用語集:  「オープンプラットフォーム」

今回は「オープンプラットフォーム」についてみていきましょう。

今回も皆さんご存じだと思うので、復習です。

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「オープンプラットフォーム」: 主に以下の2つの意味を持つ総称です。

1. ソフトウェアプラットフォーム

  • ソフトウェア開発における基盤となるシステム

  • 誰でも自由に利用、改変、頒布できるオープンソースソフトウェアを用いて構築

  • 以下のような特徴がある

    • オープンソースソフトウェア:ソースコードが公開されており、誰でも自由に利用、改変、頒布できるソフトウェア

    • 標準化:インターフェースや仕様が標準化されており、異なるシステムとの連携が容易

    • 拡張性:自由に拡張・改造できるため、様々なニーズに対応できる

    • コミュニティ:利用者や開発者による活発なコミュニティが存在

代表的なオープンプラットフォーム

  • Linux:オープンソースのオペレーティングシステム

  • Android:オープンソースのモバイルオペレーティングシステム

  • WordPress:オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)

  • GitHub:オープンソースソフトウェアの共有・開発プラットフォーム

オープンプラットフォームのメリット

  • 開発コストの削減:オープンソースソフトウェアを利用することで、開発コストを削減できる

  • 開発スピードの向上:開発者が世界中から集まるため、開発スピードが向上する

  • イノベーションの創出:様々なアイデアや技術が集積するため、イノベーションが創出しやすい

  • ベンダーロックインの回避:特定のベンダーに依存することなく、自由にシステムを構築・運用できる

オープンプラットフォームのデメリット

  • セキュリティリスク:オープンソースソフトウェアは、脆弱性が見つかりやすいというリスクがある

  • サポート体制が整っていない:オープンソースソフトウェアは、公式なサポート体制が整っていない場合がある

  • ライセンスの複雑さ:オープンソースソフトウェアには、様々なライセンスが存在し、ライセンスコンプライアンスに注意が必要

  • ガバナンス:コミュニティの意思決定プロセスが複雑で、意思決定に時間がかかる場合がある

2. 事業基盤

  • インターネット上のサービスやシステム

  • 商品やサービスの取引場所

  • 事業を展開するための土台となる仕組み

この意味合いでは、プラットフォームビジネスとほぼ同義になります。

オープンプラットフォームビジネスとは、オープンソースソフトウェアやオープンスタンダードを活用して構築されたプラットフォームビジネスを指します。

オープンプラットフォームビジネスのメリット

  • 参入障壁が低い:誰でも自由に参入できるため、競争が促進される

  • イノベーションの創出:様々なアイデアや技術が集積するため、イノベーションが創出しやすい

  • ユーザーにとっての選択肢が広がる:様々な商品やサービスが提供されるため、ユーザーにとっての選択肢が広がる

  • ネットワーク効果:利用者数が増えるほど、プラットフォームの価値が高まる

オープンプラットフォームビジネスのデメリット

  • 収益化が難しい:プラットフォーム事業者は、直接的な収益源を持たない場合がある

  • 競争が激しい:参入障壁が低いため、競争が激しくなる

  • プラットフォーマーの独占的な立場が問題視されることがある

  • 個人情報の取り扱いなど、倫理的な課題がある

という感じです。

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