マガジンのカバー画像

平凡日記

17
名前のつかない一日を積み重ねていく
運営しているクリエイター

2018年5月の記事一覧

5/28 : BGMを切り替える

5/28 : BGMを切り替える

電車やエレベーターに乗っていて、その場にいる全員とハグしたくなるときがある。
もちろん指一本でも触れたら殺してやる、と思うときもある。

最近は圧倒的前者で調子がいい。

流れるBGMで世界観は変えられる、という考え方がいまは好きだ。

同じ夏を目の前にしていても、ORANGE RANGEを流すか米津玄師を流すかで心持ちは変わる。どちらにも良さはあるけれど、どちらを選ぶかは自分が決める。
誰にも迷

もっとみる
5/22 : かなしいベンチ

5/22 : かなしいベンチ

こんな文章を読んだ。

公園などにある2〜3人用のベンチはホームレスの寝場所になりうる。
だからホームレス対策として、身体を横たえることができなくなるように肘掛けつきベンチの設置が推進された。

詳細には思い出せない、もう何年も前に読んだ評論で、1950年代のアメリカについて言及していたような気がする。

以来、私は肘掛けのあるベンチに座ると ときどき胸が騒ぐ。
だからといって、何をするわけで

もっとみる
5/20 : 飛ぶように速い

5/20 : 飛ぶように速い

まだ5月は2日くらいしか経過していないつもりでいたら、あっという間に残り1/3になっていた。

毎日時間が溶けるようだけど時計の針にも緩急はあって、休日のゆるやかさに救われている。

昨日から今日にかけて、大学時代住んでいた街に行った。
東京から高速バスで、車窓の田んぼがだんだん増えていって、就活中何度も通った道を逆方向に辿って。

たった2ヶ月離れただけなのに、工事中だったマンションはもう人が住

もっとみる
5/3 : 追いつけなさを楽しんで

5/3 : 追いつけなさを楽しんで

洋画を観ていると、いつも感情の起伏に置いていかれる。

人間関係が主軸に据えられた話だと大抵、喧嘩のシーンがあるのだけど、なんでそんなに怒ってるの…と観ながら途方に暮れてしまう。

たった一言で最高の夜が一変したり、直後に腹を割って過去の恋愛を打ち明けたり、
頰を打った瞬間に謝ったり、豪雨の中で激昂しながら告白したり、

せわしないなあと感じるけど、おそらくそれが洋画の文化なんだろうと思う。

もっとみる