内における不正行為、違法行為、または公益に反する行為などを外部に知らせ、是正を求める行為のことです。一般的に「内部告発」とも呼ばれます。

なぜ公益通報が必要なのか?

  • 不正行為の防止: 組織内の不正行為を未然に防ぎ、組織の健全性を保つために重要です。

  • 社会全体の利益の保護: 公益に反する行為を早期に発見し、被害を最小限に抑えることができます。

  • 透明性の向上: 組織の透明性を高め、信頼回復に繋がります。

公益通報の対象となる行為

  • 犯罪行為(背任、詐欺など)

  • 法令違反(労働基準法違反、環境法違反など)

  • 従業員の安全や健康に対する重大な脅威

  • 顧客や取引先に対する不正行為

  • 公的資金の不正使用

  • 組織の不正な会計処理

公益通報の手続き

公益通報の手続きは、企業や組織によって異なりますが、一般的には、以下の様な流れになります。

  1. 通報窓口への連絡: 電話、メール、専用フォームなど、様々な方法で通報することができます。

  2. 通報内容の確認: 通報内容が事実かどうかの調査が行われます。

  3. 対応策の検討: 調査結果に基づき、適切な対応策が検討されます。

  4. 通報者の保護: 通報者に対する報復行為を防止するため、匿名での通報や、身元の保護が行われます。

公益通報をする際の注意点

  • 証拠の確保: 可能な限り、証拠を収集しておくと、調査がスムーズに進みます。

  • 客観的な事実を伝える: 感情的な表現を避け、客観的な事実を冷静に伝えることが重要です。

  • 法的な相談: 必要に応じて、弁護士や専門家へ相談することをおすすめします。

公益通報に関する法律

日本では、公益通報者保護法が制定されており、公益通報を行った者に対する報復行為を禁止し、通報者の保護を強化しています。

公益通報の意義

公益通報は、社会全体の健全な発展に貢献する重要な行為です。しかし、通報を行うことは、本人にとって大きな勇気が必要なことでもあります。組織は、通報しやすい環境を整え、通報者を保護することが求められています。

【まとめ】

公益通報は、不正行為を未然に防ぎ、社会全体の利益を守るために重要な行為です。通報者に対する保護が強化されており、安心して通報できる体制が整いつつあります。

こう考えると、こないだの鹿児島警察の隠蔽の件は「公益通報」なはずなのに「逮捕」なので、この制度全然役に立っていないのではないでしょうか?

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