不安とか寂しさは帳消しにできない
最近気になっているメディア、フミナーズが素敵なエッセイを始めた。
毎週日曜日の夜にあがる。
こういう類の、心の表面に沁みるような読み物は大好きだ。特に日曜日の夜というのは時間としてなんとも絶妙である。
特に今日なんかは最適だ。やるべき仕事が終わらずに月曜日を迎えようとする憂鬱な夜に、ささやかな抵抗ができる。
まあ実際のところ、何も状況は変わらないのだけども。
こういう時によく思うことがある。
多分、自分はどちらかといえば幸せな方なんだろうなということ。
決して高給取りとは言えないがそれなりの職があり、素敵な仲間に囲まれて、かわいらしい彼女までいる。
我ながら、あくまでそれなりだけど、満ち足りた人間なのかと思う。
それでもやっぱり、些細なことで人は不安や寂しさを抱えるし、そういうものは得てして粘っこく頭の片隅に残り続けて、意外な大きさで自分の人生に影響を与えてくる。
これはどんなに素敵なエッセイを読んだところで、帳消しになんかされない。
それで気付けば、こういう風に今度は自分がそれっぽい文章を世の中に送り出す。
案外軽く吐き出すと満たされたりするものである。
早く寝ないとなあとぼんやり思いながら、この文章を締める方法に迷いながら、気持ちを明日に向けていく。
さて、ぐっすり寝られるだけでも幸せなのかもしれないと思えてきた。ここいらがささやかな抵抗の潮時だ。
明日も、それなりでいいから、楽しい一日になることを願う。
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